・・・・・・大胡城
赤城山山麓の平山城・大胡城です。
上泉伊勢守を描いた、岩波正太郎さんの『剣の天地』。
訪れてみたかったので、赤城山登山のあと寄ってみました。
二の丸から見た本丸です。
ここ大胡城は、剣聖と仰がれた上泉伊勢守信綱のお城です。
彼は後に、新陰流を創始。伊賀柳生の里にも訪れ、柳生(石舟斎)宗厳に奥義を授けています。
天文二十年(1551)小田原北条家の圧迫によって、上州上杉家当主・憲政は越後に逃れ、関東管領職と上杉姓を長尾家当主・景虎(後の上杉謙信)に譲ります。
天文二十四年、大胡城も落城。しかし、上杉景虎の関東進出に呼応して大胡城を奪還します。
文禄六年(1563)甲斐武田軍の侵攻によって箕輪城が落城すると、子の秀胤に城を譲り、剣の道を極めるべく旅へと出ました。
上泉伊勢守は、信玄公より『信』の一字をいただき、「秀綱」から「信綱」へと名を改めました。
上泉伊勢守は、「上州十六人の槍」上野国の十六人のうち武勇の人。
「上州の一本槍」上野国の武勇の第一人者と仰がれ、名声を得ています。
そして、剣道の竹刀を発明した人物でもあります。
2010. 5. 3
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