<誌上競詠・咲くやこの花賞 30年度>
第1回 「水」 (森中 惠美子 選)
大阪の水がわたしの性に合う
大阪生まれの大阪育ち。
小学校5年生の2学期から兵庫県尼崎市に移り住みましたが、
こちらも兵庫とはいえ、大阪市とは隣接し、ほとんど大阪といってよい地域で、
わたしの住むところは神戸と大阪の中間、やや大阪寄りです。
看護学生時代も大阪市で過ごし、
ほとんどこの狭い範囲の地域での生活しか知りません。
関西人としての感覚が、よくもわるくもわたしの中にしみこんでいると思います。
もし今後、まったく違う地方で暮らすめぐりあわせになったとしたら…
と、想像してみることもあります。
はじめは、
住んだ地の水がいちばん性に合う
という句をつくりました。
それが、わたしにとっては大阪ということになるなあと…
けれども、
いちど何らかのかたちで、その地を離れてみないと
ほんとうには実感できないことかも知れません。
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