Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

瓦塗装

2022年06月08日 23時14分30秒 | 日曜大工

2022年5月14日~下旬

我が家を建てたのは平成5年3月だから、2022-1993=29年前。
これまで、窓の二重窓への交換、壁の塗装等の住宅維持のメンテナンスそれなりにやってきました。

気になってきたのが、瓦の劣化?
瓦といっても、
コロニアル(化粧スレート)という、平たい板瓦です。


いつしか黒っぽさが無くなり、粉が吹いたようで、北側の湿気が溜まる所には、苔が生えていました。

それに、2面の屋根面が重なる切妻部分の、棟板金(むねばんきん)と呼ばれる金属製の板金を固定している釘が浮き始めていました。

これらの事は、 天日の修理 で登った時に気づいていた事でした。 

さ~て、業者に頼むとすればいくらかかるかインターネットで見積もってみました。
経過年数・足場を組む・下塗りをするとか条件によりけりですが、戸建て2階建て100平米だと、31万円から51万円と分かりました。

給料も激減した我が家では、それはキツイ出費となります。
考えた挙句、自分でローラー塗装をやってみることにしました。
インターネット通販で、14リットル・水性タイプ・黒 を3缶 で約4万円 それに、ローラー塗装用具2セットを購入し準備しました。

竣工期限は、梅雨入り前まで!

いよいよ結構日!

一番の難関は、トップの屋根に上がる時です。
ベランダに垂直に梯子をかけ、ロープで固定して登るのですが、最後の梯子段から屋根に移る時、空中に身を乗り出すが一番怖い
落ちたら死ぬ高さです




実は写真を誤って消してしまったのですが、苔や汚れを落とすために、事前に高圧洗浄機で綺麗にしていました。

その時のfacebook投稿

綺麗になったものの、乾いてみると瓦の塗装が剥げて、石膏的な白い粉が吹いていました。
延長コードを屋根まで引いて、ブロワーで粉を吹き飛ばしました。
(このままで雨が降れば、かえって瓦自体に染み込みそうです。)
早く塗装をしなければ
屋根の上で、ペンキ塗り作業をするのは、バランスを崩しやすく怖いものです。
不安定な屋根の上で安全に作業するには、命綱(ハーネス)が必要になりますが、市販のハーネスは持ちません。
ロープをもやい結びして腰に巻き、雨どい受け金具にロープを通して端っこを左手で引き、テンション状態を保ちます。

ペンキの缶は、14リットルの1斗缶ですが、比重が高いので1斗缶で20kgくらいあります。
これが瓦を滑り屋根から落ちたら大変なことになりますので、予め水平台を作っていました。
事前に、水平台を作りましたが、勾配はトップの屋根と2階では違っていました。
トップの屋根が急こう配で傾きがあり不安定となりました。


この日は夏日で、30度とか言ってましたが、すでに屋根の上は35度以上、瓦面は50度くらいにはなっており、汗がひっきりなしに落ちました。    
脱水症は目まいを招くので、水分補給は絶対です。
下にいる妻に水筒を結んでもらい引き上げて、一日合計3本水筒を飲み干しました。

瓦の塗装にかかる前に、棟板金(むねばんきん)の釘を打ち込んで回りましたが、地面作業と違い、恐る恐るで30分もかかりました。
特に先端は怖い


そうこうしているうちに日は高くなり、瓦面は50度を超えて、手も尻も付けなくなりました。
玄関マットを取りに降りて、これで断熱しました。
ローラートレイも水平になるように、角材を取り付けて準備しました。



【戦場カメラマン】ではありませんが、撮影と命を天秤にかけるようで、スマホで撮影するのも命がけで、枚数も少なく、あまり良い写真は撮れていません。
ロープを持ったり、ローラーを置いたり、手袋を脱いだりと、写真撮影もままなりませんでした。


設計図面で計った屋根の面積は、約100㎡あり、ローラーではなかなか捗りません。
が、地道にやり遂げるしかありません。

ここはトップの東向き屋根で、広くて傾斜も急な屋根です。
しかも命綱を結ぶ、頼りの雨どい受け金具は無く、天日(太陽熱温水器)の金具に結んで塗りました。



今思えば、命を預けたこの命綱のロープが一番危なかったようです。

たるんだロープに足を引っかけたり、踏みつけると、クルッとバナナの皮のように足をすくわれました。

頭で重心が移動するのをまじまじと感じたのは、雨どいのある先端側と、棟板金の先端塗装の時です。
手を伸ばし塗ればどうしても前のめりになり、尻が上がると頭から転落しそうになります。
ロープをピンと張り、前のめり体重を後ろに固定します。

棟板金は、この様に鉄板を折ってあるので、刷毛塗りです。
サビや釘もしっかり塗り込みました。
昼飯で下に降りた時に撮影した途中の状況です。
トップの屋根の1度塗り完了。
2階部分の屋根の一度塗り半分段階です。
 
午後から気温も最高に上がって来ました。
休憩やペンキの補給をする時には、ローラートレイの穴に刷毛の柄を突っ込みました。

ここはトップの屋根の寄棟(よせむね)的な部分で、左側の屋根は特に急こう配です。
天日の骨組み台に命綱をかけてヒヤヒヤ塗りました。
右下の白い線は天日を固定する針金(ステンレス番線)で、これに足を引っかけて怖い思いをしました。

1度塗りが終わったのは、すっかり夕方となりました。



2022年5月24日

この日は火曜日でしたが、雨前になんとか早く二度塗りをやっつけようと仕事を休みました。
でも午前6時には、涼しいうちにとすでに屋根の上に居ました。

残念ながら、二度塗りの写真も誤って消していました。

同じように繰り返しただけですので、完成写真のみです。
 
二度塗り完了のfacebook投稿
夕方、屋根の上から妻にラインしました。

『刺身買って来て!ニンニクの丸揚げ、皿うどん食いて~!ビール飲みて~!』
妻は準備してくれました。

さて、素人塗りかもしれませんが、確かに何十万円かの節約になりました。

後日の雨が楽しみになりました。
その後の雨では、玉のように転げ落ちる雨粒が筋になって見えました。

あと、10年後とかに再び塗装の必要がやってくるかもしれませんが、70歳超えて自分で塗装する自信はありません。


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アイロン取っ手修復

2022年06月07日 22時30分34秒 | 日曜大工

2022年6月5日

雨による自宅待機の一日でやったもう一つの『宿題』

それはアイロンの取っ手の修復です。
信頼ある、T-fal(ティファール)のアイロンでしたが、取っ手の白いプラスチックがボロボロと崩れて、白い粉までポロポロ落ちて不快極まりない状態でした。
(欠陥商品だろ!)
これはボロボロ箇所を取り除いたところです。

さて、本体のアイロン機能は良いので、捨てる事は考えず、この窪みをどうして埋めようか?と考えました。

①紙や粘土でも詰めて、ビニルテープで巻く?
②コーキングを流し込み、固まったら成形する?
③木を形に合わせて削って填め込む?
ディベート結果 
①は、しばらくしたらビニルテープがベタベタしてくるだろう。
②コーキングは流動性があるので、この形で固まるまで待つのは難しいだろう。
③適当な木が見つかれば、当て木(あてぎ)が良いかも。



ということで、薪ストーブの薪のストックから、《焚き付け》 部類の枝を物色。
クヌギでは固すぎる・センダンは柔らかすぎる・・・・・

『これは、太さもちょうど良さそう。このまとまりはあの時の伐採だから、幼木楠?』



と、引き抜いてアイロンに充ててみました。
太すぎず、細すぎず で決まり



決まれば、後はカンナで削って、嵌る様に削るだけです。
おや~いい匂いがしてきました




問題の凸凹接地面は、【自在ゲージ】の出番です。



象った形を材に線引きし、概ねの削り取る見当をつけます。
ただ、三次元の形なので、ちょっと厄介です。




普通のノコでは切りにくいので、糸鋸の出番です。
バイス(万力)にしっかり固定しギコギコ。




取っ手に入り込む凹凸部分の象りですが、この局面は複雑です。



もはや、切り出しナイフでの微妙な削りこみです。
結構粘りがある材で、薄くなっても杉みたいにポロッと欠ける気配がありません。
『適材適所!』




う~ん、奥まで入りません。
下の弧を描いた赤い線で当たっていますので、ここを削ります。




前には詰まりました。
もう少しかな?でも、右側を入れてみないと。




後ろを入れるために、切り詰めます。



今度は、この赤い線で削ってみます。



バイスに挟んで、削って、当ててみて、またバイスに挟んで、削って、また当ててみてを繰り返します。
『こんな時に、3Dプリンターがあれば、簡単に出来るだろうに・・・』と思いながら、何度も微調整します。




だんだん、追い詰めました。



今度は彫刻刀の出番です。



入ってくると、『あちらが入れば、こちらが入らず』的な個所が次々と。
バイスに挟んで、削って、当ててみて、またバイスに挟んで、削って、また当ててみてを繰り返します。




微妙な段階になったので、次は 『カーボン紙』 の出番です。



この黒い箇所が出っ張り個所と分かりました。
ここを削って、また嵌めてみます。




ラッキョウの皮むきではありませんが、次々と黒い接点は新たに出てきます。
キリが無い訳ではありませんが、接点の黒が平面的になってきたら、それだけ接地面がフィットして来たと判断し終了宣言。

う~ん、この木目は何だろう
それに、甘く様でいい香り




本当に楠かな樹皮と甘い匂いは朴ノ木(ほうのき)みたい
取りあえず、散らばった切りくずを掃除して仕上げです。




仕上げは、バイスで挟まれ傷だらけに汚れた面を、サンドペーパーで滑らかにしました。



固定方法は、ネジ止めはやめて、クリヤー(透明)ボンドでの接着としました。
包丁研ぎから、アイロン取っ手修復でずっと駐車場で過ごした一日でした。
辺りはすっかり夕方になってしまいましたが、宿題をやり遂げて満足の休日でした。




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100年前包丁リストア

2022年06月06日 22時38分40秒 | 日曜大工

2022年6月5日

今日は朝から地域の環境美化活動でした。
終わった途端、天気予報どうり雨が降り始めて、自宅缶詰となりました。

こんな時には、かねてよりの『宿題』に取り組みます。
(この日は、2つの宿題を片付けました。)

その一つ、『100年前包丁リストア』です。

以前報告の、草刈りモアのボルトナットを探していて、出てきた錆だらけの変わった形の包丁です。
刃渡り27cm、肉厚1mmの薄い包丁です。
100年前の根拠は、これと似たような古い包丁をリストアした時、その取っ手には〇義の焼き印があったからです。
私の祖父:義人の義の焼き印です。
祖父は明治生まれの人で、祖父の子=親父が生きていれば明日で97歳、祖父が包丁を握ったのが壮年期からと数えても、ざっと120~130年くらいになります。



幸い、穴あきや柄の腐れ、柄に入っている金属:中子(ナカゴ)の折れはありません。
先ずは、荒砥で錆を落としていきます。

これが、なかなか シツコイサビ です。
平(たいら)の部分は、薄い鉄板に叩きのばしてあるので、凹のへこみがあり、平らな砥石面では窪みのサビは落とせません。



さらに、中央部の刃が欠けています。
刃こぼれを消すには、その欠けの凹底面まで刃を削り落とし、直線の刃にして、そこから刃を研ぎださねばなりません。

そこまで拘る時間も無いので、砥石の角を 三日月型の刃こぼれの 底に当て、鎌の刃的に研ぎました。
研げば出てくる砥石のクソ(泥)は、出来るだけ流しません。
このクソが研ぎの効率を良くしてくれます。
それを知らない素人は、汚いと頻繁に流します。



荒砥工程がだいたい終わった段階です。
三日月型の刃こぼれは、鎌の刃的に、それなりの刃が付きました。
実は、砥石の方減り(かたべり)防止のため、荒砥でも3回、砥石の向きを手前と向こうの向きを入れ替えています。



今度は、中砥に進みますが、砥石の寸法が違いますので、押さえをずらしてキッチリ押さえます。
砥石は大小20丁(砥石を数える単位)位持っていますが、長さは6種類ありましたので、釘より少し大きな穴を6パターン対に空けています。
左右の赤い ● が対



桟木に釘を刺しただけで、これを抜き差しして、どの砥石もコレ一つの砥石台が使えるようにしています。



さて、中砥はダイヤモンド粒子を樹脂で練りこみ焼きつけてある、赤い焼結タイプの砥石です。
荒砥では無数のひっかき傷が付いていますので、それを研いで消すのと、後半では切れる刃を付けます。
ここでもクソは出来るだけ流しません。
『また、クソを流しよる!すぐ流す!これが研ぐとばい!』と師匠から叱られたものです。
中砥でも3回、砥石の向きを手前と向こうの向きを入れ替えています。



ここまで90分位研いでいます。
いよいよ、仕上げ研ぎです。
お気に入りの天然砥石の仕上げ砥石は、厚さ1cm程になってしまいました。

日本の天然砥石の成分は、石英を含んだ粘土の泥岩・粘板岩で、吸い付かれるような抵抗感が好きです。
これは京都産の青砥石で、師匠から貰ったものです。
もったいないので、平の研ぎは中砥に任せ、刃先の仕上げを中心に使っています。



腰が痛くなったのもあり、仕上げ砥を諦めて、真鍮製の口金を磨きました。
流石に古い口金で、今では売られていないような口金です。
元の黄金の様な光を取り戻しました。



錆びは、菌糸を張るように横に広がると、次は深部へ降りていきます。
そうなると研いでも研いでもピカピカには出来ません。
諦めた仕上がりです。



研ぎあがると、上にしたり、下にしたり、斜めにしたりと鑑賞タイム?賢者タイム?です。



誰でも研げば、切れ味を試したくなるものです。
これは昨年度作った(芸能人は歯が命 農業は刃が命!)『刃物研ぎマニュアル』からの抜粋です。



左の青龍刀みたいな包丁も3年ほど前に実家から出てきたもので、やはり真っ赤に錆びていました。
スイカを割るには薄刃の包丁は先割れしない優れものです。
さて、今回の包丁の出番は

とりあえず、乾かして、サラダ油を塗って、新聞紙に巻いて出番を待ちます。



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