ワニと読むミステリ(ムーチョ・モージョ)

読むと、正義や信仰をどうとらえたらよいのか、しばらく考えてみる。

(ジョー・R・ランズデール著)
「テキサスの懲りない面々」を最初に読んで、面白かったので、これは2冊目です。
テキサスは暑いからいいですね。雨もすごいし。毎日、ワニ日和です。
ハップとレナードのやり取りがホント、愉快。お互い、めちゃくちゃにけなしあうのですが、それを二人とも楽しんでますからね。
ハップは、ストレートの白人で、レナードは、黒人のゲイ。
いつものように二人とも定職がないので、今回は、バラ園で、バラの若木を挿し木してます。いやはやいかにも暑そうで、汗のにおいがしそうですね。
始まりは、レナードの叔父、チェスター・パインの死。でもこれは自然死ですよ。最初から期待しないで。
おじさんがレナードに家を残したので、レナードとハップは、その家の中の片づけを始めます。すごく汚いみたい。おじさん、最期のほうはボケが始まってたみたいだし、仕方ないかも。
溜まりに溜まった新聞を片づけ、見えてきた床板がなんかヘン。はがしてみると、そこには怪しげなトランクが。
中には、ポルノ雑誌に包まれた子どもの死体。死後、ずいぶんたってるらしい。
警察は、チェスターおじさんが殺して、そこに隠したと思いたいらしいですが、レナードとしては、優しかったおじさんがそんなことをするはずは絶対にないと、ハップとともに、事件解明に努めます。
どうやら、おじさんは、子ども殺しが続いていると、警察にも訴えていたということがわかってきます。しかし、警察は老人の世迷言として、そして黒人居住区のことだからと、取り合ってくれなかった。この辺の警察の態度は、日本と同じかも。(失言)
おじさんの親友は、教会のボランティアをしていたというので、レナードとハップは話を聞こうと会いに行きますが、姿が見えません。
教会の牧師は、おじさんの親友のことを話したがらないで、ボクシングの練習に忙しいです。
おじさんの家の向かいに住むのは、齢90歳を超えたミーモウおばあちゃんで、毎年8月(もうすぐ)に末の息子が訪ねてくるのを楽しみにしています。ハップたちに、おいしい食事を振舞ってくれたりして、隣人として親交を深めていきますよ。このあたり、暖かくてよいですね。
おじさんの家の隣は、麻薬密売所ですが、麻薬の過量摂取の子どもを見つけたところから、レナードとハップの怒りが爆発します。気分は良いですが、非合法。
ハップに、黒人の恋人ができますが、どうも失恋に終わりそう。
怪しいような怪しくないような人物がいろいろ出てきますので、みなさん、じっくり考えましょう。
ワニは、このシリーズが気に入ったので、ずっと読むつもりです。

主人公: ハップ・コリンズ(ストレートの白人。臨時のバラ園職員)
Male
場所:  USA、テキサス。
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中
  

ムーチョ・モージョ

角川書店

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