追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

ASKA再逮捕劇

2016年11月29日 | 文化・文明
ASKA本人が「盗撮、盗聴されている」と、自ら110番通報し言動に不明な点が有った為、警視庁で薬物の尿検査をしたところ陽性反応が出たため、覚せい剤取締法(使用)の疑いで逮捕されたと報じられた。
本人は「事実に反します」と容疑を否認しているというし、薬物によるフラッシバックの可能性も完全に否定できない段階で、警視庁のASKA逮捕の事前予告、リークのお先棒を担いでのNHKはじめマスコミの騒ぎ様はどうだろう。当局の自己PRとマスコミの商売の格好の材料として見世物にされる、いつものパターンで痛ましい話である。

覚せい剤依存は一種の<慢性疾患>であり、これを刑罰によってやめさせようとしてもうまくいかないことが多いと言われている。それよりも、治療やカウンセリング等いかに医療モデルの中に組み込んでいくかが大切で、何処かアプローチの仕方が間違っている気がする。
一罰百戒の名の下に、司法やマスコミにより有能な人材が社会的に抹殺されるようなことがあってはならない。
医療プログラムに上手く乗れず再発の失敗を繰り返していても回復するケースも多いと聞く。静かな環境の中で暖かく見守っていくことが必要だろう。

問題は薬物利用者ばかりが大騒ぎされ密売者やその元締めが逮捕されたという報道には殆どお目に懸かれない。
麻薬は人間を廃人にする毒薬である。アジア各国は阿片戦争等過去の苦い経験から麻薬販売は殺人と同様厳罰で対応している。
フィリピンのルテルテ大統領の麻薬撲滅の強硬策も生半可な対応では解決できない国情から理解できる点もある。
日本の当局の犯罪加害者に対する対応の緩さにはあきれる外はない。

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