ぱにぽん

徒然なる言いたい放題

本日のCD (Gonzalo Rubalcaba)

2008年06月06日 23時07分53秒 | 本日のCD ~夏の定盤~

チャーリー・ヘイデンのノクターンや、ランド・オブ・ザ・サンについてこのブログでも取り上げたし、「チャーリー・ヘイデンいいよー。」「ノクターンいいよー。」と好きそうな人には言ってきた気がします。

キューバの音楽にはとても惹かれるものがあります。少し暑くなってくると、なおさらです。

これらのアルバムでとても哀愁に満ちた耽美的なピアノで、キューバ・スタンダードを奏でているピアニストがゴンザロ・ルバルカバという人で、この人の1999年のリーダアルバムがこちら。(私が買ったのは2000年の秋だと思いますが..)

Gonzalo Rubalcaba "INNER VOYAGE"

この人はすごいテクニックの持ち主というか、実力者なんだろうと思いますが、そういう超絶技巧キラキラ系ではなく、どこまでいっても「キューバ」ノリであり、どっぷり耽美な世界に浸れるほっとするアルバムなのであります。

やたらと疲れちゃった今日みたいな日には、風呂上がりにラムか焼酎のロックで、こういうアルバムなのであります。




モスクワ 4 (赤の広場)

2008年06月03日 00時51分14秒 | 出張log
仕事で行ったモスクワなので、名所めぐりなど望むべくもないのですが、幸いにして世界遺産である「赤の広場」までは歩いて15分程度という好立地なホテルだったので、朝早起きして散歩がてら行って来ました。


ホテルから歩き始めて7~8分で、クレムリンが見える大通りまでたどり着きます。


大通りを渡るには、横断歩道がないので、地下道を通ります。写真↓は地下鉄の入口です。



これ↓が、地下鉄の看板。"METPO"と書いてあるのは"METRO"の"R"の足が一本取れちゃったわけではなく、ロシア語で、P表記はちょうどRにあたるようです。



地下鉄の入口は必要以上に暗く(?)アダルトな雰囲気であります。はじめてだと、ちょっと警戒してしまいます。



そんな地下道を抜けると、博物館前の広場に出ます。



博物館の横の坂道をあがっていくと.......



そこが、赤の広場!
小さい(?)頃テレビで見た、ソ連の盛大な軍事パレードが行われていた場所です。

「赤の広場」の「赤」は社会主義の赤ではなくて、もともとロシア語の「赤」には「美しい」という意味があって、赤の広場は「美しい広場」なんだ、と、教えてもらいました。



反対側から見るとこんな感じ。



これがレーニン廟。朝は閉まっていますが、日中は中を見れるみたいです。




ロシア正教の聖ワシリィ大聖堂。



クレムリンの向かいには、デパートのグーム。この表記でグームと言うらしいのです。



朝早かったんですが、結構観光客が来ています。



朝の空き時間なので、広場を一回りしたらそそくさと帰路につきました。赤の広場から降りる坂道から、最初に見えるのが、韓国メーカーの「SAMSUNG」の看板だったりします。








モスクワ 3 (朝食)

2008年06月02日 01時31分34秒 | 出張log
先に書いたブログで、朝食がついていないと言いましたが、朝食は別料金でホテル内レストランで食べれます。値段は750ルーブルからとの事。円換算でだいたい3,400円からです。うーん、日本の高級ホテルのルームサービスなみかな。


食べませんって。いい加減にしろこんにゃろめ、誰が喰うかと。(笑)


という訳で、教えてもらったスーパーマーケットがこちら↓。



看板以外、ここがスーパーマーケットだという目印はありません。入り繰りも出口もこの狭いドア一つですし、窓にそれとわかるディスプレイもありません。だいたいナニか書いてあってもキリル文字なので読めません。

こちらには24時間営業の小売り店もあるにはあるようですが、いわゆる世界展開しているような”コンビニ”はなさそうです。近所にもそれらしいお店はなかったので、まさに営業時間が7-23のこのスーパーに行きます。

中に入るといずこの都市もありがちな、こぢんまりとしたスーパー。食料品を中心にちょっとした生活消費財も売っています。店舗の広さに比して酒コーナーがやたらと広く感じたのは私だけでしょうか......。

ここでホテルの備品になかった歯ブラシと歯磨き粉、水とコカ・コーラと朝食用のいろいろを買いました。

初日は、↓パパイヤ入りヨーグルトドリンクとデニッシュ風パン。両方合わせて 400円ぐらい。東京並み、と言えなくもないですが、やっぱりなんだか微妙に高い。見た目、250円~300円でしょう?せいぜい。味だけで言えば、200円以下です。



二日目の朝は 5:30am に起きた後、9:00am 前まで時間があったので、赤の広場まで散歩に行って、その帰りに cafemania という雰囲気のいい喫茶店のテラスでクラブサンドなど喫しました。笑顔でサーブしてくれた店員のロシア美人のお姉さんに感動して(ロシアに来てはじめて「サービス」を受けた気がしました)思わず写真を撮らせてもらいました。



でもね、ここの勘定が510ルーブル。まぁ2,300円ですわ。コーヒーもクラブサンドも旨かったけどね......。


三日目の朝はもう懲りたので、スーパーで、黒パンとチーズとハムと、量り売りしているハーブのサラダを購入。全部で150ルーブル、700円弱。ホテルのロビーで朝はフリー・コーヒーがあるのでそれをいただきました。味の満足度は、初日の味気ないパンとは雲泥の差で、二日目のcafeとあまり変わらず十分旨いですが、ホテルの部屋でもそもそ喰うのと、カフェのテラスで喰うのとでは気分が違います。それでもホテルの部屋を選択してしまうこの値段。

思わずため息。


近所にマクドナルドでもあれば、そっちの方がいいかも。


ちなみに今回入る機会はありませんでしたが、これ↓がマクドナルドの看板。
英語の綴りと比較して見ると、おもしろいですね。

Д=D
Н=N
P=R

って雰囲気で、もうわけわかりません。



値段チェックしてくるの忘れたなぁ。


モスクワ 2 (ホテル)

2008年06月01日 00時52分35秒 | 出張log
到着したホテルは、「赤の広場」からも歩いて15分程度のマリオット・コートヤード・シティセンター。「マリオット」は、私の認識では「ごく普通の、世界のどの都市に行ってもあるアメリカ系ホテルチェーン」です。超高級!というイメージはありませんが四つ星クラスでそこそこお高い、という感じかなと思います。あくまで個人的なイメージですけど。

客室棟は7Fまであるようですが、正面からみると3F建てくらいに見えますね。
割とこじんまりと、アットホームな雰囲気を醸し出しています。



エントランスからロビーに入ると、吹き抜け風というか、サンテラス風というか、ごらんのとおりの明るい造りになっています。かんじいいです。

フロントの若いおねぇさん達にも笑顔はありません。空港の売店のおばちゃんはハンプティダンプティのようである上に、愛想もないので救いようがありませんでしたが、こちらは美人でスタイルもいいんだからもうちょっとニッコリしとけばいいのに。。。。あ、このおねぇさんたちもいずれあの空港のビア樽おばちゃんのようになってしまうのか、、、、、すごい、、、、、シベリアの一年の気温差は100度近くあるというが、ロシア女性の一生の体重差も100kgぐらいあるに違いない。。。

(かなり本気の)冗談はさておき、この国には一般に「サービス」という概念が基本的にはないと思った方が良さそうです。このあたりは程度の差こそあれ、社会主義国や元社会主義国(?)といった国に割と共通する傾向のように思います。。。。。社会の体制がそういう文化を生んだのか、そういう文化に社会主義が受け入れられやすかったのか、あるいは基本的には相関がないのか....それははっきりわかりませんが、全く相関がない、という事はないだろうと、今のところ思っています。






周辺にこのホテル以上にずぬけて高層の建築物がある訳でもないし、サン・テラス風の造りを多用しているので、日が差し込んでとても明るい雰囲気です。「ハコ」としてはとてもイイ感じです。



部屋はごく普通の広さ(25㎡ぐらい)で、ダブルベットでした。設備もごらんのとおり標準的で特別なものはナニもありません。むしろ、歯ブラシぐらいつけておいて欲しかった...ぐらいでしたが、一泊料金は20,500ルーブル。円換算すると、およそ 93,000円ほどです。あ、もちろん朝食などついてません。自分一人の都合ならいくらビジネスでも絶対に泊まらない価格ですが、今回はいろいろあってこの目玉の飛び出る値段の部屋に。

 ※ 現在、1ルーブル=4.5円くらいです。最新為替はこちらで、ご確認ください。

ちなみに、銀座のマリオットで、25,610円/一泊~ となっています。六本木のリッツ・カールトンあたりでも一人70,000円/泊ぐらい(もうちょっと高いのかな?)と聞いていますから、どれだけモスクワのホテルが高いかわかろうと言うモノです。

まぁ単純に比較できるもんでもないですが、他社の方々に聞いても「モスクワのホテル相場はとにかく高いっ」とおっしゃるので、まず間違いないでしょう。この驚異的な値段というのは実はホテルだけに限った話なら、いわゆる「外国人価格」だったり、わざわざ高いホテルに泊まっているだけ、という事も言えるんです。

しかしモスクワでは、ホテルの価格だけではなく、インフレが物価全体に及んでいます。今世界で一番物価の高い都市がモスクワです。東京、ロンドンも物価が高い事で有名ですが、今世界一値段が高い街は、東京でもロンドンでもなく、モスクワだという事です。

//「こりゃぁ安いな」と思ったのは、ガソリンぐらい。見間違えでなければ、100円切ってます。


そして、そんな部屋の洗面所で出てくる水はごらんのとおりなので頭に来ます。



携帯を取り出してカメラを準備している間にだいぶ薄くなっていますが、配管のサビによってなのか水が黄色かったりします。

しばらく出していたら色はなくなったものの、どういう反応をするか興味があった事もあり、フロントへ文句を言いました。

「お客様の部屋はしばらく使っていなかった部屋でしたから、少しだけ配管が錆びたかもしれません。もう透明なら大丈夫です。飲料用には、ミニバー以外に一本無料の水がありますので、そちらをお使い下さい。」

などと、ニコリともせずに、もちろん申し訳なさそうな態度など微塵も見ずに言います。「こんにゃろー」と思わず日本語でつぶやいてから、

「俺はこの部屋も、その理由も気にいらない。それならよく使われている部屋に替えてくれ。今の部屋がしばらく使われていなかったのなら、ミニバーのワインも酢になっているかもしれないもの。」

と言いますが、厭みが通じなかったのか、「すみませんが、本日から3日間は満室です」などと言う。

「このホテルは、マリオットチェーンなんだよねぇ?」

「はい、そうです」

.................目を合わせたまま10秒ほど無言でのにらみ合いが続きましたが、もう疲れてきちゃったし、最悪はホテルを替える決意をしていた訳でもなかったので、折れちゃいました。えぇ、ヘタレです。


「じゃぁいいや。あぁ、おいらもここがロシアだって忘れてたよ。」

最後に放った皮肉には、もう返事もありませんでした。




すげー美人なんだけどなぁ.......写真撮っとけばよかった。