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リハビリ日記(AVM闘病記)

赴任先の中国広州でAVM(脳動静脈奇形)が原因の脳出血で倒れ半身麻痺となった記録。“大晦日、リハビリ日記“で検索。

MT-ahead

2011-05-27 | 病気
脳卒中に関して特集された冊子を読みました。

リハビリ専門医、セラピスト等スタッフや病院の不足。

以前はある程度期間が経つと回復しないと言われた維持期になってもリハビリを止めない事の重要性など、勉強になりました。

病気の事、治療の事。患者としても少し勉強し、入院中親分に教えていただいた「病気の半分は患者が自分で治すんだ!」を実行できるように頑張りたいと思います。

※本日の歩数:4,359歩

大晦日

2010-12-31 | 病気

今日は大晦日。

年賀状にブログの事を書いたので、改めてこれまでの事を整理します。

2008年6月、中国広東省にある広州現地法人に現地責任者となるべく赴任しました。

7年半住んだ社宅の廃止に伴い3月にマンションに引越した直後でしたので、家は貸さず、ビザの承認と赴任準備が整うのを待ち単身7月に渡航。しばらくホテルに滞在し、現地で37歳の誕生日を迎えました。

8月に入り当面住むことになった前任者の賃貸住宅へ引越した直後の8月6日夜、日本企業のお客様との懇親会の席で急に気分が悪くなり、椅子に座ったまま左側にドサッと倒れました。
別室で少し休んでも回復せず、病院に連れて行っていただくタクシーに乗ったところで私の記憶は終わっています。

病院での診断結果は脳出血。

AVM(脳動静脈奇形)という、先天性の病気が発症したものでした。
生まれた時から脳内に抱えていた爆弾が、疲れ、緊張、ストレスのすべてが重なり爆発したのでしょう。

7月末にビザが発券され、8月中旬に渡航する予定だった妻に一報が入ったのは夜遅く。
長年お世話になった上司と共に、翌朝一番の飛行機で妻が広州に来ました。

直ぐに担ぎ込まれたのは広州で最も有名な病院でしたが、そこでは「生きるのは難しい」という診断だったそうです。

会社幹部の方が中国で開頭手術させず日本に連れて帰って来るよう指示して下さり、日本に帰国して手術することになりました。

意識不明の中、身体が約5時間のフライトに耐えうる状態に安定するまでに2週間弱が必要でした。
その状態を判断する為、専門医の方が広州に来て下さいました。
その間は血を抜いているだけで寝たきり。この間に身体の状態が悪くなったようです。

8月20日に飛行機の複数の席を取り外し、ストレッチャーに乗ったまま帰国。
成田から救急車で病院に運ばれた後、8月22日に10時間以上に及ぶ手術を受け、病巣はすべて摘出していただきました。

手術の後、意識も無い状態からリハビリを開始しました。
この頃の記憶は残っていませんが、意識が戻るかどうかは誰にもわからない状態だったそうです。
何日経っても目を開けない私に、妻は私が好きだった音楽を毎日耳元で聞かせたそうです。
すると、少し反応したり、時には涙を流したり。
そうして時間が経つに連れて、本当に少しずつ意識が回復してきたそうです。

その後10月6日にリハビリ専門病院に転院し、大晦日も元旦も365日リハビリの毎日。
始めはきちんと椅子にも座っていられないような状態から、杖と装具を使えば屋内は移動できる程度に回復しました。

翌年2009年6月にリハビリ病院を退院し、自宅から週2日通院。昨年12月21日に復職し、約一年が過ぎました。
脳出血だけでも高い致死率でしょうが、更に中国で発症した私が生きているだけでも幸運に思います。

妻は中国で医師の方から「生きるのは難しいかもしれない。もし助かっても一生植物状態だろう」と言われたそうです。

左半身麻痺で現在もまだ車椅子の私が一年間勤める事ができたのは、偏に職場の皆さんと、リハビリ病院の医師やセラピストの皆さんのおかげだと深く感謝しています。
しなくてもよい一生分の心配と苦労をかけた妻にも最大の感謝を。

今は車椅子を卒業する事が目標です。

新しい年が皆様にとって素晴らしい年になりますように。

※本日の歩数:6,980歩


8月6日

2010-08-06 | 病気
今日8月6日は、広島に原子爆弾が投下された日です。

私が広州で倒れたのも2年前の今日。

あそこからいろいろな事が始まるはずだったのですが、たくさんのものを失ってしまいました。

時間は巻き戻せず、失ったものは戻ってきませんが、妻とこうしてソファーでお茶を飲みながら、テレビを見て過ごせるというのは、長く意識の無かった時と比較すれば大きな進歩だと、今はとにかくポジティブに考え、早く自由な身体を取り戻せるように頑張りたいと思います。

記憶

2009-09-26 | 病気
私は、中国で倒れてから、リハビリ病院に入院後しばらくまで、半年間ぐらいの記憶がありませんが、今日の明け方、自分が倒れる瞬間の事を思い出しました。

その時私は、広州のお客様との宴席の途中、気分が悪くなり、小さな部屋に移動し休んでいました。

しばらく休んだのですがよくならず、同僚のMさんに「救急車呼びますか?!」と聞かれ、「うん、お願い・・・」と言うと同時に、隣に座っていたMさんにズルっともたれかるように倒れました。

今朝はそこまででしたが、記憶では、薄れ行く意識のなかで、皆さんがバタバタと部屋に入って来る気配を感じながら、「大変な事になってしまったなー」と思ったのを覚えています。

後に妻と話したのですが、倒れたのが、宴席が終わり、一人の部屋に帰った後でなく、側にたくさん人がいて下さった時だったのは、不幸中の幸いだったと思います。

直ぐに病院に運んでいただいた皆さん、本当にありがとうございましたm(__)m

※本日の歩数:1,963歩

シロでした\(^O^)/

2009-08-13 | 病気
先ほど、手術を受けた病院を退院しました。

最後に医師の先生から今回撮影した脳の細かい血管について、術前、術後、今回と時系列に沿って説明いただきました。

「様々な角度から見ても、病気を引き起こした異常な血管はきれいに消えており、その後新たな異常も見当たらない」ということでした。
本などでは、再発率の高い病気だと書いてあったので、心からホッとしました。

この病気にかかる方は、もともと高血圧や糖尿病の方が多いらしいのですが、私は動脈と静脈が異常接合しているという先天的な病気でした。

だからといって何をやってもいいという訳ではないのでしょうが、あまり神経過敏になることなく、常識の範囲でこれからも高血圧や肥満等に注意し、健康的に生活していきます。

検査入院

2009-07-11 | 病気
昨日の話ですが、リハビリが終わって、手術を受けた病院へ行き、退院後の検査を受けました。

腕から造影剤を入れながらMRIを撮影し、診察を受けました。

脳出血した部分の病巣はきれいに切除できており、異常は見られないということで、まずは一安心でしたが、念のため、更に細かい血管まで撮影する必要があるらしく、来月2泊3日で検査入院し、再度太ももの部分から造影剤を入れながらMRI撮影することになりました。

今後、再発の可能性に怯えながら生活するのは嫌なので、前向きに検査を受けたいと思います

マスク

2009-05-21 | 病気
 インフルエンザの日本上陸で、薬局のマスクが軒並み品切れだそうです。

 今朝を視ていたら、漢字が苦手な首相が「冷静に対応して下さい」と促すCMが!

 偏見で申し訳ありませんが、パニックになったら、自分が一番最初に逃げそうじゃありませんか?

パンデミック

2009-05-01 | 病気
 話題の新型ウイルスですが、日本にも可能性のある方がいるらしく、いよいよ対岸の火事ではなくなってきました。

 以前、映画で未知のウイルスのワクチンを作る、感動ものだか、ホラーなんだか微妙なものを観ました。

 映画だと、そろそろウィルスミスのようなヒーローが、ワクチンを作ってくれるのですが、現実のワクチンも、早く出来て欲しいと切に願います。m(__)m
(写真は共同通信)