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今朝は久々にジョギングをしようと、早稲田方面へ。
途中、矢来町の辺りで、ウチ運営の飲食ラウンジ・貸会議室「インテリジェントロビー・ルコ」の支配人さんから「最近、珍しいビールを集めたお店(小売り?立ち飲み?)が神楽坂の駅の向こう側にできたようですよ」というのを思い出し、付近の道を走ってみたのですが見つからず。
そうこうしている中、矢来能楽堂の前を通ると、表札の下に貼り紙が。
「矢来能楽堂公開見学会」とあります。
「ご予約不要」ともあったので、ジョギングを中断し、門の中へ。
中では事務局の方が、集まった人たちに説明をされています。
能楽堂の話にはじまり、能の装束や能面など、色々と教えて頂きました。
矢来能楽堂固有のネタで言うと、こんな感じでした。
#東京には10か所くらい「現在の形式の」能楽堂があるが、矢来能楽堂は2番目に古い(1番古いのは杉並らしい)。
※「現在の形式」というのは、建物の中に屋根がある舞台が設えられているもので、明治になってから成立したらしい。
#一般に能舞台の後ろには松と(脇に)竹が描かれているが、梅は描かれていないが、矢来能楽堂には脇に梅が描かれている(梅は季節を表わしてしまうので普通は描かれていないが、矢来の梅も、実際には地謡パートがいるので隠されるそうです)。
#能舞台には音響効果のため、舞台下に昔は甕(かめ)、近年ではコンクリ製の装置が置かれているが、矢来能楽堂では昔ながらの甕が置かれている。
その他、扇の先は閉じずに広がったもの(「末広がり」の元ネタらしい)を使うとか、展示してある扇は戦いの場で使う「修羅扇」というもので、これには勝った側の武将(例:源氏)が使う「勝修羅扇」と負けた側の武将(例:平氏)が使う「負修羅扇」があって、両者は中央の太陽に細かく描かれている模様が違うということなども教えてもらいました。
(展示してあった負修羅扇には海に沈むということで貝や海藻が施されて、勝修羅扇には日が昇るということで地上の松が、ということらしい)
結果としてジョギングはそこまでとなりましたが、いや、大変勉強になりました。
(しかもタダ)
ありがとうございました。
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