天気良い里山の草むら。カメラを持って息を殺し、じっと耳を澄ます。”カサカサッ、カサカサッ”小さな音がする。目を凝らすと草の間からカナヘビが現れた。日当たりの良い石の上でしばし日向ぼっこ。静かにシャッターを切る。”カシャッ”
家の前のコンクリートの駐車場で大きなアリを見つけた。全長20mmぐらいある大きなアリだ。郊外の低い山地などで見たような記憶があり街中で見たことは無い。珍しく思い写真を撮った。被写体が小さいのと動き回るためなかなかピントが合わず苦労した。何とか写したこのアリの名前はなんだろうと色々調べてみた。アリは国内だけで200を越す種類が居るらしく、まだ名前のついていない種類もあるらしい。そんな中で”ムネアカオオアリ”という種類に似ていたので勝手にそうだろうと決めた。
田んぼの周辺にはいろんな生き物が集まってくる。ヘビやカエル、トンボや蝶等。畦道をカメラを持って何か居ないかと歩いていると草に止まっていた蝶を見つけた。羽根が開ききっていないような状態で葉の表面を歩いていた。胴が太く、最初は蝶ではなく蛾なのかと思ったが、一般的に蛾は夜行性と聞いているので蝶ということで調べてみた。ネットの「蝶の図鑑」で成体写真を探していると「あったあった」”ツマグロヒョウモン”だ。同じ種類なのに色合いが違う写真も載っていたが、自分の見つけた個体とほぼ同じ色・模様の写真でそうであろうと勝手に決めた。
コウノトリに待望の雛が誕生した。TVニュースや新聞でいっせいに報道された。野生化の試みとして自然放鳥されたペアが無事に産卵ふ化し、43年ぶりの自然繁殖と関係者を喜ばしている。しかし他のペアは無精卵であったり中止卵であったりと手放しには喜べない部分もある。他にも問題山積でやっと最初の一歩を踏み出したばかりである。関係者の努力だけではなく、周辺住民の理解と協力で今後とも見守る必要がある。(神戸新聞掲載写真)
田んぼの周りの草むらをカメラを持って歩いていると、草がわずかに揺れて何かが動くのが感じられた。カメラを構えてそっと近づくとヘビが静かに移動して、側溝に入っていった。進行方向に回ってカメラを向けると頭を持ち上げてこちらの様子を伺うようにして動きを止めた。すぐに方向を変えて、自分とは反対側に移動しようとする。こちらもその動きに合わせて反対側に周りシャッターを切る。このシマヘビはまだ若い固体で体の色が比較的白っぽい。
久しぶりの休みを利用して近くの里山での観察を楽しんだ。もう桜は八重咲きのものがほんの少し残っているぐらい。しかしスミレをはじめ小さな花々が咲き蝶が飛び交う。晴天で30度を越える熱い一日だったが気分の良い時間がすごせた。その帰り道、車をゆっくりと動かし始めたとき前を横切るものを発見。道路の反対側の草むらに潜んでこちらの様子を伺っているようだ。カメラを準備してその横を通過して車を止めた。草むらからこちらを見ながら一匹のアナグマが出てきた。何を思ったのか自分のほうへチョコチョコと走り近づいてきた。慌ててシャッターを切った。カシャッカシャッカシャッとシャッターの連写音が響く。慌てたアナグマは方向を変えて逃げる。しばらくして再びこちらに近づいてきた。カシャッカシャッカシャッと再びシャッターの連写音。向きを変えて右往左往しながら反対側に逃げて行った。(アナグマとタヌキはよく似ていて間違えることがある。'05.5.1に紹介した”タヌキ”はこのアナグマの間違いでした。訂正します。)