<すずか路>
手を引かれ背中を押され飛んだ空
悔い抱え那覇空港に降りた夏
懐かしいひとを見送るための旅
母の名で私に呼びかけたオバア
再会も別れもあった夏がゆく
<7月句会>
「包む」(𠮷崎柳歩選)
万物を優しく包む月あかり
春巻きに時々包むサプライズ
「駒」(毎熊伊佐男、橋倉久美子共選)
持ち駒はあるが采配できぬ将
(毎熊伊佐男選、橋倉久美子選)
<自由吟> (青砥たかこ選)
老犬のためにまだまだバテられぬ
ひと夏ごとに殺人的になる暑さ
身をくるむ夏のシーツは海の青
<すずか路前号鑑賞> 367号から・大島凪子
いにしえの恋を着物が語りだす
<誌上互選>
「トップ」
トップより完走めざしマイペース(3点)
トップギア落とし初めて見る景色(3点)
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