以前にも書いたが、精華町議会の基本条例作りをしているところだ。今日は、小学校区別の意見交換会の4回目だった。議会として、地域に出て行くのは初めてであり、いろんな意見が出されてとても参考になる。議会の仕組みをきちんと説明していないにもかかわらず、的を射た意見も出され、改めて住民の知的パワーを感じる。
時には、基本条例と直接関係ないことも出てくるが、それも愛嬌である。ただ、1つ理解に苦しんだことがあった。それは、「この条例案は、北海道のどこかのものを丸写ししたのではないかと聞いている」というもの。もちろん、条例案はいろんな先進地の例を参考にしながら作成しているが、「丸写し」はあたらない。誰が噂しているのかは知らないが、作成過程を知っているメンバーからの情報であることは間違いないだろう。どうせ言うなら、正確な情報を流して欲しい。
このことは、他の自治体のマネをするのではく、努力して自分達の言葉で作って欲しいという意図だろう。それはその通りである。正論だ。しかし、同じような方から「他の議会がやっているのに、なぜ精華町議会では取り組まないのか」と言われたことだ。
「自分たちで考えろ」と「他の自治体でやっていることをマネをしろ」とは明らかに矛盾する。一体、どちらの立場なのだろうか?
もちろん、私たちも他の自治体のことを参考にすることは多々ある。でも、マネはしない。他の事例を精華町の実態に照らして修正したりはする。あくまで参考である。
要は、先日も書いたが、何に取り組むにしろ目的を見失えば、自己矛盾を起こすことになるだけなのだ。自分の頭で考えることも必要だし、先進事例(場合によっては他山の石)から学ぶことも必要だ。ただ、「それは何のため」「それをしてどうしたいのか」がなければ成功しない。