Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

タブレット台作成

2023年04月24日 21時04分57秒 | 日曜大工

2023年4月

昨年の異動で、職場が変わりました。
ところが、夜な夜な飲み歩いていた市内の中心部は詳しいのですが、熊本市の農家や農業地帯の地理となるとサッパリでした。

我々現場で働く職員には、タブレットが持たされていて、Google Mapを頼りに道案内をして貰っています。
そして、農家の自宅や、栽培ハウス、果樹園地をラベル登録してデータを蓄積し、同僚・後任の効率的な巡回に役立てています。

実は、昨年の夏頃、助手席のシートに置いたタブレット画面をキョロキョロ見ていて、危うく事故を起こしそうになりました。

左側の下ばかり見ていて、前方不注意になっていたためです。
『こっじゃイカン!どぎゃんかせんといかんバイ!』と考え始めました。
置けそうな場所は、ダッシュボードのラジオ下のこの空間の利用です。

この空間に『タブレットを立てて受ける』ホルダーを突っ込めば良いのでは?
ということで、採寸してメモり、図面を書きました。

自宅在庫として大きな板や角棒はあるものの、薄くて狭い板はありませんでした。
ホームセンターハンズマンの端切れコーナーや、素麺の入っていた木箱など、ありあわせの材料を集めて作った作品1号です。



これで、自分の乗る車は便利になりました。
それで終わりでも良かったのですが、4月の人事異動で去年の私みたいな、地理に疎い職員と新規採用職員が入ってきました。
『自分ひとり便利で安全になって良いのか?地理に疎い若い職員が交通事故を起こしたらどうする!』

という、人知れない葛藤の末、ちゃんとした図面作成と材料集めを始めました。



というのも、同じダッシュボードのこの空間を持つ公用車が9台あるのです。
図面から集計すると、厚さ 約5~9mm、幅 30~35mm の板 を1台につき約100cm必要。
9台作るなら、約9mが必要となる計算になりました。
ホームセンターのハンズマンの端切れコーナーに行っても、なかなか薄く細い板はありません。
自費ですから、木材コーナーからちゃんとした商品を買うのは極力控えようと思いました。

そして思い出しました。『良い人が居たんだ!』
それは、薪ストーブ友達のHさんでした。
さっそく連絡しました。
『以前、薪ストーブの焚き付け(スターター)に貰っていた、建具屋の廃棄板・薄く細い板をもう一度いただけませんか?』

Hさんは快く引き受けてくれて、すぐに建具屋さんから集めてきてくれました。
1回目は厚い板が多く、思惑の規格に合うものがなく、9つには足りません。
2回目は、サイズ指定の注文催促で、土嚢袋に入った端材から、規格に合うものを揃えることができました。

写真は、ある程度切り揃えたところです。
1つ2つならともかく、9つも作ると設計から考えなおしました。


そして9つとも同じ規格なので、作業の効率化を図りました。
ラチェットバー・クランプに揃えて挟み、さらにバイスで挟み、一気にノコ引きしました。



長さ・幅は、誤差、数ミリまでの自由度のある設計ですので、バイスの幅に合わせた長さで挟み、一気に左右6辺の部材を切り出せました。



ダッシュボードに突っ込む深さの底辺と、タブレットを前で受ける部を取り付けた10個です。
材料が薄く割れやすいので、釘ではなく、ガンタッカー(ホッチキスの大工作業用)で結合しました。
余分な1個はもしもの予備で作りました。




タブレットを前で受ける部分とダッシュボード境の板の隙間は25mm。
これは、タブレットにカバーを付けた時の厚みです。
これより、狭いとタブレットが入らないし、広過ぎたら加速の時に、手前に倒れてきます。
だから、作品1号で最適の空間を確認した、25mmです。

ところが、木工ボンドを塗って、25mm位置の線引きに合わせて釘を打つと、ヌリュっと動いてしまうです。
そこで、ちょうど25mmの角棒を挟んで、押さえながら釘打ちしました。
これでズレることなく幅25mmの差し込み部分が出来ました。




完成です。
9つもありますので、角度を変えて前後左右360度全部の視点で見られるように撮影しました。
モデルさ~ん、ぐるっと回って見せて~ 




前からのアップです。



真上からです。



テプラーでシールを貼りました。



こうして見ると、最小の材料の簡単な治具(チグ)ですが、壮観です。

ジャジャーン!うまく入るか?!
キツくても、緩くてもいけません。
しかも、四角い穴の大きさは、奥地と手前では高さが違います。



ジャストフィットです。



運転席から、タブレットを見る角度・左10度・仰角ゼロ・水平くらいで、運転にも集中できます。
以前は、助手席の上に置いていたので、左90度、俯角(ふかく)下向き50度で、わき見運転で危険極まりない状態でした。




取り付けられる公用車9台に全部セットしました。
交通事故を起こさないで、効率的な現地巡回につながればと思います。




ちょっとした、置き土産が出来ました。

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#梅ちぎり



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