追憶の彼方。

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安倍友学園問題で明らかになった国政の問題点…ⅱ

2017年07月12日 | 政治・経済
森友学園の問題では小学校の設置認可に関し大阪府私学審議会が思想教育や財務面等から種々疑問が出され、用地も取得前であるにも拘らず異常な状態で認可を出した。
大阪府が認可の見通しを出してさえくれれば近畿財務局の審議会で森友側に国有地が渡る「確約が有った」と私学審議会長が話している。
要は籠池と言う策士が教育勅語や中韓ヘイトスピーチを駆使し右寄り大好きの安倍夫妻、稲田防衛大臣をまんまと取り込んで財務省迄動かし、ただ同然で学校用地を見事取得したと言うバカみたいな構図である。松井大阪府知事も「国から(認可の見込み)と発表してくれ」と言われたと国側の要請があったことを認めている。この問題に関し府議会に百条委員会の設置が提案されたが維新の会・公明党の反対で立ち消え、真相解明はなされぬ儘になっている。
本件は贈収賄事件ではなく、歯が浮くような安倍首相に対する賛辞や、敗戦終戦と言い募り明治憲法や教育勅語、戦前回帰を礼賛するようなultra-right のジェスチャー(=見事な演技)に惚れ込んだ首相夫妻や防衛大臣、維新の会と言った日本会議の面々を上手く手玉に取って、「国有財産=我々の税金」をただ同然でせしめ取ったと言う様な薄汚いストーリーだと見る事が出来る。
この様な私的な問題で財務省等の普段面談すらも困難なトップクラスの官僚が、ストーリー推進に走り回るその卑し気な姿。日本の行政機構は一体どうなっているのか。
国民の公僕である官僚が事実を隠蔽する為に、情報公開を一切拒否し、その論功行賞で国税庁長官に栄転すると言う茶番劇の演出迄あった。今後国税調査で文書を始末したと強弁されたら税務担当官はどう処理するのだろうか。
総理大臣夫人付の女性秘書官が財務省に口利きしたような形跡があるが、キャリヤーでもない本人がとつぜんイタリーに栄転したと報じられている。私的な問題で官僚の人事までやりたい放題である。

もう一つの問題は補助金の不正取得疑惑だ。小学校の建築事業費に関し3種類の異なる契約書を国や大阪府に提出し補助金を得ていた疑惑で目下地検が捜査中であるが、この様な稚拙極まりないやり方で巨額の補助金が易々と支払われてしまう。補助金の原資が酷(国)税であると言う意識が全く欠如しているのが真の姿。増税など以ての外、一大政治改革が必要である。

日本の民主主義の問題点…(3)で触れた官僚の裁量権が補助金行政を生み、今回の様な不正の温床となるのである。

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