Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

鉈づくり(鞘:サヤ づくり~完成)

2015年07月15日 06時16分56秒 | Weblog

2015年7月12日

鉈は完成して、残るは鞘(サヤ)
鞘には、布製、革製、木製とかありますが、頑丈で手軽に作れるのは木製
木製も日本刀の鞘のように、2枚の合わせ板で作れば、双方を刀身の厚さの半分ずつ凹にくり抜いて、貼り合わせるやり方ですが、これは大変

そこで、朝7時過ぎにハンズマンに出かけ、端切れ処分コーナーに向かいました。

厚さ4mmのベニア板(30cm×1m)=100円、挟みの細い棒6mm(長さ140cm)=10円 を買い求めました。(<ガソリン代

鉈の大きさに合わせて材を切って、準備OK。

切っ先部分は、空けておきます。ここを詰めると、知らない間に木っ端が詰まり、鞘の奥で突き固めて、収まらなくなります。つまり、ゴミ出しの穴です。




これは、ベルトを通す部分です。
作業では、腰に鞘を取り付けるのが一般的で、その方がなくしません。
ベニア板と、挟みの細い棒でベルトを通す空間を作る方法もありますが、12mmのコンパネの端切れがありましたので、ベルト幅の刻みを入れて、空間を作る事にしました。




ノミで余計な部分を削り、ベルトの空間を空けます



切り出しナイフで、凹の仕上げ。(今回は怪我しません



梅雨の多湿なんで、今回の接着には木工ボンドは使わないことにしました



クランプを使って、固化するまで放置しておきます



固まる間、刻銘をします。
鏨(タガネ)と金槌で彫るのですが、固い刀身にはなかなか刻めません。
迷って打つと弾かれ、浅い刻みとなり、またその上をダメルと微妙にずれて汚くなります。

決めたなら、思い切って叩きますが、難しいです



製作年も刻みました



そうこうしていると、接着剤が固まりましたので、クランプを外してカンナを使って、鞘のバリ取りと、角取りです



鉈は、スムーズに鞘に収まって完成です



2週間前には、赤さびにまみれ放置されていたあのバネ板が~



こんな感じに出来上がりました
材料の支出経費は、税込み1000円でオツリ有りでしたが、使った原価は300円くらいでした



今年の冬は、山の手入れでこれを存分に振るっている事でしょう
 

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雲仙旅行

2015年07月13日 23時36分15秒 | Weblog

2015年6月27~28日 

遅くなりましたが、先月の旅『雲仙旅行』の報告です。
出発の日も、あいにくの横殴りの雨で、熊本港からオーシャンアローに乗りました。



高速船・オーシャンアローは早いです~『長崎は、今日も雨だった~』
30分で、雲仙・島原港が見えてきました。



島原港上陸して、30分~雲仙みかどホテルに着きました!
道向かいの『楽いち』では、歓迎太鼓の演奏~




みかどホテルは、山に張り付くような地形に建っています。
6月13日 8周年のリニューアルオープンを狙って、妻が予約しました。




みかどホテルの玄関は、大木を使った構えで、大好きな彫刻の出迎えを受けました!



圧倒される大きな彫刻に、チェックインは妻子に任せて、しばらく見入っていました。



大好きなドラゴン~なんと素晴らしい構図でしょう



いったい、誰が彫ったのか興味があります。



社長の趣味であることは、間違い有りません。



彫刻を見るだけでも満足ですが、妻子の目的は食事です。
焼き肉~海の幸~ビュッフェで90分食べ飲み放題です。
肉も、刺身も、カニも美味かった~若い時みたいに、たくさん食べられないのが残念です。




温泉は、熱すぎることなく、露天の個湯舟も気持ちよかった~



まとまったビルではなく、この長屋の数棟がそれぞれ客室です。
移動には歩きが結構あります。



外から見ると、右手の岩が露天風呂です。
そうとう急峻な山肌に、石垣を築いて建っています。



温泉には、都合4回くらい入って、久しぶりにのんびりしました。

翌日28日日曜日は、なんとも綺麗な快晴となりました。

『雲仙地獄』も、1本道を車で30分くらいです。



ここも、修学旅行等で必ずくる、懐かしい所です。



相変わらず、地熱は衰えることなく、方々でガスや熱水が吹き出しています。





晴れてはいますが、木陰にはいると風が涼しく、実に気持ちよい気候でした。



雲仙地獄 と言えば、キリシタン殉教の地の歴史 です。
旅の雰囲気に水を差す歴史ですが、やはり残虐非道の政策の歴史や、信者の強い信念を知らないではいけないと思います。



帰りの船の時間も気にしていましたが、ぜひとも寄りたかったのは、水無し川にかかる『吉祥白天橋』です。
誰も観光客は来ない~主に地元の人が軽トラックで農作業の行き来する橋です。
ここは平成3年の普賢岳噴火・火砕流被害の下流域になります。

ところで雑学ですが~全ての橋には出入り口があるそうです。その判断は欄干の橋の名前です。
その名前が漢字で書かれている方が入口で、ひらがなで書かれている方が出口だそうです。
つまり、ここ北側は出口です。




いまでも、普賢岳からは噴煙が立ち上っています。



アップで見ていると、山頂からは時々崩落の石が転がる煙が見えます。



橋の入り口方向には、
防災営農施設整備事業・農業共同施設等再建助成事業や被災営農施設等再開助成事業等
で建てられたハウス群が見えます。

あの頃、この地域の人々は大変な状況でした。 

なんで、火山被害に拘るかというと、1989年(平成元年)阿蘇火山は噴火し、多量の火山灰を 3年間に渡り降灰させ、農作物に被害を与えました。
それにより、熊本県は『阿蘇火山降灰対策事業』に取り組み、復旧支援事業を行いましたが、その主査として3年間仕事をしたからです。

平成3年6月には、雲仙普賢岳では、大火砕流が発生し、死者・行方不明者43人を出す、大災害となりました。
有明海の対岸の災害でしたが、仕事とも重なり他人事ではありませんでした。




忘れられない災害①    忘れられない災害②



僕にとっては、こんなの観るのが観光です。



一日快晴の内に、帰りのオーシャンアローに乗りました。
また来たい所です。



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鉈づくり(研ぎ~柄づくり)

2015年07月12日 22時49分22秒 | Weblog

2015年7月4日~上旬

さてさて、焼き入れをした後は、鍛冶屋ならば『水砥石』という、砥石のグランダーで、刃を付ける作業になるのですが、家庭にはそんなの無いから、シコシコと人力で研ぐしかない

砥石も、最低3種類は必要です
値段はピンキリで、良い物は一つ1万円とか、結構高い。
砥石も大事ですが、使う環境~安定した台座も大事です。
”研ぎの凝り性”は、2013年冬にその台座も手作りし、それ以降使っています。

  
可変式砥石台座



研ぎの第1行程:先ずは、粗砥(アラト)で、おおむねの刃を研ぎだしますが、刃の無い厚みの刃部分を刃にするには、結構力がいるんです

鍛冶屋通いの頃は、なかなか刃が付かず、あんまり大変なので、師匠に聴いた事があります

私:『焼き入れの前のまだ柔らかい時に、あらかじめ刃を尖らせておけば、粗砥も楽になるんじゃないですか

師匠:『あのねチミ(君)粗砥段階で、そんな楽をしようなんて考える事が、だいたい根性がハイッとらん

私:『いや、そんな、そ、そ、素朴な疑問です

師匠:『焼き入れされる、鉄の気持ちになってごらん 1000℃も焼けたのが、常温の水に投げ込まれ、一気に冷やされるの 焼けたガラスに水かけた事あるパチパチッて割れるど あんな感じで、尖った刃を焼き入れすると、欠けたり、小さな目に見えないヒビが入るの チミに分かるかな

私:『ハイ良く分かりました

口答えの多い見習いと、師匠の、そんな会話を思い出しました



粗砥を30分くらい続け、やっと刃が付いた
冬でも汗だくになる研ぎ作業
~その間、砥石の ”入れ替え返し” も3回くらいやった

※砥石の ”入れ替え返し” とは、
一面一方向だけで研いでいると、必ず ”片減り” ねじれた凹面になるので、向こうとこっちの入れ替えをすること、
車のタイヤのローテーションと同じ



刃物は、『研ぎ』がうまくいって、初めて切れるようになるから、師匠からは何度もやり直しを食らっていた 
訂正!”食らった” は、いけないな!やり直しの指導を受けた。


中砥(ナカト)砥石に代えて、いよいよ本当に切れるようにする。
ナタなので、両刃~この段階では、粗砥の際の小さな研ぎ傷取りと、両サイドから同じ角度で刃を付けるのが目的。

素人でも目で見るのは、研ぎの結果確認となるが、研ぎの進行中は指先の感覚だけで、刃と砥石の密着度合いを感じて判断されている

つまり指先は、刃先と一緒に砥石面に擦って判断するのが、修行の心得
だから、指先の皮はすり切れて、血が滲んでくる

また、素人は水道の水を垂らしながら研いだりするが、砥汁の濁りも研ぎの効率には関係しているので、混濁の研汁の中で研ぐのが正しい。
写真は撮影のため、押さえが出来ていない~本当の研ぎ方を写していません。



中砥段階が終わると、粗砥のキズも消えて、これでも十分切れる様にはなっていますが、見た目は磨りガラス的な仕上がり段階。(サンドペーパーなら1000番くらい)

仕上げ砥石に代えて、いよいよ仕上げの研ぎ
(サンドペーパーなら2000番くらい)
桶の水を全部代えて、綺麗な水にし、砥石台も綺麗に洗います
荒い砥汁の粒子が入っていると、さらに傷が入り鏡面仕上げにならないからです



蒸し暑い梅雨空の下、メガネに汗が溜まって仕方ないほど、汗が落ちる



ここまで、90分くらい研いでいます
たかがナタなので、ここまで研ぐ必要はないのですが、いつも試していたのが、自分の腕の毛やスネ毛が剃れるかで決める、仕上がりの判断
『ヨシ、剃れた研ぎの完成 腰イタ~




仕上げ砥を終えた刃です
刃も鏡面の輝きになって、狭い刃に自分の伸びた顔が映ります
側面:鎬(シノギ)は、ウナギの肌の様で、薄い酸化皮膜の色も模様もイイ
中島先生(何でも鑑定団)的には、『これは、景色ですね~固い金属の上に、水墨画を思わせます~イイ仕事してますね~』 

もし、これをピカピカに研ぎ落としてしまうと、錆びも来やすくなります。



さて、次は柄(エ・ツカ)を作らなければならない
日本刀の世界なら、別の職人の分担となりますが、なんでも作るのが手作り~

実家の焚き物小屋(タキモンゴヤ)から、2年前の山の手入れの際の燃料薪の中から、材料探しです
固い材の形の良い物が見つかりました



ちょっと太いので、ナイフでだいたいの大きさまで削り落としました
この ナイフも手作り です。



柄をだんだん細らせていくも、力の要る所では、 前作の斧 の登場です
『う~ん、切れる




目的の長さで切って、柄の準備が出来ました。



次に、表面の凸凹を均すために、グラインダーで削ります



市販の刃物の商品の柄は、殆ど画一的なツルッとした握りですが、手作りなら自分の右手の指の形に合わせてグリップを付けます
陽水になった気分で、『ジャストフィットと奇声を上げます
柄だけで22cmあります。




イメージ的には、こんな感じで全長、44~45cmのナタになります。



次は、金属の柄を挟むための、溝切りです。
金属の厚みを線引きし、バイスに挟み固定します。



さて、どうやって溝を切るか~電気丸鋸を使う手もありますが、切れると溝がすぼまり、弛めば木っ端はどこに飛ぶのか分かりません
君子危うきに近寄らず~怖くて止めました
地道に手ノコで切るのが安全です
ちなみに、この手作りノコの出番となりました。

手作りノコ



綺麗に溝は切れたものの、やや幅が狭い~溝の拡張と、内面を綺麗に削るため、ディスクグラインダーで溝の内側を削りました。
※ディスクグラインダーは本当に危ないため、OFFの状態での再現やらせ写真です!



次の日、柄と刀身を絞める、『口金(クチガネ)』 を買ってきました。
短い筒状ですが、両口の直径は微妙に違うんです。
大きい方を柄側に差し込み、小さい径が前方の刃側になります。
ちなみにこの様に塗料が塗ってあるのは、自分で棒を削って差し込む手作りには便利が良いです。




ざっと削った柄を突っ込むと、きつい所に塗料が着くので、そこを削る目印になります。



グラインダーの側面を使って、平均的に口金の内径に合わせていきます。



微妙な所はやはり手作業となります。
口金をハメた時の柄のリングの接触ラインを隙間無くするためには、直角に段差を付けないといけない~そのためには、切り出しナイフの刃を自分に向けて、段差を直角に切れば良い~ナイフを持ち替えて、グイッと自分の方に刃を引いて、段差でストップするハズだった~



アッと思った時は、もう自分の親指を、フグの刺身のようにヒラヒラと、薄く、長くえぐっていました
久しぶりの失態~スタスタと落ちる血 親指の元をヒモで縛り取り急ぎ止血して、ディバテープ(熊本県人用語)を、妻に貼って貰いました。

※刃物づくりでも、彫刻でも、これまで10回は深い怪我をしていますが、殆どは自分から刃物に当たったり、刃物を自分に刺す事で発生しています。
要するに、不慮の事故です。怪我防止には、危険予測と回避行動が一番です。
まだまだ、学
習能力が足りん

※写真は、風呂上がりで、出血も止まった綺麗な親指~上の傷の始まりから、下の終わりまで、弓なりに刃が入っています



指の痛さにもめげず、しばらくして作業再開
今度は、柄と刀身をピンで留める作業です。
バイスに挟んで、5mmのドリルで、柄と金属柄を貫通させます



一箇所開いたら、真鍮棒(5mm)をツッコミ、やや長めに金切りノコで切断



2箇所目は、最初の真鍮棒が入っているので、決してずれる事はありません。
もう一度、全部をバラシて、接着の準備です。




A・B剤を混ぜ合わせて、接着面に塗ります。



口金やピンにも塗ります。



真鍮棒は、実は管でした
中身の詰まった棒は1m=1000円、管は1m=500円と、半額だった為です
管でも、抜ける事は先ずありません
その代わり、ポンチで末端処理が必要です



ポンチで綺麗に広げたら、問題はありません。



ついでに、前作の斧の刀身も真鍮管で、止めました。



ナタの紛失防止のために、柄頭(エガシラ)部分に、ヒモ通しの穴を空けました。

ドリル穴の断面は直角なので、このままではヒモが切れやすい欠点があります。
円錐砥石で角度を緩めます




今回は、指が痛いし、親指に力が入らないのは正直戦力を無くしました
ここで、止めました。

次回は、鞘づくりの紹介です~お楽しみに
 

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鉈づくり(鉄材準備~焼き入れ)

2015年07月11日 23時08分09秒 | Weblog

2015年7月上旬

前回に続き、また鍛冶屋のまねごとです
梅雨の鬱憤を晴らす様に、刃物づくりに火がついた感じです

今回は、凄く錆び付いたバネ板があったのを引っ張り出しました
本当に使い物になるかと、ちょっと削ってみたら、綺麗な金属が出てきました
8寸=32cmで、何が作れるか




とりあえず、全面のサビを削り落とす事にしました



長い時間掛けてサビを落とし、キラキラの地金を削り出し、尖った形を見て、『鉈(ナタ)』を作る事に決定しました



実は、ナタは3年前にも作っていたのですが~なのにまたナタ
今度は、日本刀みたいに切っ先が尖った形にしました。




柄( ツカ or エ )になる部分を、切り出す印を書きました
黒いブツブツはサビが深く入っている所です。



バイスに挟んで、ディスクグラインダーで切り出す準備です



ディスクグラインダーは、キックバックが起きやすく、とっても危ないので、写真は結果のみです



いよいよ火を熾し、切り出した鉄材を焼きます~約500度くらいで青紫の酸化皮膜が現れだします~まだまだ、温度を上げなければなりません
ブロアーで、ブンブン噴いて、炭火を赤→オレンジ→白 に近づけていきます




背中には汗が流れ伝い~火を見ている顔面も、眼球も、全てが熱い
そして、今が撮影タイミングを狙ってスマホを構えても、シャッターが切れない
想定外に表示された『CPU温度上昇によるエラー』



『まいったなあ~これからと言う時に~』
仕方ないので、濡れタオルに包み、復旧とエラーを数回繰り返した。
鉄の色の見方は、人吉市の岡秀(オカヒデ)に通ったおかげで、だいたい見当を付ける事ができた。
炎の色と、鉄の白っぽい色で、だいたい1000℃を超えたと判断した




焼き入れ工程です
「焼き入れ」を専門的に言えば、鋼は1気圧で、鉄の純度100%の場合には、911℃~1392℃の温度に加熱すると、オーステナイト組織の状態になりますが、これを水中または油中で急冷すると、マルテンサイト組織(炭素を含有する鉄合金では組織は非常に硬くて脆い層組織)の状態に変化させる熱処理のことです

この火バサミは何をしているかと言えば、水を垂らしているところです
岡秀(オカヒデ)の師匠は、焼き入れ前に水を垂らして、小さな水玉が鉄の上を転がり回る様子で、焼き入れ適期判断をしていました。
小さな水玉が鉄の上を転がり回る様子”は、説明が難しいです。

岡秀での焼き入れ




バケツに水を入れて準備し、いざ、水中に投げ込みました
『ジャージュブッ』と、水煙が立ち上がります。
ところが、『ピチャ・ピチャ』と音が立ち始めました
なんと、向こう側のバケツの側面から、水が噴いています。

投げ込んだ時に、バケツの壁まで突き破ったみたいです。
でも、なんとなく、嬉しいバケツの穴開きです




冷めた所で、取り出しました。
表面が黒いのは、酸化皮膜の黒です。



今回はここまで
次回は、研ぎの過程を紹介します
お楽しみに

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手斧(ておの)完成しました!

2015年07月01日 23時23分19秒 | Weblog

2015年6月28日

またまた、変な趣味の公開です
刃物好きは、幾つになっても治らないもの

4年前の、3年間の鍛冶屋通いから遠のいても、何かしら鉄を焼いて、キン・コン・カンやりたくなる~

トラックかなにかのバネ板を持っていたので、それで斧を作ってみようと取りかかったのは6月上旬

ディスクグラインダーに、切断砥石を取り付けて、それらしい形にしました。
残念ながら写真はありません。
ディスクグラインダーは危ないから、集中してて撮影を忘れました。

炭をおこして、ブロアーで風を当てて、ガンガン真っ赤にして、700~800度くらいまで刃先を焼きます(明るかったんで、色が写っていません)



鍛冶屋さんみたいに、やっとこも、金床も無いので、金槌と畑の管理機の重しを金床にして鍛造しました



冷えたところで、グラインダーでおおむねの刃を着けます



焼けた鉄の粉が目に入ると、とっても痛いので、必ずゴーグル着用です



端切れの鉄片も叩いて、『罫書きナイフ』も作りました
罫書き(ケガキ)とは、板や金属面に、線引きすることです。
鉛筆やボールペンよりも、正確です




この後、再び火をおこし、今度は1100~1200℃まで熱して、焼き入れ工程です
「焼き入れ」を専門的に言えば、鋼は1気圧で、鉄の純度100%の場合には、911℃~1392℃の温度に加熱すると、オーステナイト組織の状態になりますが、これを水中または油中で急冷すると、マルテンサイト組織(炭素を含有する鉄合金では組織は非常に硬くて脆い層組織)の状態に変化させる熱処理のことです

オモチャみたいな刃物づくりなので、そこまで拘る必要も無いのですが、『1000℃かな?1100℃かな?』と独り言を言いながら、色を見ての焼き入れ
面白いのでやりました

でも、これまた集中してて、撮影忘れです

次は研ぎの過程、粗砥~中砥~仕上げ砥石と仕上げていきます




『研ぎでは、師匠からボロクソ言われながら、何度もやり直しくらったなあ~』と思い出しながら、研ぎました。なかなか綺麗に研げました



刃物好きですが、猟奇的な性格ではありません
近くにあった広告を切ってみました~



ヒゲが剃れるナイフのような切れ味はありませんが、まあ、イイでしょ



次は、刃を付ける柄(エ)が必要です
実家に帰って、薪の中から、この大きさの斧に合う、木を探しました
やっと、形の良い材を見つけました



こんな感じに、突っ込める穴をあけなければなりません。



先ずは、皮むきです。
このナイフも、鍛冶屋通いで作った 手作りナイフ です。



さて、どうやって、5mmの細長い穴を空けるか~



ドリルで空ける事にしました
持った時に、やや刃先が下を向くように、緩やかなカーブでドリルを入れます。



先ずは複数の穴を貫通させました
次に、その穴を繋ごうと斜めにしたとたん、ペキッと音がしてドリルが折れました



仕方なく、残った穴を彫刻刀で彫りました



でも、彫刻刀では届かない穴の中央~今度は、細ノコを使って、穴の出っ張りを均していきました



だいたい、こんなもんでしょう



緩すぎる事はなく、ちょうど堅さはピッタリに穴に入りました



穴の出口もピッタリで、ぐらつく事もありません



いったん刃を抜いて、柄の磨きと調整です。
これも、グラインダーで磨きました。




特に、グリップは大事です。ただ、なめらかに磨くということではなく、自分の握りの形に合わせます。手作りはこの調整が出来るのが良い所です。
特に、右手の小指で絞る部分は、くびれ的な引っかかりが出るまで削ります




なかなかのフィット感です





おお!カッコイイ~



いよいよ、柄に塗装をしました。
刃に紐をかけて、空中に下げて塗りました。
こうしてすれば、手を汚す事がありません




完成です



試しに、使ってみました~良い、食い込みです
 

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