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朝ドラ「らんまん」。「藤丸」のモデルの田中延次郎は、お酒の醸造の研究をしていたのか?

2023-09-06 11:37:36 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                          
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NHKの連続テレビ小説「らんまん」ですが、お酒との関連についてこのブログでも何回か取り上げています。無料の青空文庫で出ている自叙伝を昔買った kindle paperwhite で読んだりして、結構詳しくなりました。



で、このブログで取り上げたお酒ネタは以下のようなものでした。

・主人公のモデルとなった牧野富太郎の実家が蔵元であること

・主人公の植物学教室での友人として出ている酒問屋の息子という「藤丸」さんのモデルも実在していること

・主人公の実家の蔵元が廃業になった理由の「火落ち菌」「腐造」は確かにポピュラーな事象だったこと


このドラマの特徴として、主人公を巡る人々の物語を丁寧に描いているなと思うのですが、昨日の放送では、蔵元の再興を目指す主人公の姉夫婦が火落ち菌や腐造の研究を求めて上京したことや、それを上掲した「藤丸」さんが、自分がその研究を!と名乗り出るシーンが描かれていました。

植物学教室の学生だった酒問屋の息子の藤丸さん、モデルは田中延次郎という人なのですが、田中延次郎の名は友人として自叙伝にも出てくるのですが、彼がお酒の研究、というのは出てこないんですよね。

実際、wikiで田中延次郎を見ても、こう。

田中 延次郎 (たなか のぶじろう、旧姓 市川、1864年4月21日(元治元年3月16日) - 1905年(明治38年)6月21日)は、日本の菌類学者である。日本における最初の近代菌類学書、『日本菌類図説』を執筆した。植物病理学の分野でも桑樹萎縮病の対策に貢献した。

続く略歴の中にも実家が千住の酒問屋であることや、植物学教室卒業後菌類の研究を行ったことは出ていますが、お酒の研究については「酵母の研究などもした」という数文字以外は出てきません。

この辺り、ドラマとして拡張したのかな?

でも、もう少し調べてみると、こんなものを見つけた。




明治の終わり頃出版された「最近 清酒醸造法」という本なのですが、ここに田中延次郎の名前が出てきます。




法(二十五年三月四日田中延次郞外一名)人工ヲ以テ釀母菌ヲ採集シ之ヲ醱酵液、、、

「清酒、濁酒及び焼酎醸造法」の特許のようです。
他にも「醸造学雑誌」の寄稿家として名前が出ていたりして、主人公の実家との関係は別にして、確かに醸造の研究も行っていたようです。

NHKさんがどこまで裏をとっているのかどうかは判りませんが、植物関連の描写はかなり事実関係も調べた上で行っているようなので、こちらもそうなのかもしれません。

ドラマ自体は今月末で終わりなので、藤丸さんのお酒の研究はどこまでテレビに出るかはわかりませんが、どうなったか気になりまますね。





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