Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

槍鉋(ヤリガンナ)作ったぞ~(後篇)

2011年12月16日 21時58分18秒 | Weblog

2011年11月27日

(笑)なんでスリッパだろう~
実は、刃物づくりには『鞘:サヤ』は付き物
それを何で作るかは、いつも付きまとう問題
今回の槍鉋は反って湾曲し、平面の板とかでは出来ない
そこで考えたのが、以前どこかのホテルにあった使い捨てのスリッパ
1晩1回で捨てるのももったいなくて~と、持って帰っていたのを思い出し~とうとう使わずじまいだったのを思い出した
あのスリッパなら曲面に沿うハズと探したら、出てきた
甲の部分を切り落とし、両サイドから中央に曲げて、テグスを糸にして縫い、つま先を手前に縫い合わせると、ちょうどいいカーブに反って、すんなり入る鞘の完成


 

紐はいつかの結婚式の引き出物の袋の取っ手紐を使った

 

2011年11月30日

槍鉋が出来上がる前に、こんな感じにスッポリ安全に収まる鞘が出来た。
さて、早くも11月も終わりの包丁会
口金に何を使うかを先生と検討した
大きい口金はイブシの黒だが、小さい方はギンギラ
それはそれで構わないと思ったが
『立派な槍鉋に、こんな軽く安っぽい色はイカン』と言いだす先生
ならば、黒く色を塗るのかなと思えば~『こっば、サンドペーパーで磨いて、メッキを剥がさんばイカン』~と、口金磨きの作業になった


 

それが終わると、
窯の火の中にかざして真っ赤に焼き~油への焼き入れ

 

さらに水に入れて~こんな色に
『この口金はヨカ色が出ん~まあ、良かたい
『ハイ、上等です。最初のギンギラに比べると渋い色です』と、僕は満足

 

いよいよ口金の取り付け
口金の径に合わせて、カンナで全体を細めると思いきや~
『な~ん、ぎゃんやって、口金の幅に合わせてノコで印をぐるっと1周入れて、木工ヤスリで、細めやんたい~ああ、ユルじゃいかんバイちょっとキツクて、叩いて締まるくらいで止めやんばい

 

言われた通りに進めたが、1周するにはバイス:万力を何度も緩めては絞めての繰り返しで、なかなか進まない
それでも少しずつ入って行き、ユル手前で叩いてキュッくらいになった。
これを2本準備した

 

先生に見せると
『そしたら、次は”殺し”で締めやん~
『コロシ 締める
鑿:ノミで行う、”木殺し”の際の、口金の抜け防止だった。
木殺しの説明はコレ参照
http://www.miki-japan.com/houda/nomitukaikata/nomitukaikata.htm

さて、槍鉋を突っ込む穴は事前に空けていた
そこに、槍鉋を突っ込まねばならないが、接着剤を流し込んで固定する予定~固まったその時抵抗を増すために、ギザギザのクビレを多数作る。

 

グラインダーの角で、V字型の凹を作った
接着剤は強力型セメダインスーパー

 

これをタップリ注ぎ込んで~垂直に立てて流れ出さないように注意して、24時間放置(個人的に、接着剤の説明に書いてある時間は信用していない(笑))
2本の槍鉋が柄に固定できた

 

さて、次の彫刻用に確保していた角材を出してきて、『試し削り』
理想のクルクル削り屑が、サクサクと転がり出た

 

ニ本目も良い感じの切れ味~次の作品の出番まで、しばらく鞘に納めて待機中

 

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槍鉋(ヤリガンナ)作ったぞ~(前篇)

2011年12月11日 23時08分15秒 | Weblog

2011年10月16日(日)

彫刻をしていると、刃物では、あれも欲しい、こんなのがあればもっと綺麗に、効率的になる~という思いで、
今までいろいろと作って来た
そして今度は、『槍鉋』
そもそも、槍鉋(ヤリガンナ)とはなんぞや
の説明が無いと、何の事か分からないと思う。
~その説明はこちらに任せよう。動画と写真での紹介です。
  
http://www.youtube.com/watch?v=SWL7Ep8JGsU&feature=related

http://www.google.co.jp/search?q=%E6%A7%8D%E9%89%8B&hl=ja&rlz=1T4GGIE_jaJP383JP384&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=xkHQTpSAAZGVmQXq382rDQ&ved=0CD8QsAQ&biw=1024&bih=516

作りたいと思った動機は、ナイフでもない、ノミでもない~表面を削ぎ落したり、奥をえぐったり出来る道具は無いだろうかと探したら、昔の槍鉋に行きついた
しかし、先生は『ソギャンとは作った事なかけん、モデルば作ってこやん』というのが目に見えているので、先ずはカマボコ板を削って~

 

ベルトサンダーで滑らかにカーブをつけて、3種類を作った

 

2011年10月19日(水)

さて、いよいよ包丁会。
先生たちとデザイン、カーブ、大きさについて検討~
そして、またまた、板金の端切れの詰まった木箱の中から『これで良かろ~』と、片刃(一面側が鋼鉄の鉄材)を出してきた。


 

残念ながら実はこの日の画像は無い~テレビ(テレビタミン)の取材でカメラを向けられていたので、鍛造の工程が全く撮れていない。

2011年11月9日(水)


前回は、左側の写真のここまで進んでいた。
今日は、水砥石による荒研ぎから入った。

 

裏研ぎを行って、らしくなってきた。

 

グラインダーで、縁を整え、理想の形に近づける~

 

さて、問題は『反り』をどうやって付けるかだった。
先生は『金槌で叩けば表に傷が入るからダメ~。やった事ないからなあ~
と言いながらも、『柔らかいモノで叩けば、傷は入らんど~』と、窯に投げ込んだ

 

そして、取りだすと~鎌の柄(木製)で叩きだした。
高熱で、焦げる煙を出しながら~成る程、湾曲し出した

 

表面の傷も入っていないようだ。
『どぎゃん良かかい』『良か、良かです』反り具合も良い感じ

 

形が決まったら、焼き入れ
焼き入れは照明を全て消した、暗闇で行う
オレンジ色か、黄色い~850℃と思われるところで、油に投入~マルテンサイト状態になって堅い組織になっていると思われる
色が赤っぽくなったところで取りだし、照明点灯

 

そしてすぐに今度は、水の中へ~
ジュッといったところで引き上げて、刷毛で水を落とし、水玉の走り具合を観察~どうやら、良い焼き入れが出来たらしい

 

焼き入れ後

 

反り具合もいいじゃないか~

 

次は、水砥石での荒研ぎ~今度は刃を付ける。

 

 

水砥石の後は、サンドペーパーで荒いキズを取っていく。

 

2011年11月20日(日)

日曜日を利用して、サンドペーパーから砥石に替えた。下面の鋼側は研ぎやすい


 

しかし、表のこの斜めが難しい~反っているから、平面の砥石には当てられない~だから、鎌研ぎに使う、手持ち砥石でちょこちょこ研ぐしかない

 

狭い面はやはりサンドペーパーが使いやすい。

 

刃の完成が近いとなると、柄の準備もしなければならない
以前、鬼の彫刻で角のために集めた枝打ちの枝がちょうど良いカーブと見立てた
グリップは指の形に合わせてグラインダーで窪みを付けた。

 

夜な夜なの研ぎで、サンドペーパーは1500から2000番に上がって、ここまで光る様になった。
すでに、顔が映る鏡面仕上げになった

 

日本刀みたいな反りのカーブも綺麗だ

 

完成への工程は、次の後篇で~

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第3回炭焼き体験・ゼロエミッション燃料メイドin五木 (後篇)

2011年12月03日 21時54分34秒 | Weblog

2011年11月12日 夕方

PM5、『乾杯~っ』
山の夕暮れはつるべ落としよりも早い~辺りはすっかり暗くなり、発電機と投光機で、闇BBQは避けられた



BBQは誰でも経験があるだろうが、自分たちの焼いた炭で肉を焼くとなるとまた格別。
しかも肉は、豚・牛・鶏肉は通常だが、シカ肉、シシ肉、熊肉まで揃うとは、日本広しと言えども、ここ五木の山真ん中にしかないだろう。



冬の夜は長い~いろんな事を話すには十分な時間がある
ただし、今夜のBBQは、ただ飲んだれて良い訳ではないところがちょっと違うところ~



一度火を付けたら、最後まで止められないのが炭焼き
それは、たとえ宴会だろうが気を抜く訳にはいかない



今も昔も、炭焼きの時には泊りこみで火の番をする
だからここにも宿泊棟(コンテナ)がある。



さて、火をくべるためには底にたまったオキを掻きだす



そしてまた、薪をくべる



そしてまた、飲む



すでに6時間近く続いて、人間の方はだいぶ酔って来た
炭化も窯の天井部分に火が付いて、だんだん窯底に進みだした頃
この時の煙の温度は、約80℃くらいらしい。

本当は夜鍋で焚き続けなければならないが、さすがに体験でそこまでは出来ないので、樅木テクニックとして、いったん焚き口を密封して休眠状態で朝を迎える方法を取ることになった



手前の『カマドメ』の穴を塞ぐも、煙突のある『ショウジ』はそのままで、一時的(5~6時間)の休眠状態に出来るとのこと
だから、11時までは宴会を続ける必要があった



樅木奥さんのピストン輸送で、完全酔っ払いを2回に分けて、宿泊の樅の木食堂まで送ってもらった・・・・らしい・・・

2011年11月13日

なんとか起床して、なんとか朝食をしたみんな元気~



集合までの空き時間~せっかくだから歩いて数分の『白滝公園』散策~冬の水はますます透明度を増して綺麗だ





樅木さんは5時に来ては、昨夜塞いでいたカマドメを開けて、前面のアラセを開けて酸素を入れ、再燃させていた



ショウジからの煙突は山に向かって焼く10mも延ばしてある
長いほど冷たい空気に冷やされて『木酢』がたくさん回収される仕組み



ちなみに樅木さんは木酢をそのまま捨てていたこの板の蓋の下は風呂釜の木酢タンク~約200リットルが満杯に溜まっていて、入れる所がないからとのこと
もったいないので洗面器で受けて、ペットボトルに溜めて頂くことにした
ちなみに木酢酢をちゃんと回収すれば、炭材の20分の1になるという。1トンで50リットルの量



さて、薪ダキはまだまだ続いている
本当に炭の材木と同じくらいの薪を燃やしている。
早くもお昼近くになり、溝口さんのメニューはホルモン。こんな自然の中で食べると、ホントにおいしい~イヤイヤ、味付けも美味しいのが前提で言ってます



みんなで食べる最後の食事~熊肉は昨夜食べてしまっていた



12時過ぎて、煙の色とにおいが変わって来た
文献によると、窯の中の温度は約400~500℃という。
それまでの灰色から白っぽくなり、臭いは刺すような刺激臭が増し、喉がむせぶ様にキツクなる
着火から約22時間での変化~そして、ハッキリする変化は、焚き口から手前に炎が噴き出す『バックファイヤー
おそらく炭窯の中は材の頭がすっかり火が付いて、水分も抜けてショウジ煙突への『引き』が弱まって炎が中に引き込まれず、余った炎が手前に溢れだしていると思われる



助手の溝口さんが『ボチボチだな~ほら、ちょうど23時間焚いたくらいたい~ばってん、時間じゃなか、煙で判断せやん』という。
なるほど、着火は昨日の午後3時だったから約1日焚いた事になる
煙の色は何とも難しい~
『ホラ、赤土ば練らやんばい~』



練った赤土を手箕(テミ)に取ると、窯の上に上がりカマドメの穴を塞いだ。



焚き口も塞いで後は、中が蒸し焼き・炭化・炭になるのを見守る
~と言っても窯の中は見られないから、樅木さんは窯の上の土を手で触り、熱くて触っていられないなら窯底まで火が降りて行ってる判断とのこと。
その時の窯の中の温度は、700~800℃になる
一番下の火を掻き出していた『アラセ』は空気の取り入れ口だからすぐには塞がない。それもショウジの煙突からの煙を観察しながら、だんだん3分の1くらいに塞いでいく。
窯の中は、まだ灼熱の地獄で酸素を必要としている~ショウジの煙突から煙が出なくなってから、煙突も、アラセも完全に塞いで10日間の密封で炭が完成すると言う。今回の炭焼き体験ではここまで

ちなみに白炭(備長炭)をつくるなら、煙が完全無色になった時に窯の中から真っ赤に燃える炭を取り出し、灰を被せて消化し完成する。
でも、備長炭づくりは掻きだす長い棒と、掻きだした炭の灼熱の熱さで大変な作業
ここでは黒炭なので、煙突と焚き口を完全に塞いだら、4~5日じっくり鎮火させて完成となる



1泊2日を3回繰り返した今回の炭焼き体験
今回の参加者がそれぞれ窯をつくる時には、『樅木氏+溝口氏のセット+焼酎セット』でコーチとして招待する事を約束して解散した

 さて、3回の助手を務めて、怪我無くスムーズに体験を運んだ溝口さんには、広大なマイ公園がある。
 本当は溝口さんの『マウンテン公園整備』を企画したものの、参加者が無くて断念したプランがあったのだ
 
 ここは大通り峠から五木村側に少し下ったところ~それまでの、杉檜の伐採後は植林をやめて、観賞樹木を中心に奥さんと作り上げた(途中)の公園。



人家の無い山奥から流れ下る、ワサビも自生する谷川が2本~
みんなこれだけで感激



シャクナゲが数百本~ゴールデンウィーク時には一面がピンクの山に変貌する。他にも名前も知らない樹木が多数植えられている



次は、ぜひとも溝口さんの『マウンテン公園整備』を実現したい

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