Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

熊野は再生の地 -その2-

2008-08-23 14:27:17 | 
【8月13日(水)】
朝5時起床。
ここ数日、これくらいの時間に起きているので、
まぁ慣れていると言えば慣れている…
朝早く起きると活動時間が長いので、三文の徳と言えるのかも知れない。

7時半頃、行場へ向けて出発!
最初は宝龍の滝へ。



滝壺のところが大きな一枚岩でできていて、
とっても女性エネルギーを感じる滝だ。
ハワイでも、滝は女性性と男性性の融合と見做され、性的な意味も持つ。
この滝のそばで、水を司る弁財天に捧げる真言を奉納したら、
とたんに雨が…
きっと、弁財天様に聞こえたのだろう。
和尚が、ここは舞や演奏を奉納するのにうってつけの場所だと言った。
フラも奉納して良いって
ふふふ。

いよいよ行場へ入る。
一応ザイルなども持ってきているが、とにかく入ってみた。
けもの道みたいな道なき道を行くようなところもあり、
沢をじゃぶじゃぶ渡って行くような道もあり、
間伐材で橋を渡してあるところもあり…
こういう橋も、誰かが作ったものだ。
歩く人が少しでも楽なようにと作ってくれたもの。
そう思うと、感謝の念が湧いてくる。

途中、本当にロープを離したら谷底へ…という道があった。
集中力が切れたら終わりだ。
みんな無言で登ってゆく。

無事全員クリア。



途中、4つの滝を通り過ぎ、無事最終目的地である【再生の滝】へ。
正式な名前は聞いたのか忘れたのか…
ここの滝壺は母の胎内であり、ここに一度戻ることによって新たに生まれ直す。
そういう滝なのだそうだ。



この滝は傾斜がついていて、この滝の上から滝壺に滑り落ち、再生する。
無事滑り終わった人にはみんなで「おめでとう!」と声をかけ、
躊躇する人には、「早くおいでー!」と声を掛け合った。
仲間の中でひとり、本当に足がすくんで動けない人がいた。
みんなが励ます。
意を決してダイブ!
和尚がすかさず浮き輪を持って水に飛び込んだ。

岸で彼女をひっぱりあげると、彼女は泣いていた。
「生まれてくる時って、みんなが待っててくれるんだね」
あたしもその言葉を聞いて初めて思った。
小さい頃、自分が望まれて生まれてきたことを忘れてしまった時があった。
生まれて来なければ良かったと思ったこともあった。
でも、覚えていないだけで、きっと周囲の精霊や魂たちが、
「早くおいで」と手招きし、
無事生を受けた時は「おめでとう」と言ってくれたに違いない。
でも、忘れちゃうのだ、いつの間にか。
そんなことを思い出させてもくれたのだ。

まさに、再生の滝だ。
空模様も何だか変で、晴れているのに雨が降ったりしていた。
でも、それがまた神聖な雰囲気を醸し出していた。

無事みんな下山し、田舎の商店でアイスを食べたりしつつ童心に帰る。
近所の子供たちが泳いでいる川に入る。
年齢なんて関係ないのだ。
自分の行動に制限をかけるのは自分自身。
その枠を外せたとき、新しい一歩が始まる。

夜は酒好きな和尚や参加者たちと、ちょっとビール
ち~こさん主催のワークでアルコールって、かなり珍しい。
しかし、明日は玉置山でご来光を拝むという予定になっているので深酒は禁物。
なんたって、朝2時半起きだもの
2時半って朝じゃないよね、夜中だよねー
さてさてどんな日になるのやら…