ベルナベって何故か不当に評価の低い、超高機能・高性能なギターだと思っています。
90年代以降のベルナベは、外れのギターを見た事がありません。
音色、音質、響き、音量、弾きやすさ
どの項目も高い水準のギターばかりです。
欠点の無い優等生のコンサートギターなのです。
でも何故だろう???
あまり魅力を感じない。
「これがベルナベの音だあ!!」みたいな強烈な個性が無いからかなあ??
以前持っていた1977年のベルナベ
裏板のハカランダは、ド派手でした。
この頃のベルナベは今よりも癖が強くて面白いギターでした!!
鳴り方がゴリゴリっ???としていて、扱いがちょっと大変です。
音は、芯は強いけれどもやや軽めの音で、線は細めでエッジの少し効いた音。
重量感は無いけれども、生きの良い音がバンバンと出てくるタイプ。
普通に部屋で練習している時は、「良く鳴っているなあ」程度の感覚でしたが、このギターは実はとてつもないモンスターギターでした。
一度だけ人前練習会の前に指慣しをしようと思って、会場の近くの少し大きめの公園で弾いた事がありました。
弾いていてハッキリと分かる位に、外の公園に鳴り響いていました。
公園で遊んでいた子供が集まってきてしまった、、、、
このモンスターギターを手放してしまったのは、弾き心地があまり良くなかったから。
「音が遠くまで届く事」よりも、「気持ち良く弾ける事」の方が大事でしょう!!!
ストレス無く弾けるって事は、リラックスして弾ける事につながっていきます。
そんな訳で、70年代よりも弾き心地が良くなっている90年代のベルナベを、楽器屋さんで試奏してみました。
そこで冒頭の感想です。
高機能・高性能で弾き心地も良い。
まさにプロ向けのコンサートギター!!
それだけでは駄目なんですなあ、、、、
趣味で弾いてる年寄りにはね。
無茶苦茶良いギターなんですけどねえ。