さて、早いものでもう3話目になりました。日本語訳は本編を見ればわかるので付けておりません。文法的に面白いものについてはその都度取り上げるかも知れません。携帯電話が普及していない時代を僕たちはもう忘れてしまったようです。固定電話の子機の大きいこと。24年も前なんですね。
僕の30代から40代の中国語の先生たちはこのドラマをよく覚えており、日本語を学ぶきっかけになった先生たちもいました。高倉健の『君よ憤怒の河を渉れ』よりも影響が大きかったように思いました。
最近(2011年)も中国の「上海锦辉艺术传播有限公司」が日本の権利者に無断で「東京ラブストーリー」のミュージカルを上演しフジテレビが抗議するなんていう事件もありました。公演そのものは大成功だったようです。このミュージカル、見てみたいです。
第3話のメインポイントは何と言っても下のリカのセリフです。僕の中国語の先生はこれを高校生のときに見て、ショックを受けたらしいです。その後日本に留学し帰国後外資系の企業に勤めていました。たった4年間で訛りのないすばらしい日本語を話せる先生でした。その国を好きになり、その国の人に憧れ、その国の人のようにしゃべりたいと思う気持ちが訛りのないキレイな日本語に現れていました。日本語は勉強の対象ではなかった。そのなかに入り、そのなかで生きたいと思った世界だったのでしょう。
話がこのセリフに及んだとき、それまでの歯切れのいい日本語がやや言いよどみ、なぜか恥ずかしがる気持ちがSkypeを通して伝わってきました。僕が『最近の日本の若い人は、こういったことをストレートに言うんでしょうね』と言うと即座に『言いません』とまるで経験があるかのように答えていたのを微笑ましく思い出しました。
莉香:我们做爱吧 (セックスしよう)