読みました

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その他、ねこのひとり言…。

人格の分裂。

2009-01-11 16:56:58 | 読書
               


「24人のビリー・ミリガン」【上】
  -ある多重人格者の記録―
   ダニエル・キイス著 堀内静子訳

 1977年、アメリカでビリー・ミリガンという26歳の
青年が連続強姦魔として逮捕された。

彼を取り調べた検事と弁護士達は、度々記憶を
失くす彼の態度に疑問を抱き、精神科医の診断によって
この青年の内部に10人の人格があることを発見する。
 
 彼は、自殺を試みるほど何度も追い詰められながら、
しかし裁判では米国裁判史上初、重大な犯罪者にも
関わらず無罪となり治療の為に病院に移送される。

医者のセラピーにより、さらに14人の人格が発見される。
驚くことに、それぞれの人格は国籍、年齢から知識や
性別までが全く異なっていた。
 
 大勢のマスコミが彼の伝記を扱いたがったが、
ビリーは著者を選んで、自分の過去の全てを語りだす。
子供に対する虐待が、どういう結果をもたらすかを
被害者の立場から書かれた記録です。

 久しぶりの読書でしたが、登場人物と人格の
カタカナ名に読むたび混乱させられました。
下巻にも少し時間がかかりそうです。