著者は、本書の中で、繰り返し「スキル(仕事力)」と「マインド(人間力)」の重要性を訴えています。
特に「マインド」面についてのアドバイスで、私も記憶にとどめたいと感じたものを書きとめておきます。
まずは、言葉遊びのようでもありますが、「自信と過信」について。
「自信」には、さらに向上しよう伸び続けようという気構えがあるのです。
(p43より引用) 自信と過信、慢心、傲慢とは何が違うのか。自信には含まれているが、それ以外には含まれていない要素がひとつだけある。「学ぶ心」だ。
「自信」は、「成功」との共振によりスパイラル的に強まっていきます。
その過程では「失敗」も付き物です。
(p133より引用) 「失敗をしないための最高の方法は何もやらないことである」という表現もある。こうなれば、最悪である。失敗はない。だが、成功も永遠にないのである。
「成功」するためには「行動」を起こさなくてはなりません。
その「行動」は「意識」されたものであり、そこで「意識」すべき対象が「目標」なのです。
(p275より引用) 成功の条件を一言でいうとすれば、目標を持った生き方をすることだ。自分に納得のいく目標を段階を追って達成するプロセスを経ること。これこそが成功の定義であり、条件である。・・・成功の反対は、目標のない生き方なのである。
「目標」は未来に向かったものです。
この前向きの姿勢を鼓舞するものとして、著者は、以下のような言葉を紹介してくれています。
(p278より引用) 「今日の自分は、昨日までの自分の結果である。将来の自分は今日からの自分の結果である」
過去を変えることはできない。過去は終わってしまっている。過去からできることは学ぶことだけだ。だが、未来を変えることはできる。さらにいえば、未来を創り出すことはできる。
15年ほど前、管理者として赴任した勤務地で、会社の先輩からこう言われたことがありました。
「社員にとっての最大の職場環境は『上司』だ」。
本書を通して一番印象に残ったのは、この言葉と同じ趣旨のフレーズでした。
(p82より引用) 部下を持つという視点の中で忘れられがちなのは、上司は部下に幸せをもたらす存在であるべきだ、ということだ。会社に勤める人は、基本的には自分の働く会社を決めることができる。・・・だが、会社は選べるが、上司は選べない。・・・上司は、自分の部下として持った人の幸せづくりについて、非常に大きな影響力と責任を持った存在だということである。
とても大事なことです。
いつも心しなくてはなりません。
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