今日は東京マラソンだけでなく、日本商工会議所主催の簿記検定の日でもある。
大学で会計学を学びたいという娘が、近くの大学まで受験に行ってきた。
「電卓持った? 受験票は?」
「あるある。じゃあ、行ってきます」
9時開始に間に合うように、7時半に送り出すと、ようやく肩の荷が下りる。
彼女が簿記の勉強を始めたのは8月だ。簿記検定は、回によって難易度に差がある。本来は、比較的合格率が高く、やさしい問題の多い11月に受験するはずだった。だが、直前になっても、3ページしか問題集が進んでいない……。時間切れで、やむなく欠席したことがある。
「今度は絶対勉強する」
本人の言葉を信じて、1月に再度受験の申し込みをしたのだが、どうも机に向かっている様子がない。
「問題集見せて」
中を開けると、5ページしか終わっていなかった。
「8月から1月までかけて、5ページしかやってないって、どういうこと!?」
私は激怒した。さすがに娘もマズいと思ったようで、2月は簿記漬けの日々を過ごした。雪で休校のときも、入試休みのときも、朝から晩まで問題集と格闘していた。何度も電卓を叩き間違え、計算ミスをしては悔しがっていた。
その甲斐あって、過去問題は、だいたい70点以上とれるようになり、検定当日を迎えている。何とか合格してほしい。
「終わったよ。たぶん受かる」
試験終了の11時過ぎにメールが来た。3番には手間のかかる残高試算表が出て、2番と4番は見たことのない問題だったというが、自信があるらしい。一時間ほどして、本人も帰ってきた。
「高校生はミキだけだった。あとはみんな、スーツを着た大人」
「だろうね。高校生や大学生は、自分の学校で受けるから」
「ミキは8時半に着いたのに、大人は何人も遅刻して、9時過ぎに来てた」
「……」
「制限時間は2時間だったけど、ミキは1時間で終わっちゃった」
「勉強してれば、だいたい早く終わるからね」
「でも、大人は最後まで必死で書いていたよ」
「……」
「時間になって、やめてくださいと言われたのに、いつまでも書いているおじさんもいた」
「へえ」
「試験監督に、無効になりますよって言われたらやめてた」
「……」
大人代表というわけではないが、私は何だか恥ずかしくなった。仕事では、きっちり時間を守るだろうに、なぜ検定試験ではルーズなのか。お客様だから、好きに行動していいと思っているのかもしれない。でも、その心の隙は、えてしていい結果につながらない。
「もっと真剣にやればいいのにね」
忙しくて、思うように勉強できない社会人も、気を引き締めて頑張ってほしい。
娘は、手ごたえに満足したようだ。
「合格したら、次は2級を受ける!」
はいはい。
今度は、計画的に進めてくださ~い。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
大学で会計学を学びたいという娘が、近くの大学まで受験に行ってきた。
「電卓持った? 受験票は?」
「あるある。じゃあ、行ってきます」
9時開始に間に合うように、7時半に送り出すと、ようやく肩の荷が下りる。
彼女が簿記の勉強を始めたのは8月だ。簿記検定は、回によって難易度に差がある。本来は、比較的合格率が高く、やさしい問題の多い11月に受験するはずだった。だが、直前になっても、3ページしか問題集が進んでいない……。時間切れで、やむなく欠席したことがある。
「今度は絶対勉強する」
本人の言葉を信じて、1月に再度受験の申し込みをしたのだが、どうも机に向かっている様子がない。
「問題集見せて」
中を開けると、5ページしか終わっていなかった。
「8月から1月までかけて、5ページしかやってないって、どういうこと!?」
私は激怒した。さすがに娘もマズいと思ったようで、2月は簿記漬けの日々を過ごした。雪で休校のときも、入試休みのときも、朝から晩まで問題集と格闘していた。何度も電卓を叩き間違え、計算ミスをしては悔しがっていた。
その甲斐あって、過去問題は、だいたい70点以上とれるようになり、検定当日を迎えている。何とか合格してほしい。
「終わったよ。たぶん受かる」
試験終了の11時過ぎにメールが来た。3番には手間のかかる残高試算表が出て、2番と4番は見たことのない問題だったというが、自信があるらしい。一時間ほどして、本人も帰ってきた。
「高校生はミキだけだった。あとはみんな、スーツを着た大人」
「だろうね。高校生や大学生は、自分の学校で受けるから」
「ミキは8時半に着いたのに、大人は何人も遅刻して、9時過ぎに来てた」
「……」
「制限時間は2時間だったけど、ミキは1時間で終わっちゃった」
「勉強してれば、だいたい早く終わるからね」
「でも、大人は最後まで必死で書いていたよ」
「……」
「時間になって、やめてくださいと言われたのに、いつまでも書いているおじさんもいた」
「へえ」
「試験監督に、無効になりますよって言われたらやめてた」
「……」
大人代表というわけではないが、私は何だか恥ずかしくなった。仕事では、きっちり時間を守るだろうに、なぜ検定試験ではルーズなのか。お客様だから、好きに行動していいと思っているのかもしれない。でも、その心の隙は、えてしていい結果につながらない。
「もっと真剣にやればいいのにね」
忙しくて、思うように勉強できない社会人も、気を引き締めて頑張ってほしい。
娘は、手ごたえに満足したようだ。
「合格したら、次は2級を受ける!」
はいはい。
今度は、計画的に進めてくださ~い。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
私、高校の時から、簿記とか英検とか漢検とか受けたことないのです。
生徒はみんな英検○級をもっているなんて言ってるのにね。
でも私の高校時代は、みんな受けなかったような気がするのだけれど…
大人、こういうときもお手本にならなくちゃね。
かなり自信があるようですが、はたして??
簿記は大学の友人が何人か受験していました。
商学部なもので。
高校生なら英検のほうがメジャーですね。
私のときは、ペン字検定なんていうものがありました。
珠算も王道でした。
大人の様子が気になって文章にしたのですが、最近、この手の話が多くなっています。
次回は路線を変えて、明るくいきたいですね。
って、計算尺は知らないでしょうね。(*゜.゜)ゞポリポリ
忌明けしたのでブログを再開しました。
また遊びに来てくださいね♪
忌明けしましたか。
また日常が戻ってきますね。
それが一番だと痛感しますよ。
しかも、ブログ再開、いや再再開かな(笑)
すぐに馳せ参じます!
でも、無理は禁物ですよ。
あらまあ、交通事故で検定どころじゃなくなったんですね。
血は平常心を失わせます。
検定料を払っているのに、叱られなかったのかしら。
昔は簿記でもそろばんで計算していました。
今はほとんどの人が電卓ですね。
暗算の人は見たことがない…。
計算用具のない人は、単なる電卓忘れだと思います(笑)
しっかり目標持ってエライね。
来年、受験生だっけ?
気が休まらない1年ですね。
東京マラソン、沿道でちょっと眺めてました。
知らない人同士でハイタッチして、楽しそうでしたわ。僕は最大10キロしか走ったことないから、ハーフでも難しいだろうな…。
簿記3級か…。僕も20年くらい前に取得しました。
もう忘れちゃいましたわ。
合格祈ってます。
一応、大学は目的から選んでいるようです。
4月から高3なので、早ければ年内に決まるはず…。
一般入試ではなく、指定校推薦を狙っています。
東京マラソンは、姉の夫の弟が出ました。
4時間を切るタイムだったので、結構早いんですね。
エッセイ仲間の夫は、ボランティアで活躍しました。
そういうのっていいなぁ~。
合格してもらいたいです。
ありがとうございました。
受験お疲れ様でした。
社会人になっての受験は、勉強時間等大変でしょうね。
意欲は買うけれど、時間厳守も大切。
みなさん合格しますように。
歳をとると、ものおぼえが悪くなります。
社会人は、ただでさえ時間がないのに、高校生より記憶力が悪いから、思うように伸びないみたいです。
しかし、遅れてきたくせに、時間が来てもやめないのは言語道断!
高校生のときは、そんなじゃなかったでしょうに。
日商はひねった問題が多く、多方面からの知識が必要です。
やりがいがあると思ってもらいたいですね。