壁にキスマークが!?なんて艶っぽい話ではないが、唇の形によく似たものが???よく見ると蛾がとまっていた。はじめて見る種類でいつもお世話になっている「みんなで作る日本産蛾類図鑑」のたくさんの画像の中からついに見つけた。”オビガ”という種類らしい。
暖かくなって、夜の光にいろんな虫が集まってくる。特に蛾の仲間は多様で面白い。タイルの表面に黒い虫が居た。色から蛍を想像させる。しかし、よく見ると蛾である。首のところが赤くそのほかは真っ黒というシンプルながら特長的ないでたちである。
物置の戸を開けると、”カサッカサッ”と何かが動いた。じっと見つめてみると板壁に10cmほどのヤモリが居た。カメラを持ってきてシャッターを切り始めると、サーッと壁をつたい梁の後ろに入って見えなくなってしまった。
出かけた帰り道、夜10時頃。山道に入って走っていると、道路の法面に動くものがいる。ライトに浮かび上がって目が”ピカッ”と光る。車を止め、見上げると鹿が数頭いた。驚いて逃げる様子も無く、しかし警戒を緩めることなく草を食みながら、ゆっくりと移動している。
子供が、草むらの落ち葉を指差し「ここ、ここ..いたいた..」近づいて見てみるとヒキガエルがいた。犬の散歩などでわりと頻繁に人が通る小道である。”カサッ”上体を起こし様子を伺う。手を近づけると頭部を下げて防御の姿勢をとる。しかし、他のカエルのようにピョンピヨンと逃げ出すことなく動かずじっとしている。まるで何事にも動じない”森の仙人”のようだ。撮影を終えて、見つからないように草むらの奥に移動させた。*注意事項*ヒキガエルの仲間は毒成分を持っていて刺激すると分泌することがあります。触った後はよく手を洗いましょう。