人気小説が原作とのこと。
犯人か被害者か、家族内の考え方の対比。 プロットはシンプルでシャープです。 それを際立たせるキャスティングも良かったと思います。
ただ、映画としての描き方という点では、 マスコミの対応・周りの人の行動・お決まりのSNSの反応等々、 正直ステレオタイプ過ぎる印象です。
物語の展開という面では、 こういう持って行き方でしようし、 またこういうエンディングになるのでしょうね。終盤は “並” の出来、この映画の真骨頂は「中盤」でした。
物語の展開という面では、
そして、 その中盤の主人公は石田ゆり子さんだったように感じました。偏狭にも見える我が子への想いを抱いた母親を、見事に演じていたと思います。
タイトルも秀逸。“望み” に託されているのは、結局「何を望むか」という “ 人それぞれの想いの機微” なのでしょう。