腱鞘炎(ジストニア)日記

ジストニア生活もいつの間にか24年目!!
のんびりと付き合っていきます。

どうして??ギターが増えていくの???⑮

2009-09-02 16:57:33 | どうしてギターが増えていくの?
11台目です。
そろそろ終盤です。。。

フレタ1世を売ったお金で、現代の製作家に最高のマンホン式11弦ギターを作ってもらう。
ってのが、今回のお話です。



きちんと作られた古いギターは、音色に深みが出て、響きが増して、鳴りが良くなっています。
特に、作られてから100年近く経っているオリジナルなマンホン式11弦ギターは、素晴らしいギターが多いです。

でも、いい事ばかりではありません。
トーレス以前の系統のギターが多いので、弾きづらいギターが多い。
音がすでに疲れきっていて、ややボケ気味です。

楽器としての魅力は、オリジナルな11弦ギターの方が魅力がありますが、、特注で現代の製作家に作ってもらった方が、より演奏に使えるギターが手に入るだろう??
な~~んて考えました。


製作をお願いする候補として考えたのは、、、
川田一高さん、三浦隆志さん、中野潤さん、そして黒田義正さん。
その中で、たぶん私の理想とするギターを作ってくれそうな気がして、黒田さんにお願いする事にしました。

黒田さんには、「8弦までオンボード」「弦長は630mm程度」「光物使って派手にしてもらう」「軽いタッチで鳴る」等の要望を伝えて、後は予算内で自由に作ってもらいました。

出来上がってきたギターは!!!


素晴らしい!!!


弾きやすくて、透明な音色で、響きが良いです。
こんなに美しい音と響きのギターは、今まで出会った事がありません。


見た目も素晴らしいです。


スネークウッドのバインデイング


キラキラです。


蝶々のポジションマーク


百合の蕾のヘッド


こんな所にも象牙が。。。

そしてそして

真鍮のトルナボス

材料もムチャクチャえ~~のんを使ってもらっています。


裏・側板は、アメリカ(だったかな?)の家の柱に使われていた、古いハカランダ


表面板には、ベアクロー入りまくりです。
塗装は、艶消しのオイルフィニッシュです。

手間も掛けてあります。
楽器を軽くするために、指板の黒檀を出来る限り薄くして、軽い木をサンドイッチしてあります。


サドルは穴あき!!!
ブリッジも表面板の振動を抑えないように、極薄です。

正直言って、これ程のギターが出来上がって来るとは、想像もしていませんでした。
私にとって、クロダ・マンホン式11弦ギター以上の楽器は、まず無いでしょう。


もうこれ以上は、ギターは買わない!!


この時は、本気でそう思いました。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うお~ (なお)
2009-09-04 12:19:11
すごいですねー
ベアクロー、トルナボス、表面板・裏板の最高によさそうな材料・・・なんて贅沢な(笑)
最近、楽器屋でこんなにきれいなベアクローはほとんど見てないですね。
ほんとすごい。 透明で力強い音が鳴りそうですね。
僕だったら500万でも売りたくないですね。
てゆうか、コレ、国宝級でしょ(笑)
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音色は (サンチョ)
2009-09-05 00:04:00
高音も低音も、ひたすら透明です。
やや軽めの音で、パワーはあまりありませんが、音の美しさの魅了の方が、勝っていてメインギターになっています。

なおさんどーもです。

「黒田さんが良いと思うギターを、予算内で自由に作って下さい」って、お願いしたら、黒田さん良い材料使いすぎて、手間掛けすぎてしまって、大赤字だったと思います。

本当に私が使うには、もったいないギターです。
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