OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕望み

2022-03-05 07:58:43 | 映画

 
 人気小説が原作とのこと。
 
 犯人か被害者か、家族内の考え方の対比。プロットはシンプルでシャープです。それを際立たせるキャスティングも良かったと思います。
 
 ただ、映画としての描き方という点では、マスコミの対応・周りの人の行動・お決まりのSNSの反応等々、正直ステレオタイプ過ぎる印象です。
 物語の展開という面では、こういう持って行き方でしようし、またこういうエンディングになるのでしょうね。終盤は “並” の出来、この映画の真骨頂は「中盤」でした。
 
 そして、その中盤の主人公は石田ゆり子さんだったように感じました。偏狭にも見える我が子への想いを抱いた母親を、見事に演じていたと思います。
 
 タイトルも秀逸。“望み” に託されているのは、結局「何を望むか」という “人それぞれの想いの機微” なのでしょう。

 

 

コメント
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