OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

当たり前の徹底

2005-10-16 00:31:06 | 本と雑誌

(「価値組」未来企業へのシナリオ(監修:島田 精一)p145より引用) トヨタ自動車の強さは、合理的精神に基づいて、当たり前のことを当たり前に、徹底してやってきたところにあります。実はこれが一番難しいことなのですが、そこには特別なノウハウがあるわけではなく、組織全体の仕事に対する構えがそうなっているのです。これはどこの企業にも普遍化できると思いますが、企業の強みとは、そうした当たり前のことを徹底的にやり切るという仕事に対する立ち向かい方の中から、創り出されるものだと考えています。(トヨタ自動車専務取締役 松原彰雄氏)

 トヨタの5W1Hは、Why・Why・Why・Why・Why(「なぜだ?」を5回)でやっとHow(どうする)が出てくるというものだそうです。これは、物事の本質に至るための極めてシンプルかつ本質的な基本動作です。

 しかしながら、トヨタといえども、(創業時)生まれながらにして実践できていたわけではありません。これは、DNA(先天的なもの)ではなく、生まれてから成長の過程で身につけたもの(後天的なもの)です。

 後天的なものならば、やる気次第で誰でも身につけることができるはずです。実際、松原氏も「これはどこの企業にも普遍化できると思います」と話されています。が、これは世のほとんどの企業・組織体にとっては、「DNAの組み換え」に匹敵するほどの大事業です。

 TOYOTA WAYと賞賛されるような仕事への取組姿勢を「当たり前」といえるほど普通のことにしてしまう、むしろ、そういう「遺伝子(DNA)組み換え技術」を開発したことがすごいことだと思います。

コメント (2)
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