オリジナル脚本の作品です。
「都知事が『東京に原子力発電所を誘致する』という構想を実現させるべく動き始める」というプロットはとても強烈ですが、本作品が上映された2004年時点では、それほどの評判にはならなかったように記憶しています。
映画の中で主人公も話しているように、「誰も我が事とは思わなかった」ということでしょう。
そして、今、2011年の東日本大震災に伴う「福島第一原子力発電所事故」という未曽有の悪夢を経験したにも関わらず、それを忘れ、先祖帰りしたような議論が頭をもたげている世相こそがショッキングです・・・。
本作の1シーンでの「都庁で原発の危険性を語る大学教授の説明」は、もしそれが正しいものであるとすれば、非常に憂慮すべき内容であり、今の “私たちへの警鐘” としても受け取り得るものですね。(もちろん、そのファクトチェックが十分になされることは不可欠ですが)