これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

魚屋さんのパフェ?

2020年01月12日 22時56分25秒 | エッセイ
 SNSにアップされたその投稿には、やわらかなカーブを描いた白桃が規則正しく整列していた。
「桃のパフェ食べました。さすがは水信、果物屋さんだけあって美味しいです♡」
 8月だったろうか。見ず知らずの女性が撮った魅力的な写真を、スイーツ大好きな私が見逃すはずはない。猛暑で汗ダラダラの時期に、冷房の利いた店で冷たくみずみずしい桃を、生クリームとともにいただけたら極楽だろうなと唾を飲み込んだ。
「すいしんじゃなくて、みずのぶ? 桜木町にあるのか。果物屋さん? 魚屋さんだったような気が……」
 うまくパフェと結びつかない。多少の疑問はあったけれど、ポンコツ化した脳味噌はあてにならない。深く考えないで「いつか行く」ことにした。
 そして、先日、その日がやってきた。
「横浜美術館で『ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』を見るんだから、水信にも行かれるわよねぇ。朝イチがいいんじゃね」
 横浜で一人暮らしをしている娘も誘い、きれいな絵と美味しいパフェを求めて家を出た。
「そうだ、水信を調べてみよう」
 魚屋疑惑を思い出し、スマホを取り出した。電車の中でも調べ物ができるとは、便利な世の中になったものだ。
 結論からいえば、案の定、私が間違っていた。記憶にあった魚屋は「東信水産」で、「水信」ではなかった。何ともお恥ずかしい限りである。「水信に謝れッ」と怒られたら、「すみましぇ~ん」といさぎよく頭を下げるつもりだ。
 その日は正月明けの月曜日、1月6日だった。土日は混雑するみたいだけれど、さすがに平日の開店直後はガラガラである。のんびりスイーツタイムを楽しんだ。



「何にしよう。イチゴがいいよね」
 メニューを見て、しばし悩む。種類はさほど多くないが、どれも美しくて食べたくなるから決められないのだ。やっとの思いでひとつに絞った。
 苺のチョコパフェ。



 パフェはアングルが難しい。寸詰まりに見えてもいけないから、横からの画像もご紹介したい。



 娘はピスタチオチョコ苺パフェにした。



 同じく、娘もだいぶ迷っていたが、「これが苺パフェの中で一番高い」などという理由で決めたようだ。自分の懐が痛まないからといって、ちょっとどうかと思う……。
 苺は甘味と酸味がバランスよく感じられ、さすがにご立派。生クリームの下にはバニラアイスとチョコレートアイスがギッシリ詰まっており、結構な重量感だ。セットのコーヒー・紅茶が300円で飲めるところにもお得感があり、お腹いっぱいになり満足した。
 水信フルーツパーラーラボ。またお邪魔します。


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コメント (8)
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