読みました

本を読むのが好きです。
忘れないように感想等を書いています。
その他、ねこのひとり言…。

最近、忙しくて・・・

2006-05-30 22:05:03 | 読書
 なかなか読書の時間が作れません
 やっと読み終わったのがこの冬ドラマで放送されていた「白夜行」東野圭吾著です

 大阪郊外の町で起きた殺人事件を調べる刑事、笹垣潤三は被害者の桐原洋介の
身辺を調べる。現場は建築中のビルで密室状態。

動機があると思われる店員の松浦と妻の弥生子が一緒に居たのは息子の亮二で
小学生だった。そして質屋の客である西本文代と娘の雪穂。でもそれぞれにアリバイが…。

 成長する雪穂の周りで起こる事件。その裏に見える影。迷宮入りになった
事件を諦めきれず追う笹垣の執念が犯人を追い詰めていくが…

 テレビより複雑な人間関係とストーリーに、描かれる時代背景が重なって
奥行きが増し、かなり読み応えがありました
 
 芥川賞をとられた「容疑者Ⅹの献身」も読んでみたいと思いました

見えますか?

2006-05-23 12:57:59 | 読書
 「白い犬とワルツを」テリー・ケイ著 
 サムは最近妻に先立たれて元気を失くしている。
 昔は園芸で家族も養ってきたが、今では足や腰が弱って歩行器が頼りの毎日。
 
 子供達が交替で来ては世話をしてくれるが時々煩わしいと思う時もある。
 そんなある日家の周りに真っ白い犬が食べ物を探している姿を見

 犬の話を近所に住む娘達に話すが他の人間の目には見えず、ついに老化が
進んだと心配されてしまう。孤独な老人に犬は大切な存在になっていくが…。

 深い感動を受けたわけではないのですが、読み終わったあとに、ほんのり
暖かいものが残りました
 年をとり若い頃の思い出や昔を懐かしむのはアメリカ人も同じなのですね。

 大人の童話なのだそうです。あなたには白い犬が見えるでしょうか?(解説より)

 

忘れることは哀しい・・・

2006-05-17 13:15:31 | 読書
 昨年から読みたかった本が届きました。荻原浩 著「明日の記憶」です。
 先日TVで渡辺謙さんがPRしてましたね。主人公の語り口が聞こえそうでした。

 広告会社の営業部長佐伯は充実した毎日だったが、50代を迎えたこの頃
新しい固有名詞が出てこない事を若手の社員に笑われ年令のギャップを感じる。

 時々襲われるめまいや頭痛、若い頃からの不眠もひどくなり、妻の枝実子に
連れられていった精神病院で告げられた「若年性アルツハイマー」という病名に
ショックを受けるが、やがて「忘れる」こととの凄まじい闘いが始まる…
 
人間が「忘れる」という普通のことが、その人の人生や人格まで変えてしまうのが
この病気の残酷なところだと考えさせられました

 テキパキと仕事をこなしていた佐伯が、次第に追い詰められていく対比が鮮やか 
それだけにラストの枝実子との会話がせつなく胸にしみこんできました

リクエスト本、到着。

2006-05-14 15:48:13 | 読書
図書館からやっと「ナラタージュ」島本理生 が借りられました。

 主人公の工藤泉(女性)が結婚相手と川べりの新居に向かう場面から
物語が始まります。「どうして私と結婚しようと思ったの?」

 一人の人を深く愛しすぎて次の恋愛に進めない人に、こんなふうに答え
られたら、きっとその人に気持ちが傾いていくでしょう

高校時代、部活顧問の葉山先生との出会いと恋。先生を忘れようと別の
人とつきあうのですがそれを相手に気づかれて…


「ナラタージュ」とは、主人公が回想する形で過去の出来事を語る
事だそうです。(本の表紙裏より)  

やっと終了☆

2006-05-10 22:21:05 | 読書
「海辺のカフカ」上・下(村上春樹)
15歳になった誕生日に本の好きな少年が家を出ました。
時々姿を現す自分の分身(?)と共にたどり着いた海辺の小さな図書館
 
旅の途中で知り合う年上のさくら、図書館で出会う大島さんと佐伯さん。
 猫と話が出来るナカタさんから始まるもう一つのストーリー。
少年が探し求める「生きる意味」は?

やさしい言葉を使いながら哲学的な文章もでてくるので、
読み解くのが難しくてなかなかページが進みませんでした

 それでも少年とナカタさんがどこで繋がるのだろうと思いつつ
最後まで読んでしまいました。
まだ物語が続いていきそうな終わりでしたが、少年の未来を暗示
するようで印象的でした

 この作者の本は、好き嫌いがはっきり分かれるようです。
 私はこの作品が始めてですが、静かな語り口と知識の豊富さに
すっかり魅了されました。「ノルウェイの森」もいずれ読んで
みたいと思います


出かけました

2006-05-07 14:38:10 | Weblog
 5月2~3日に日光に行きました前日鬼怒川で温泉に入り1泊。
翌日日光に向かいで「明智平」へ。
 
 ロープウェイで上に登ると、晴れ上がった空の下に中禅寺湖と
華厳の滝が広がって見事な眺めでした。

 再びに乗り中禅寺湖温泉で下車し華厳の滝へ。
エレベーターで地下500mに下って観漠台で撮ったのがこの写真。
 
 近くで眺める滝は迫力がありました。滝つぼは4.5mあるそうです
(写真の中に写った人は私とは無関係です

 ただ今「海辺のカフカ」下巻を読書中