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記憶より記録。
今朝、覚えていましたのでネタを提供致します。
昨日ご一緒した新川の酒問屋仲間の先輩から、こんなメールとともに写真を頂きました。
こちら
新川大神宮の境内の桜です。
先般、紅梅白梅が花をつけているのをご紹介しましたが、ついに本格的な春になったのですね。
スマホで写真を撮られた写真を見せて頂き「送ってください」とお願いしていたのをちゃんと覚えて頂いていたようです。
改めて御礼。
今年は3/30に五分咲き+ということですね。この記事でしっかり記録にとどめておきましょう。
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そう、記録と言えば、昨日ご一緒した別の先輩は、手帳に日々の行動をきっちり書き留めていると以前お聞きしたのを思い出しました。
「忘れちゃうんで」と言っておられましたが、理科系らしい几帳面さが日本酒の並々ならぬ知見に結びついているのでしょう。
確かに自分は昨日のことも覚えてませんよ。反省。
でも、日本は広く、古い。そんな先輩も驚きの資料があるのを思い出しました。
こちら
その名も「日本氣象史料」。
「氣」は今の「気」。いかにも古そうな資料(実際、1939年刊)ですが、その内容はもっと古い。
この資料、「洪水があった」とか「ヒョウが降った」とか「氷がはった」とか、色々な書物(日記)に記されている気象に関係ある現象をまとめたもの。
その中で、「桜に関する記載」という章も設けられていて、桜の開花日や、観桜会があった日などが抜粋されています。
こんな感じ
上の部分で言うと、貞観8年(866年)の新暦4月12日に天皇が右大臣宅で桜を御覧になったとか、縁起12年(912年)には3月30日に花宴が催されたようです。
そして今からちょうど1100年前の延喜17年(917年)の今日(3月31日)にも宮中で花宴が開かれたようです。
出典も、「本朝通鑑」と「資料総覧」の2種類あります。宴会も2種類あったのか、あるいは大きな宴会だったのでしょう。
こういう記録が(特に日記のような形で)残っているのは、世界でもとても珍しいんですよね。
学生の頃、気象の授業でこの資料を知って、その資料価値に感動したのを覚えていますが、オジサンになった今、改めて思うのは、平和な歴史はもとより、季節を感じ愛でるといった文化、そして記録する国語力、などが揃って初めて、こういうものが残るんですよね。
日本って、誇らしい国だと思います。
翻って今の日本では、防衛省でも財務省も記録がないし、防衛相は記録があっても記憶がないときています。
あーあ。
1100年前の貴族はどんな気持ちで桜を眺めて(もちろん飲んで)いたのでしょう。。。。。
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