家族が風邪を引いて寝込んでいます。
幸いすぐ医者に行き、インフルエンザではないようです。
でも、自分にも被害が及ばないかちょっと心配。
病人には悪いと思いつつ、持病があり悪化しやすいので・・・
「砦なき者」 野沢 尚 
首都テレビのディレクター赤松は報道番組「ナイン・トゥ・テン」を担当している。
『事件検証』というコーナーで扱った、殺人事件の予告電話、誘拐事件の容疑者とのインタビューなどのスクープで高視聴率を上げる。
ある夜、渋谷で女子高生を取材するうち売春の現場を捉えて放送するが、後日、事件関係者の女子高生が自殺した。すると彼女の恋人で八尋という青年が、誤報だったと他の放送局で「ナイン・トゥ・テン」を糾弾する。
MCの長坂(伝説の人気キャスター)は番組を降ろされ長期休暇をとるが、八尋という青年が次第にマスコミの寵児になりそうな姿に疑問を感じ、赤松に「何かある」と調べさせる。
最初は渋々行動する赤松だったが、八尋の両親の死、大学生の時の教授や同級生の事故と彼の周りには不審な事件が続いていた。やがて長坂も加わり出身地を調べる二人の身に危険な気配が・・・
テレビが視聴者に与える影響、大衆が作り上げる危うい「カリスマ」など鋭い一面を描いた迫力ある作品でした。
中でも八尋が変貌していく姿とそれを見る若者の集団行動する場面は存在感があって、読んでいてゾッとしました。
それにしても、野沢尚氏の作品は発想が豊かなので、読み出すといつもその世界にグイグイと引き込まれます。
「4年後のマリス」ともいわれるそうなので、江戸川乱歩賞の「破線のマリス」も読もうと思います。

幸いすぐ医者に行き、インフルエンザではないようです。
でも、自分にも被害が及ばないかちょっと心配。
病人には悪いと思いつつ、持病があり悪化しやすいので・・・



首都テレビのディレクター赤松は報道番組「ナイン・トゥ・テン」を担当している。
『事件検証』というコーナーで扱った、殺人事件の予告電話、誘拐事件の容疑者とのインタビューなどのスクープで高視聴率を上げる。

ある夜、渋谷で女子高生を取材するうち売春の現場を捉えて放送するが、後日、事件関係者の女子高生が自殺した。すると彼女の恋人で八尋という青年が、誤報だったと他の放送局で「ナイン・トゥ・テン」を糾弾する。

MCの長坂(伝説の人気キャスター)は番組を降ろされ長期休暇をとるが、八尋という青年が次第にマスコミの寵児になりそうな姿に疑問を感じ、赤松に「何かある」と調べさせる。

最初は渋々行動する赤松だったが、八尋の両親の死、大学生の時の教授や同級生の事故と彼の周りには不審な事件が続いていた。やがて長坂も加わり出身地を調べる二人の身に危険な気配が・・・

テレビが視聴者に与える影響、大衆が作り上げる危うい「カリスマ」など鋭い一面を描いた迫力ある作品でした。

中でも八尋が変貌していく姿とそれを見る若者の集団行動する場面は存在感があって、読んでいてゾッとしました。

それにしても、野沢尚氏の作品は発想が豊かなので、読み出すといつもその世界にグイグイと引き込まれます。

「4年後のマリス」ともいわれるそうなので、江戸川乱歩賞の「破線のマリス」も読もうと思います。
