黒いカエルを見つけた。あまり見かけることは無い。珍しく思いよく観察してみるとモリアオガエルでは?と、何冊かの図鑑を引っ張り出し調べてみる。森に住む個体に体色が黒くなるものがいるらしい。先に紹介した緑色のモリアオガエルと比較してみて下さい。
当地方のアオガエルの種類は、先に紹介したシュレーゲルアオガエルとモリアオガエルがいる。外見が良く似ているため識別をするのが難しい。いくつかの見分け方のポイントがある。生息場所が前者は水田周辺に多く見られるが、後者は水田のほか山地の湿地や池などで見かけることが多い。また産卵場所も前者が水田の隅のほうに産み付けられているのに対して後者は水辺の樹上や水田の稲の株元、棚田の石垣の窪みなどに見られる。しかし一番簡単に確認しやすいのが目の虹彩の色の違いです。前者が黄色または金色で後者は茶色または赤茶色です。機会があれば比べてみて下さい。
ここは何処!? 草むらから背伸びしているような格好で、そっとあたりを見回している若いシマヘビです。人の姿を見つけるとすぐに隠れてしまう。毒は無いが気性が激しく、うっかりすると咬みつかれてしまう。歯が小さいので出血はあまり無いが、ヒリヒリして痛い。傷口から細菌が入ると化膿するので要注意!
ヒダサンショウウオの卵のうは4月ごろ(当地方)産卵され、水中では透明感のある青色をしている。そっと水中から引き上げると白い半透明で中に発育中の幼生の姿が確認できる。まだ完全な形ではなく、なんとなく幼生の形がわかる程度。もう少しすると中で泳ぐ姿が見られるようになる。
当地方のヒダサンショウウオは、低地では4月ごろに産卵する。この写真は4月中旬に撮影したものです。産卵場所の水場が、普通は簡単に見られるわけではない。この撮影場所は道路工事のため本来の産卵場所を奪われてしまい、道路側溝の配水管の下部にできた水溜に産卵されたものです。
水中では光の屈折で透明感のある青色に見える。
水中では光の屈折で透明感のある青色に見える。
先に紹介したアズマヒキガエルに近い種類で、当地方はその分布の境界に当る地域である。北部ではアズマヒキガエル、南部ではこのニホンヒキガエルを確認している。この個体は背中線(背中の中央に縦に走る線)がある。図鑑ななどで見る図や写真ではこの背中線がない。時々出現の例があるようだ。(当地方の他地域でも背中線のある個体を確認している)
ヤマアカガエルの幼生です。良く見ると、このオタマジャクシはかなり色白だと思いませんか。カエルの世界にも人間世界と同じように色白がいます。これをアルビノ(体の色素が無いまたは少ない状態)といいます。近くの山の湿地で見つけたとき、沢山のオタマジャクシに混じって白く見える数匹のオタマジャクシを見つけました。その内の1匹がこの写真の個体です。周りから見ていて良く目立つため水鳥などの天敵に襲われやすく、結果的に長生きはできないようです。人間世界の色白と違い、カエルの世界では色白はけっして良いことではないようです。
ヤモリは爬虫類で両生類のイモリと間違えられることがある。(紹介済み)形はトカゲにも似ている。良く見るとより扁平で、平たい感じがする。指先は先が膨らんでいて吸盤のような役割をする。夜、壁に張り付いて明かりによってくる虫を取って食べる。益獣である。
カナヘビと聞くと、どんなヘビ?と思う方が多いのではないでしょうか。名前はヘビ、形はトカゲというのがこの動物のイメージでしょうか。足のあるヘビまたはスマートなトカゲというのがいいのでしょうか?割と乾燥した草むらなどでよく見かける。チョロチョロと走り回る姿は愛嬌がある。
ともさん コメントありがとうございます。幸いに当地方では、トノサマガエルはまだあちこちで見かけることができるぐらいの生息数は確保されているようです。しかし全国的にカエルにとって厳しい将来が待っていることには変わりありません。
ともさん コメントありがとうございます。幸いに当地方では、トノサマガエルはまだあちこちで見かけることができるぐらいの生息数は確保されているようです。しかし全国的にカエルにとって厳しい将来が待っていることには変わりありません。
トノサマガエルは日本のカエルの仲間で唯一オスとメスの体の色が違うと紹介しました。前回のオスは緑色をしていて、今回のメスは灰色をしている。春が進みカエルたちを見かけるようになったら、一度確かめて見て下さい。