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vol.473:アラサー教員奮戦記 第18回 「2012年度橋本ゼミの活動(100均ワークショップ)について」

2013年03月06日 | アラサー教員奮戦記
新年始まったと思ったら、既に2月も終わりにさしかかっています。大学生
は既に春休みに入っているのですが、我々教員は今年度の締めくくりと来年
度の準備に入っています。少しゆっくりする時間も取れるのかな? と思っ
てもいますが、気がつくと2月終わり。人生はどんどんと進んで行くようで
す。

今日は、我が橋本ゼミの活動の一つを紹介したいと思います。
さきほど、学生は春休みに入っていると書きましたが、我がゼミ生は動き続
けています。2月?3月にかけては今年度の活動の集大成的イベントが目白押
しで、毎日誰かしらがキャンパスに来て作業をしたり、打ち合わせをしてい
ます。やはり、授業がなくなった今の時期は、一つの事に取り組むという意
味では良い時間です。遊ぶ事ももちろんして欲しいですが、遊ぶだけではな
い「何か」に一心不乱に取り組むという事も必要な事ではないかと思います。

さて、そのようなイベントの一つにゼミ春合宿があります。橋本ゼミの春合
宿では、主に2つのことを計画しています。一つ目は、3年生のゼミでどのよ
うな活動を行うのか? という計画を発表してもらう事です。本学では2年
後期から専門ゼミが始まるので、既にゼミの活動をしている訳ですが、やは
り他の文系の大学と同様に3年?4年というのが、1年?2年で身につけたことを
活かしながら専門的な事に取り組む大事な時期です。その3年生にどのよう
な事をやりたいのかを考えてもらっています。

短期的な話としては、3年生の12月には就職活動が始まります。その時に、
「私は大学生活○○を頑張ってきました」という○○に当たる部分を取り組
んでもらいたいと思っています。また、前述の通り、大学生としての「時
間」をどういったことに向けるのかという意味でも大事な選択になることで
しょう。

この活動については、「一人で」行ってもらっています。ゼミの活動では
チームワークを要求することが多かったのですが、やはり進路を決めるのは
一人。であるならば、やることを決めるのも一人。今までやってきた事を振
り返ったり、将来の事を考えたりと、ゆっくりかつ真剣に自分自身に向き合
って欲しいと考えています。

もう一つの取り組みが「100均ワークショップ」です。これは、ゼミ生を5人
グループにランダムで分けて、そのチーム毎に30分のミニワークショップを
行ってもらうというものです。我がゼミは20人ですので、5人がワークショ
ップを主催し、後の16人(私を含む)が参加者となります。その際「道具と
して100円均一ショップで売っているもの以外は使えない」という条件をつ
けました。この条件から「100均ワークショップ」と名付けています。

ワークショップというと、レゴブロックに代表されるように小道具は「テッ
パン」なものができつつます。しかし、それがなければできないかというと、
もちろんそんな事はないわけです。むしろ、一部に「ワークショップ=レゴ
ブロック」というような固定的な考え方になってしまっている面もあるので
はないかと考えています。その行き着く先として、レゴを買う予算がないか
らワークショップができないという短絡的な方向に向かってしまうことを懸
念しています。予算を敢えて制約することで「自由な発想」でワークショッ
プを作ってもらいたいと考えています。とは言うものの、今の100円均一に
ついては、ほとんど何でもあるという状況です。結果的には、ほとんど制約
はないかも知れません。文具系はもちろんながら、おもちゃとか、日曜大工
までほとんど揃います。風呂道具等が穴場ではないかと思っています。

一番重要なのは「アイデア」とそれを「形にする力」です。アイスブレイク
に限定したものを作るでもよし、何らかのワークを行うでもよし。30分の短
い時間に、ランダムで決まった班でワークショップを行う。簡単なようで、
ハードルは決して低くないと思います。ゼミ生達の自由な発想を、今からと
ても楽しみにしています。

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