Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

Vol.477:アラサー教員奮戦記 第19回「変われと言うこと、変わり続けること」

2013年04月21日 | アラサー教員奮戦記


こんにちはハシモトです。
3月末にゼミ合宿の予定を入れてしまったことにより、何となく昨年度末と
今年度が切れ目なく続いてしまいました。その結果、既に新年度始まったば
かりだというのに、バタバタとしております。
前回のメルマガでご紹介いたしましたゼミ合宿については、下記のブログに
まとめております。ご笑覧いただければ幸いです。
http://www.hashimoto-lab.com/2013/04/2943

さて、今日は「『変われ』ということ、変わり続けること」というテーマで
お届けいたします。我々教員は、学生に対して何らかの形で「変われ」とい
うメッセージを発しています。「これ憶えとけよ」というようなベタな台詞
は言わないにしても、新しい知識を獲得するというのは、少なからず変化し
ていると言えます。

それだけではなく、普段の行動に対しても変化を要求します。遅刻をする学
生に対しては、何らかのペナルティを伴いながら「そんな事では社会で通用
しないぞ」というようなメッセージを発する訳です。つまり、「変われ」と。
変化することが全て成長に繋がっているとは言えませんが、成長とはなにか
を考えた時に変化という側面はあるのではないかと思います。

では、「変化しろ」と言われて「変化できる」ものなのでしょうか。いえ、
当然そんなに簡単なものではありません。企業で言えば、「企業変革」とい
うのは常にテーマとして掲げられていますし、「できないもの」の象徴とし
ての地位を盤石にしている感があります。そういう意味では、学生にとって
も変化は簡単なことではないでしょう。簡単でないことを知っているにも関
わらず、「変われ」とだけいうのは無責任きわまりないことに感じます。

また違った観点としては、「変化しない人間」から「変われ」と言われるこ
との矛盾についても考えてしまいます。紺屋の白袴、医者の不養生、学者の
不身持などの似たような言葉がありますが、「変われ」と言うからには自ら
も「変わる」必要があります。変わらない人に変われと言われてもなあ、と
いう率直な反応が返ってきそうだからです。

このように考えてみると、変われという側には、1.具体的にどのようにす
れば変われるのかに関するアドバイスを行うこと。2.自ら率先して変わる
ことを示すこと といった2点が必要になるのだと思います。

前者については、本メルマガで他の執筆陣が様々紹介をしているように、優
良な事例を研究したり、理論を学んだり、実践を重ねることかと思います。
後者について言えば、自らが変わっていることを示すことでしょう。

さて、ではどうするか? 悩みました。どうすれば、「この人は変化してい
るな」と思ってもらえるのだろうか、と。

この3ヶ月ほど、色々と取り組んでみました。一つの取組として、ダイエット
をしてみました。約3キロほど痩せたのですが、
残念なことにほとんど気付かれません。そうです。誰もそんなこと気にしな
いのです。腹回りがすこしスッキリしているのですが、それを披露する場面
は当然ありません。残念ながらそれが現実でした。

そうか、本人は変わったつもりでも周りからは気付かれないこともあるんだ
な。きっと、外から見ていては気付かないけれど、本人は変わったと思って
いることは往々にしてあるのだろうな、ということに気付きました。

次に考えたのは、わかりやすく変化することです。一瞬でみてわかるように
ということで、髪型を変えました。これまでにも、ある日突然バッサリ切っ
てみたりはしていましたので、それを超えるインパクトが必要です。2日ほ
ど考えて、決断しました。そうだ、
「パーマ」かけてやろうと!!

効果はありました。その日以降至る所で、「なんか、変わりましたね
(笑)」という声がかかるようになりました。しかし、狙い通りでもないの
です。「なんか、チャラいですね(笑)」とか、「婚活ですか?(笑)」と
か、そんな反応も一緒についてきました。そう、(笑)がついてきたのです。

なるほど、変わるってのは常に「良くも悪くも」なのだな、と感じている次
第です。年齢を重ねるに従って、その「良くも悪くも」の「悪くも」の方に
目が向いて、「だったら同じでいいや」という圧力が増してきます。ただ、
その一歩を踏み出せない人に「変われ」なんて言われたくないですね。結局
の所、リスクとリターンはセットです。

という訳で、この変化はある程度効果があったわけですが、既に過去のもの
になりました。変化とは、「変化したことがある」ではダメで、「変化して
いる」という現在進行形が必要になるわけです。そこで、今は次にどんな変
化をしてやろうかと悪巧みしています。もちろん、見た目だけではなく、も
っと本質的な所に取り組んでいきたいと考えています。

読者の皆さん。今年、何か変化した、変化しようとしていることはあります
か? 変化していないとしたら……。ではまた!!
<文責 ハシモト>

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