追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

阿部友内閣…(2)

2017年08月01日 | 政治・経済
阿部友内閣の中には金田法務大臣、今村復興大臣等々物議を醸した低級大臣が数多く居たが、中でも最悪だったのは稲田防衛大臣である。
安倍幹事長代理の時にスカウトされ、「長期的には日本独自の核保有を国家戦略として検討すべき」という様な保守強硬派の発言だけで安倍内閣で重用され当選3期目で行革担当相、その後も党政調会長の要職に就いた。流石に防衛大臣の時には周囲から疑問の声が出たが、「防衛相と言う大変なポストを経ることは首相を目指すうえで重要」と擁護しその後問題発言にも庇い続けて来た。
一体安倍首相は稲田氏のどのような資質・見識・能力等見込んで首相候補として育てようとしたのだろうか。
単に籠池氏の歯が浮くような賛辞や教育勅語礼賛等の愛国的発言にころりと騙されてしまったように、稲田の突拍子もないultra-right 発言に参ってしまったのだろうか。
自分や麻生氏が小泉の思い付きで突然政界の表舞台に躍り出たように内容がなくともポストを与えてやりさえすればトップになれると安易に考えていたのだろう。しかし防衛相は国の安全保証を司る重要ポスト、国際情勢も緊迫した状況にあるさ中に国会議員としてさえもその資質に疑問符のつく人間の教育の場にその重要なポストを使ってよいのだろうか。空恐ろしい話で任命者の常識を疑う。
民進党辻元氏が(終戦の日)の全国戦没者追悼式を欠席した理由をただした。稲田は海賊対処で自衛隊の駐留するアフリカ・ジブチを訪問中だった。 この突然の訪問は靖国参拝を見送る事による右翼の批判や参拝した場合の中国・韓国の批判を回避する為と見られている。
 辻元氏によれば持論と行動の矛盾を突かれ答えに窮して「涙を浮かべ、震えていた。答弁しようがなかったのだろう。うろたえる防衛大臣を世界各国はどう思うか。国益を損ねている」と指摘する。

ジプチ訪問時の服装も問題となった、公務中にも拘わらず原宿辺りの若者と変わらぬバカンス風のいでたちで今にもスキップしそうな雰囲気の写真がNHKニュースに登場した。
服装についてはマリンルック風のスーツにヒールで潜水艦に搭乗艦長から敬礼を受ける写真も軍隊の士気に拘わる問題として批判が挙がっている。
日頃勇ましい事を言っている右寄りの人間は本当の戦争の怖さを知らない。恐らく一朝ことあればうろたえ慌てふためき腰を抜かすに決まっている。
兎に角自衛隊とは何かという事の自覚がない。国民にとって迷惑以外の何者でもない。一刻も早く議員辞職願いたいものである。
この様な批判に対し、菅義偉官房長官は記者会見で「高い緊張感をもって職務を果たしている」と擁護している。
安倍友達政権とはこの程度の人間の集まりである。
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