精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

残念なサイン

2010年10月21日 00時08分10秒 | 精華町
 以前から、町内の交差点などに「地名表示=サイン」をするよう求めてきた。
 その甲斐あって、この間精華町とその周辺の交差点を中心に信号機や付近の電柱などに設置されてきた。
 全体としては評価したいと思う。

 ただ、残念なことが・・・
 この種の表示は、地元住民のためというよりは、あまり付近の地理に詳しくない方たちのためである。しかも、精華町は「交流人口の増加」といって町外からの訪問者を増やす方針を持っているのだから、電車・車を問わず、来町された方が迷わずに目的地にたどり着くためのものである。
 副次的に、精華町の地名や諸施設の存在を知ってもらうこともある。
 さて、残念なことの核心だが、地元住民用の表示となっていることである。
 2つほど例をあげると、まず「役場前」。間違いではないが、なぜ「精華町役場前」としなかったのか疑問である。私も運転するが、幹線道路を走っていると「城陽市役所⇒」とか「四条畷市役所」の表示を目にする。
 もう1つは、「川西小北」である。私は地元なのでこの表示の意味は「川西小学校の北側の交差点」だということに自然に気付く。だが、そのような予備知識がなければ、「かわにしこきた」という地名かと思い、地図でそのような地名を探すかもしれない。探しても残念ながら「川西」という大字も小字もないので見つからない。

 似たようなミスに陥りやすいこともある。
 精華町内には3つの中学校がある。精華中学校、精華南中学校、精華西中学校である。例にもれず、「精中=せいちゅう」「南中=なんちゅう」「西中=にしちゅう」と略しても地元同士なら通じる。
 でも、冷静に見ると「せいなか」「みなみなか」「にしなか」と読まれても不思議なことはない。
 「精華南中」と書けばより分かりやすいはずだが、それでも学校名だと気付かなければ「せいかみなみなか」という地名と勘違いされることもある。

 いずれも、恐らく地元の役所(府の機関も含め)の関係者が命名したと考えられるが、このような表示方法は、かえって「予備知識」があることが「分かりやすい表示」を妨げる。

 表示のことを書いたが、他の分野でも同様である。
特定の世界・分野でのみ通じることなのに、世間一般も同じと考えてしまう「ワナ」に陥ることは誰にでもある。
 それを防ぐためには、日常的な点検、他の分野との交流などが必要である。

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