ぱにぽん

徒然なる言いたい放題

モスクワ 2 (ホテル)

2008年06月01日 00時52分35秒 | 出張log
到着したホテルは、「赤の広場」からも歩いて15分程度のマリオット・コートヤード・シティセンター。「マリオット」は、私の認識では「ごく普通の、世界のどの都市に行ってもあるアメリカ系ホテルチェーン」です。超高級!というイメージはありませんが四つ星クラスでそこそこお高い、という感じかなと思います。あくまで個人的なイメージですけど。

客室棟は7Fまであるようですが、正面からみると3F建てくらいに見えますね。
割とこじんまりと、アットホームな雰囲気を醸し出しています。



エントランスからロビーに入ると、吹き抜け風というか、サンテラス風というか、ごらんのとおりの明るい造りになっています。かんじいいです。

フロントの若いおねぇさん達にも笑顔はありません。空港の売店のおばちゃんはハンプティダンプティのようである上に、愛想もないので救いようがありませんでしたが、こちらは美人でスタイルもいいんだからもうちょっとニッコリしとけばいいのに。。。。あ、このおねぇさんたちもいずれあの空港のビア樽おばちゃんのようになってしまうのか、、、、、すごい、、、、、シベリアの一年の気温差は100度近くあるというが、ロシア女性の一生の体重差も100kgぐらいあるに違いない。。。

(かなり本気の)冗談はさておき、この国には一般に「サービス」という概念が基本的にはないと思った方が良さそうです。このあたりは程度の差こそあれ、社会主義国や元社会主義国(?)といった国に割と共通する傾向のように思います。。。。。社会の体制がそういう文化を生んだのか、そういう文化に社会主義が受け入れられやすかったのか、あるいは基本的には相関がないのか....それははっきりわかりませんが、全く相関がない、という事はないだろうと、今のところ思っています。






周辺にこのホテル以上にずぬけて高層の建築物がある訳でもないし、サン・テラス風の造りを多用しているので、日が差し込んでとても明るい雰囲気です。「ハコ」としてはとてもイイ感じです。



部屋はごく普通の広さ(25㎡ぐらい)で、ダブルベットでした。設備もごらんのとおり標準的で特別なものはナニもありません。むしろ、歯ブラシぐらいつけておいて欲しかった...ぐらいでしたが、一泊料金は20,500ルーブル。円換算すると、およそ 93,000円ほどです。あ、もちろん朝食などついてません。自分一人の都合ならいくらビジネスでも絶対に泊まらない価格ですが、今回はいろいろあってこの目玉の飛び出る値段の部屋に。

 ※ 現在、1ルーブル=4.5円くらいです。最新為替はこちらで、ご確認ください。

ちなみに、銀座のマリオットで、25,610円/一泊~ となっています。六本木のリッツ・カールトンあたりでも一人70,000円/泊ぐらい(もうちょっと高いのかな?)と聞いていますから、どれだけモスクワのホテルが高いかわかろうと言うモノです。

まぁ単純に比較できるもんでもないですが、他社の方々に聞いても「モスクワのホテル相場はとにかく高いっ」とおっしゃるので、まず間違いないでしょう。この驚異的な値段というのは実はホテルだけに限った話なら、いわゆる「外国人価格」だったり、わざわざ高いホテルに泊まっているだけ、という事も言えるんです。

しかしモスクワでは、ホテルの価格だけではなく、インフレが物価全体に及んでいます。今世界で一番物価の高い都市がモスクワです。東京、ロンドンも物価が高い事で有名ですが、今世界一値段が高い街は、東京でもロンドンでもなく、モスクワだという事です。

//「こりゃぁ安いな」と思ったのは、ガソリンぐらい。見間違えでなければ、100円切ってます。


そして、そんな部屋の洗面所で出てくる水はごらんのとおりなので頭に来ます。



携帯を取り出してカメラを準備している間にだいぶ薄くなっていますが、配管のサビによってなのか水が黄色かったりします。

しばらく出していたら色はなくなったものの、どういう反応をするか興味があった事もあり、フロントへ文句を言いました。

「お客様の部屋はしばらく使っていなかった部屋でしたから、少しだけ配管が錆びたかもしれません。もう透明なら大丈夫です。飲料用には、ミニバー以外に一本無料の水がありますので、そちらをお使い下さい。」

などと、ニコリともせずに、もちろん申し訳なさそうな態度など微塵も見ずに言います。「こんにゃろー」と思わず日本語でつぶやいてから、

「俺はこの部屋も、その理由も気にいらない。それならよく使われている部屋に替えてくれ。今の部屋がしばらく使われていなかったのなら、ミニバーのワインも酢になっているかもしれないもの。」

と言いますが、厭みが通じなかったのか、「すみませんが、本日から3日間は満室です」などと言う。

「このホテルは、マリオットチェーンなんだよねぇ?」

「はい、そうです」

.................目を合わせたまま10秒ほど無言でのにらみ合いが続きましたが、もう疲れてきちゃったし、最悪はホテルを替える決意をしていた訳でもなかったので、折れちゃいました。えぇ、ヘタレです。


「じゃぁいいや。あぁ、おいらもここがロシアだって忘れてたよ。」

最後に放った皮肉には、もう返事もありませんでした。




すげー美人なんだけどなぁ.......写真撮っとけばよかった。






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