読みました

本を読むのが好きです。
忘れないように感想等を書いています。
その他、ねこのひとり言…。

寄り道

2006-03-28 22:37:07 | 読書

 先週の土曜日、上野の東京都美術館に行ってきました

 午前中はそれほどでもなかったのに午後食事して外に出たら、公園内はビックリする程の人、人、人。 咲き始めた桜並木の下は早くも宴会モードでした 青空の下のお花見は粋じゃないけど気持ちがいいです

 昨日、内田康夫の「十三の冥府」を読みました。分厚い本なので時間がかかるかと思っていたら3、4日で終わってしまいました。

 浅見光彦が藤田編集長から依頼され「都賀留三郡史」という文献の真偽を取材しているうちに、殺人事件に巻き込まれるという、いつもの展開です。光彦が取材しているうちに、たまたま知り合った女子大生の出生の秘密が事件の鍵になり、どこまで追及するか悩むのもいつものことです。

それでも飽きさせないで終わりまで読んでしまうのは、犯罪に手を染めてしまう人間の悲しさと共に、地方色を取り込んでいるからでしょうか。やはり実際にその土地に行って調べ、事件の中でその土地をさらっと描写するので、読者が実際に旅をした気分になったり、そこに出掛けたくなるように書いていると思うのです。それがプロの仕事なのでしょうね

 

 


太宰治「人間失格」

2006-03-26 22:01:15 | 読書
 急に必要になって読みました。
 古典の名作にもかかわらず、暗い話のようで敬遠していました。

 本当に暗かったです
 「自分」が確立できない=人間(他者)も理解できないまま年をとっていくことの恐怖と苦悩を告白する、という文章でした。

 自分を完全に理解して生きている人は少ないでしょうが、これほど悩み抜いて
生きることも辛いだろうなと、フィクションながら考えさせるところが名作なので
しょうか。

この作品を読んで、「仮面の告白」という三島由紀夫の作品も読んでみようと
思っています。

今日の1冊

2006-03-17 10:21:46 | 読書

 最近読んだ本で面白かったのは、中上健次の「枯木灘」という本です。                    今までならきっと読まない傾向の本でした。

 ブツブツと途切れるような文体を読み進むと、生活に根ざして暮らす周囲の人達や主人公の日常と、狭い土地と社会の中で絡みあうように生きていく苦悩が短い文章から熱く伝わってきました。

 和歌山県の瀬戸崎から潮ノ岬の辺りを「枯れ木灘海岸」と呼ぶようで、戦後の時代に材木を扱う仕事に携わる一族を描いています。

 読み終わって、今時の柔らかい文体を読みなれた私には新鮮でした。

 


最近読んだ本

2006-03-15 13:59:31 | 読書
 ここ一年、月に2,3冊位のペースで読んでます。
 時間があって面白いと3日で単行本1冊を読みますが、早く読み終えた本に限って忘れるのが早いです。ストーリーだけで終わってしまうようです(・・?)
 
 先週、半年前に買っておいた「ダヴィンチ・コード」の上巻を読み終えました。
 今年5月に映画が公開になるそうなのでそれまでに読み終わりたいと思っています。
 
 ちなみに去年読んだ本をランキングしておきます(もちろん独断と偏見です☆)

 1-頬に降りかかる雨      桐野夏生
 2-巫女の霊柩          内田康夫
 3-限りなく透明に
         近いブルー     村上 龍
 4-蹴りたい背中         綿谷りさ
 5-絹の変容           篠田節子