Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

熊本県農援隊が五木村、瀬目地区の石拾い作業に来たぞ~!

2011年09月19日 13時39分53秒 | Weblog

2011年9月18日日曜日

沖縄方面で、のろのろ、ついにはグルッと1周して、なんと北上を始めた台風15号の惑わす天気にイライラして迎えた当日。
午前6時、雨は降っていたが、Goが判断されたが入った。
そして集合時間の10時前には、熊本県農援隊9名が集合してくれました

その前に、ちょっと、瀬目の状況を紹介します。
北緯322133.2秒  東経130518.3秒 造成団地の記念碑の位置  この位置へのリンク http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=130.852306&latitude=32.359225

瀬目農業団地は昭和末期、五木村の南部の標高約580~620mの山を切って作られた8ha程の造成団地です。
ところが、五木村はもともと岩山ばかり、作土には石が多数混じっておりトラクターでの耕転作業もままならないために、完成後数年の内に放棄地となってしまいました



あっという間に、カヤの群生地となり~



あちこちに松の木、クヌギなどの木も生え始めていた。
知事も代わり、耕作放棄地解消に一生懸命なK知事となり、政策が浸透する中で、村も積極的に取り組んできた。
2010年からは南稜高校との連携で、放牧に取り組み~



カヤを放牧牛に食べさせた後、重機(ユンボ)を使ってカヤの根を掘り上げ石を出し、堆肥を入れて、耕し畑に戻すというサイクルで、ナタマメ・トウガラシ・大豆・タカキビ、緑肥としてヒマワリなどを作って来た。







今年2011年の5月末からは、南稜高校から4頭の黒牛を放牧し~







その地が今回の石拾いの予定地となっていた。
写真左側は放牧が済み、ユンボにより耕されているところ。右側は8月初旬まで4頭が放牧されカヤは食べられた。
この後、右側のカヤ畑もユンボにより抜根と耕しが施されて~



この状態に。見た目、カヤが綺麗に無くなったが~



足を入れてみると、大小、さまざまな石がゴロゴロ点在~ストーンピッカーなる土木機械も福岡・宮崎県と探してみたが採算も合わず、作付時期は迫って来る中、人の手による石拾いの計画をしなければならないと現実の課題に~




そんな時に、カンダタの元に下がったクモの糸か~県庁農林水産部・むらづくり課からお助けの電話がかかって来た
かつて一緒に仕事をしたこともあるT君によると『農援隊の窓口をしていますが、何かお助けが必要でないでしょうか

人海戦術しかないなあ~と悩んでいたので、この電話にビビット反応した僕は、”このクモの糸、逃すものか~”とすかさず『瀬目地区の造成畑での石拾い作業がある~来て、来て、来て』と、すがる思い

その後のT君の努力・課内調整により、むらづくり課から5人、農地農業振興課から4人、合計9人もの若い職員が来ることになった

さて、当日の朝
地元関係者は8:30集合し、農援隊が来る前に1枚仕上げておこうとハマったものの、雨と赤土、ユンボによる抜根・深耕によりタイヤは沈みやすくなり、至る所でハマってしまっていた~そこへ農援隊が登場~バツの悪い状況が展開していた



フロントローダーの救出参戦を、農援隊の初仕事としてしまった、まことに済まない



フロントローダー救出が完了したところで、仕切り直し~
役場産業課の下内課長の挨拶、むらづくり課の原課長の挨拶、産業課川口君から作業手順の説明
『今日は、お世話になります~石を拾う畑の面積は5枚で、約70aです~』
農援隊一同、たらり~っ


石拾い作業開始~個人的にはホントにキツイ作業開始だった。
昨夜1:30まで(炭焼きイベント)、五木村の酒豪:溝口氏と呑んでいたので完全二日酔い
あぜ道でもいいからネコロンでいたい所



各人が手箕(テミ)に石を入れる~『これが貝掘りならなんと大漁で楽しいか』とも思った。
現実は、重たい上に、フロントローダーがハマった畑なので、手箕の石は道路際で待機したローダーまで運ばねばならず、いきなりのハードさに、農援隊はあっという間に無口に~『こんなハズじゃなかった、とんでもない所に参加したもんだ』と見てとれたので、次の畑に移動を促し、この畑は後日乾いてからやり直す事にした



次の畑からは、2台のロントローダーがバケットを広げて、すぐ近くまで来てくれる



フロントローダー1台に、10名が5~6mの範囲で石を集める形が自然とでき、ローダーが石を捨てに行っている間には、要所要所に石の山を築いておき、来たら一斉に投げ込む~この作業の要領が出来て随分と楽になり、作業が捌け出した





1枚の畑の最後の端っこになると、急に作業要員密度が増して、ある意味危険度も増すところ。
『来た~、バックする~、危ない~』の掛け声も大事な災害回避策



あっという間にお昼の時間になってた~約400m離れた谷から水を引いた用水タンクの放出で手や顔を洗い、冷たさに『ア~っ』の歓声


準備された手作りのお弁当を、路上のブルーシートで食べた。汗を流して働いて、野外でみんなと食べるのは美味しい・美味しい。



おかわり若いモンはいっぱい食べて、昼からも頑張ってくれ



午後、天気はなんとか持ちそうだ、時々降る小雨もミスト噴霧状態で、かえって涼しい。
僕もやっとアルコールが抜けて、元気を取り戻した



みんな要領が良くなり、1枚14aの畑を15分で終えた所もあった。



こんなデカイ石もゴロゴロあった。前もってユンボにより畦側に出されていた石だ
フロントローダーがなければ、とてもじゃないが搬出は出来ない。



体格の良い、瀬目集落担当職員の山本君(奥)の声が、自然と巨石処理担当、『せーの、おりゃ、うりゃ、Futt』と、響いていた



石の捨て場所も、2枚の畑を一組にして隅っこ一ヶ所を捨て場にして、上の畑の石もそこに捨てる。





午後2時半、いよいよ最後の畑~誰も怪我が無かったので、一安心。



一方で、瀬目地区の今回代表の中村さんは、石拾いの終わったところからロータリーをかけて行った。





ガンガンガラガラ~やはり埋まっている石はまだまだたくさんある



でも、本当に綺麗になった



見た目に、石は見えない程、綺麗な畑になった



記念撮影は、やっぱりバンザーイポーズだろう



みんな一緒に『バンザーイ』をパチリ
やあ~、良かった良かった



作業の慰労会のBBQは最初から計画されてたもの
瀬目公民館で、奥さん方の準備により手作りもてなし
地元の申し出に、農援隊も事前にハンドルキーパーを3人決めての参加。
『農援隊の皆さま、お世話になりました、お疲れ様でした、カンパーイ



シシの塩焚き~これは何度食べても美味い。豚骨ラーメンの元祖はここにあると確信


そしてこれは、瀬目の猟師さんにより今朝獲って来られたホヤホヤ新鮮な鹿肉の刺身今日の宴に上るために出てきたような鹿
生姜醤油で食べると、あっさりしていて美味しい。
馬刺しより、美味いかも。



もう、これから後の写真には説明は要らないだろう~初対面の農援隊と地元の集落の人たち、役場職員~一緒に汗を流したから気構える事無く懇親


オイちゃんと撮れよたまには若い姉ちゃんとこんな事もあるから、やっぱり長生きせんとなあ~と、いつも女好きな森下さん
農援隊のSさんも、オジサンのお相手ご苦労様でした










宴もたけなわだが、農援隊も2時間かけて熊本市内方面に帰らないといけないので、手短に挨拶とバンザイをお願いしたが、今後の瀬目地区との農援活動について延々喋っただけのH課長まあ、それだけH課長も気持ち良く飲んでもらったという事



結局、部下のHさんがバンザイで締めた
めでたしめでたし、怪我も無く本当に良かった
役場としては、今後の営農作付計画・土地利用計画を支援しなければならない。



H課長によると、酒歓の中で11月頃に再び瀬目地区に農援隊をさし向ける計画・同意を得たとか

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週末お試し農業体験in五木村・ゼロエミッション燃料 メイドイン 五木 炭焼き体験(後篇)

2011年09月19日 11時38分02秒 | Weblog

2011年9月4日(2日目)

あっという間に朝が来て、二日目となった
単身赴任の二日酔いの朝は、朝飯抜きのパターンだが、今回はみんなで朝ご飯をいただいた。




今日も台風12号の雨が降っている。現場の鴛山(オシヤマ)は、仰角50度位の谷に囲まれ、自然の照葉樹林が広がっている
杉・檜の造林でないと言う事は、それだけ急峻な地形と言える。



昨日から連続であれだけ雨が降っているのに、ここの谷川の水は全く濁っていない。腐葉土の層が厚く、相当の雨量でも泥を流す事は無いということだ



さて、そもそも自然の中での体験とは、天候に左右されて当たり前。
かと言ってお客さんをボーッと放置する訳にはいかない
先生の策により、臨機応変にプログラムを組み替えて~
今日の半日は①炭出しと②材の窯入れとなった。

窯の全面は、焚き口で、火が燃え上がったであろう煤が付いており。
その焚き口の上を赤土で覆う様に塗ってある。



生は、鎹(カスガイ)の尖ったところで赤土を崩し始め~



焚き口の扉を開けた~




と、思ったらすぐに閉めて、その上を埋めている大小のレンガを、鎹を器用に使って綺麗に取り外しだした~




前面が全部取っ払われると、灰の取り出し




内部はカラカラに乾燥していて、もうもうと舞い上がる灰吸い込むと、とんでもなくむせた
さて、炭焼き窯の構造はいろいろなタイプがあるとのこと。
これは独立した焚き口(燃焼)部屋が手前にあるタイプ。
奥のレンガの壁の上が20cm程開いており、手前の燃焼部屋から立ち上った炎が、この穴から奥の材の頭(上部)を焼いていく。




先ほど崩した時の赤土は回収して再利用される。
ただし、再利用の焼土は粘りが無くなるので、生赤土(初モノ)と混ぜて練るとのこと~ちなみに初モノ赤土だけでもあまり良くないという。
無駄が無い




奥のレンガの壁が取り払われると、前回に仕込まれた炭が出来ていた。ただし、炭焼きだから黒いかと思ったら、この様に真白とは驚いた



樹氷か白いモンスターの様に白く灰がかぶっているが、触るとサラッと灰は落ちて、黒い炭が現れる




手前の燃焼室の炎が、奥の炭部屋の材の頭を焦がして、頭からの熱でジワジワと下部に向かって蒸し焼きにし、炭化する過程を説明する先生。
この時、材は堅い良質な樫の木と柔らかい雑木の両方が必要な理由も説明された。
理由①柔らかい雑木は、手前の燃焼室でバンバン燃やすのに必要 ②炭部屋(奥の窯)の一番手前の燃焼室側は酸素もあり、熱も高温になりやすいから、殆ど灰になり歩留まりが悪い部分。ここに樫の木を使い見す見す灰にするのはもったいないから、雑木を置くようにする ③一番奥の部分はなかなか火が通りにくく炭化もしにくいので、この部分には雑木の小径を置くようにする
成る程、ごもっともな知恵が活かされているものだ



さて作業開始~一番最初の部分は、理由②により柔らかい雑木の炭なので、触ると脆く崩れるので、肥料袋に次々に入れて運び出す。
ここで、Yさんの帽子の上の壁部分に直径10cm位の黒い穴がある事を確認しておいてもらいたいこれは煙突に繋がる穴




それが済むと、灰かぶりが落ちて、真黒い堅い樫炭が棒状で取れ出す
これを一輪車に積んで運び出す
全員が交代で体験したが、みんな鼻の穴が真白




完成した炭は、いったん納屋に並べられる。



村内外からのまとまった量の注文に応じているとの事。



理由③により、一番奥の部分には柔らかい雑木なので、再び袋詰め。
ここで、右下の部分に煙突に通じる穴がある事を確認してもらいたい。

さっきは、上の壁部分に穴があったので、二つの煙突穴がある事になる

材がうまく炭化するか、うまくとは、①材の頭から尻まで全部炭化するか②それは詰まった炭でスカスカでないこと③上の木口(切断面)は灰かぶりとならず、木口の形をしているか、④窯全体の歩留まり~などの評価で高いと言う事だ

今回の助手役の、溝口さんによると『先生(樅木さん)のように、窯を作れて、これだけ良い炭を焼ける人は、郡内でもそう居ない

焼きの技術(ソフト面)もあるが、大前提は窯の完成度(ハード面)、具体的にはこの下の穴の煙突の作り方だという。壁の向こうで構造は分からないが、これが企業秘密だと言う事だ




先生によると、窯の維持管理の大事な事は、窯内部を湿気らせないこと

だから、炭を出したらすぐに次の材を入れる~この連続だと言う
材の準備が出来ないなら、それまで窯を開けない(炭を出さない)というサイクルとなる

今回は、この体験に合わせるために待っていてもらった
さて、窯の掃除も終わり、新しい材の搬入~流れ作業で奥から、雑木の径の短い細い物から詰め、樫の木の良い材料、一番手前には雑木の径のデカイ物の順番で運び込む



通常は先生が一人でこの搬入、詰め込みを一人でやっている訳で、外に出たり入ったりと狭い所で大変な作業


参加者全員体験し、ぎっしり詰める要領を確認する。





窯の天井は綺麗な平面でない事に気付いた
この模様について質問した
話は、一番最初の窯の作り方に関係していた。
ドーム型の天井を作るためには、このように材を概ねドーム型に詰めて、その上に径3~5cmの棒状の枝をドーム状に並べて、その上に赤土を付き固めるとのこと。その3~5cmの棒状の型が天井に残るという訳納得



さて、1回目の炭焼き体験は2日目半日(午前中で終わり)
2日間雨にたたられ、材の切り出し体験は断念
次回の火入れと組み合わせることにした。

お昼前で解散の予定が、『昼飯ぐらい食って帰らんといかんばい。このシシ(イノシシ)ば、食うて帰れ』と溝口さんが肉のブロックを出した。


ささっと捌いて~



焼き網の上で、塩コショウで焼き始めた




ところが、箸が無い事が発覚
先生は、乾竹ではあるがどこからか探してきて、ささっと7人分の箸を拵えた




昼ごはんがいきなりのBBQ状態となったものの、お昼代も浮いてみんなイノシシBBQに喜んだ。




そうそう、五木村では良く見かける行為~人間が食事・宴会する時には、かならず『カンサー・神様にお神酒(おみき)アゲ』といって、どこかにコップ酒や湯飲みの酒が置かれている。
ここでは『窯んカンサーにお神酒アゲ』がされた




次回は待望の9月17~18日の火入れとなる
天気が良い日でありますように『まんまいさん、アッ』

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週末お試し農業体験in五木村・ゼロエミッション燃料 メイドイン 五木 炭焼き体験(前篇)

2011年09月11日 23時45分19秒 | Weblog

2011年9月3日

ゼロエミッションとは、CO2排出がプラスマイナスゼロで環境負荷が無い事を意味する
炉端焼き等で使う炭はゼロエミッションなのだろうか
樹木は育つ過程で二酸化炭素を吸収固定(マイナス)するが、炭を燃やす時には二酸化炭素を排出(プラス)する。
でも、CO2の排出はプラスマイナスゼロというカウントする考え方

一方、石油や石炭系燃料は、人類の現れる遥か昔の太古の吸収固定(マイナス)、それを現代で燃やすから、人間社会にとっては美味しい所取りの二酸化炭素排出(プラス)で、環境負荷が大きいという考え方。
世界中では使う量が半端じゃなく一挙に大量消費(燃焼)しているので、吸収しきれず大気中のCO2濃度は高まるばかり~。

まあ難しい事はともかく、燃料となる手入れされない山はたくさんあるから、炭は見直されている燃料~それを自分たちで木を伐採するところから手掛けて、実際に焼いて、最後にBBQして味わうという今回の企画プログラム






集合場所は、五木村の観光地の一つ『白滝(シラタキ)公園』のすぐ近く~



もみの木食堂前に集合。参加者はPR募集空しく、10人定員のところ4人だった。でも、やる気のある精鋭の有志たちだった
今回の先生(インストラクター)である樅木弘人さんから歓迎の挨拶~
『ようこそ五木村へ~今日明日で炭焼き作業の一部分ですが、体験してもらいます。よろしくお願いします。』



参加者4人のそれぞれから、簡単に自己紹介~報道も人吉新聞&熊日さんも来てくれた



ここから現場の、鴛山(オシヤマ)まで乗り合わせて出発
この時点までは大した雨ではなかったので、上がるものと思っていた。
そもそも台風12号がこんなにも遅く長引くとは思ってもいなかった。
しかし、樹木も地面も濡れて滑り危ないと言う先生の判断で、雑木林での伐採を諦め、雨天の為に準備していた薪割りのために、炭小屋へ向かった

到着して、いざ始めるかと思いきや、先ずはお茶一杯タイム
これぞ山師の技、『山入れ茶
参加者は炭焼きと関係ない・茶の接待~それも初めて見るお茶の出し方に唖然と驚き~突然の山入れ茶レシピの紹介
①山に自生する茶を枝ごと採取し、炭の火(オキ)で炙る~



②キツネ色にコゲたら、枝付き葉ごとヤカンに入れ煮る。



③紅茶の様な色が出たら飲茶OK。



参加者は初めての味に、ビックリ~緑茶とは違うけど、ウーロン茶より美味しい~ウーロンと紅茶の間かなとさまざまな反応。

先生によると、昔からヤカンと山自生の茶を取ってきて、こうして煎じて飲んでいた。これが完全無農薬・完全無化学肥料で一番安全なお茶であることに絶対間違いなし~



さて、樅木さんが雨天対策として準備してくれた事が幸いした。それがこの薪割りだ雑木林は10~20年生の木があるが、直径10cm以上の大きいモノになると、斧で割れ目を作り、そこに楔(クサビ)を打って割らなければならない~
先生のお手本~見事に一刀で真芯に斧が入った



楔は鋼製だが、刃物の鋼よりも柔らかい材質
一般に、斧の後ろの平べったい所で叩く事もあり、堅い鋼だとどちらにも欠けたりの損害が出るため、楔の鋼が柔らかい材質。そのため長年、金属の槌や斧で叩くと、このようにキノコみたいに開いてくる。



キノコみたいに開かないためには、この様な木製の掛矢(カケヤ)・ドンチョウで叩く
ちなみにこの掛矢は先生手作りのアカガシの木で作ってある。出来るだけ年輪や脈が混み合い捻じれ合った堅い部分を選んで作るとのこと。
綺麗な年輪や正目みたいな部分で作ると、すぐに割れると言う事だ。なるほど~と先生の説明に全員納得。




さあ、割れた所で先生は、炭小屋(炭収納部屋)から1本の炭を持ってきて、割れ木(今、割った木)と並べた。『こんな感じで、120cmの割れ木も、炭になれば半分くらいに縮んでしまう~重さは10分の1かな
一同『へえ~っ』と感嘆の声



さて、基本が分かったところで、交代で薪割りを体験。
なかなか真ん中に斧が行かないYさん



一番上手で、みんなから『営林署あがり』と呼ばれるようになった、Tさん



薪から嫌われ、斧がはじき返されTさん。

助手の溝口さん。木材の具合を判断し、斧が入らないと予想されるものに、予めチェーンソーで楔の溝を掘って行く



観光協会のTさん。女性には重い掛矢を振りかぶったは良いが、あまりの重さに後ろに落とす羽目に危ない危ない~
力を使い果たしたのか、今度はなかなか、上がらない



そうこう2時間ほどで、準備してあった丸太は全部割ってしまった。
ここで、木炭の材料となる木には何が使われるかの質問が出た。
先生は、『樫の木や椿など堅い木程、火持ちが良く、灰がかぶらない(炭の表面が灰で覆われない)ので、火力も強い。柔らかい雑木だと、すぐに灰が被る。でも材としては、両方必要。』
との説明。両方の材が必要な理由は、明日に持ちこされた。

今回準備された中で一番多い樫の木。
写真下がアカ(赤)ガシ、上がシラ(白)カシ
アカガシは、枕木や機械、木刀などに。シラカシも同様だが、結石融解作用があるとされる。木の性質についてはコチラへ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B7



ここで熱心な参加者から、釜の構造について質問~先生は地面に円を描き『ここが焚き口、通路、隔壁~中は丸い部屋で、煙突(空気穴)が上と下に~絵に描いても分からんけん、明日、中の炭出しをして実際を確認します



本日の、全ての作業を終えてのお茶談義~この雑談の中にこそ、その地に触れ合う事が出来ると言うもの。
歴史や生活などなど、ゆっくりじっくりタイムの中で話が流れて行く



上下の写真には90分くらいの間があり、一同は頭地地区の温泉でさっぱりして、『もみの木食堂』に再集合。
夜の食事懇親会の始まり始まり~

囲炉裏の部屋で、川魚を塩焼きに~



海の幸:刺身も登場~



素麺とミョウガ、錦糸卵、カマボコ、ミニトマトを散らした、サラダ素麺。



煮しめ~野菜のフライ



蜂の子(成虫も、全ての生長過程が有り)



先生の挨拶『炭焼きは木を準備し、釜に詰めないと出来ない。今日は面白くない地道な作業をしてもらった。怪我も無く何より。明日は前回火を付け仕込んでいた釜を開けて、今日準備した木を入れます。一日お疲れでした。カンパイ~』



あちこちで、いろんな話に花が咲いているようです。



こちらでは先生を囲んで、熱心な炭焼きのテクニック歴史の話の様な



酒豪、溝口さん(いつも焼酎のウーロン茶割り)を相手に、Tさんも語っています。



12時も回って、バンザイは助手をされた溝口さんが仕切りました。
正直、この写真を撮った記憶も、どうやって寝たのかも覚えて居ません



明日もよろしくお願いします。・・・・・後篇へつづく。

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週末農業体験in五木村・ニンニクパワーアップ収穫体験

2011年09月05日 21時10分55秒 | Weblog

2011年6月4~5日

観光とは何ぞや五木村を理解するとは~、通過型では無く滞在型の客づくり~、集客と生産販売のリンク~などなど考えていた2010年

国内旅行も、海外旅行も、実際その地に立って歩き、その地を眼で眺め、店頭では品物に触って、お店の人と会話し、地モノの物を食べるから、楽しめて記憶に残るものだ
出来たら、地元の住民と直接話せて昔話も聞きながら、何か身体を動かして、ビールやお酒を美味しく飲んで、温泉(風呂)にも入って、泊ることが出来れば、きっと記憶に残る観光が出来るに違いない~と思った。

そして出来る事は、『宿泊型の週末お試し農業体験』を実施する事だった
 平成21~23年に取り組んでいる『山の幸地域づくり支援事業』を活用して、事業主体である五木村物産館出荷協議会のメンバーに募った。
 4種類のプログラムが出来た。
そのスタートとなった体験コースが『ニンニクパワーアップ収獲体験』 あちこちの機関のブログやホームページに載せてもらいPRを行った、新聞広報にも載せた~ やっと7人、3家族の申し込みがあった。





冨永キミ子さんの自宅と畑は、五木村大藪(オオヤブ)にある。
家の後ろ(北・東側)は山、南西方向はぐるっと山に囲まれ、谷には川辺川の支流となる五木小川が流れていて、気象条件がそろえば、庭先の眼下が雲海になるところ。
 写真中央右の緑がかったところが、今回の収穫の舞台となるニンニク畑


 今年はこんなイベントをするために、ニンニクの生育が余計に気になった年だったが、過去に無い良い生育だった
ただ今年の冬は寒くて雪も多く、全ての作物の生育が1週間くらい遅れていた。
それを早くから見こして、6月4日という設定したものの、実際はハラハラのタイミング



当日10時開講式の予定なので、9:30に行ってみたら、もう作業を始めていた
冨永さんに聞くと、この日は珍しく朝から晴れ上がり、暑くなる前に少しでも~ということから参加した人から作業を始めてもらったとのこと~開会の挨拶も出来なかったが、まっいいか

ニンニク収獲の適期は、下葉3~4枚が黄色く熟れ上がる頃が目安。ちょっと早い気もするが、イベントだから仕方ない。
手順は鎌で25~30cmの高さで茎葉をハネる。


ハネた茎葉は、コンテナに入れて圃場(畑)外に運び出し捨てる




残った茎葉を引っ張ると、ニンニクの根がブチッブチッっと切れて白いニンニクが出てくる
黒いマルチの上にそのまま並べて、少しでも乾かす
遅れて参加した人(定時ではあった)に、数十分の先輩が要領を教えている




今年のニンニクは大きく太っていた。
参加者はあちこちで『わー、凄い、白い、重い、キツイ、暑い』と、さまざまな感想~。中には『ニンニクが土の中で膨らむものとは、初めて知りました』もありました。



実際この日は良く晴れて、クラクラするほど暑かった

農作業に慣れない参加者に熱中症を出したら大変なので、適度に休憩と冷たいお茶を摂った。



作業は、畑で収穫したものはコンテナに詰めて、庭先に運ばれ、天日に干される。この日は良く晴れていたので乾きも早かった。



庭先での作業班には、その乾いたニンニクの根を切り、皮をむき、真白い状態にする仕事をやってもらいました



ニンニクの根を切る道具は特殊です。
普通の包丁で平面・フラットに切ると、どうしても基根が残り、そこからまた根が吹き出し、保存中や店頭で品質が劣化する事となります。
そこで、湾曲した刃を持つナイフや~



湾曲した刃を持つ剪定バサミ~これで窪ませて凹
基根を綺麗に削り取る事が出来ます。



どうでしょ~この綺麗に剥きあげられたニンニク。
参加者の驚きの言葉も分かります。



さて~地モノの物を食べるから、楽しめて記憶に残るものだ~と言ったが、休憩のお茶の時に出されたキミ子さんの味
タケノコの酢物に、庭先から摘んだばかりの山椒の葉を散らして~う~ん、マイウです。



もうひとつ、ラッキョウ刻み酢味噌和え~簡単なおもてなし料理が、これはうまい・マイウ・美味



さて、お昼の時間になり、参加者一堂は山の水で顔を洗う



五木村の多くの家は、山奥の谷からの水を自宅に引いていて、水道蛇口は24時間開きっぱなしが多い~だからいつも冷たい水が桶や、チョウズに溜められていて、泥つき野菜の洗い場となっている



ああ~、冷たくて気持ちいい~顔を洗う誰もがビールを飲んだみたいに『あ~っ』と言う。(笑)



お昼御飯~”特段の豪華な料理は必要なく、負担にならない普段のおもてなしでいいですよ”~と打ち合わせていた。
参加者の奥さん方にも手伝ってもらい、焼きそば、おにぎり、サラダ~みんな美味しかった~




お腹もいっぱいになり、少し休憩して、午後の作業を再会
続きを行う~。



庭先に運び込み、干せる所には隙間なく干していく。



女性陣には、日の当たらない納屋の中で、根切りと皮むきをやってもらった。



『ニンニクの剥きたてが、こんなに白くて綺麗と、初めて知りました』



ここで冨永さんより、現実的な出荷方法の説明
『べニア板に開けた穴で、2L・L・M・Sに分けて出荷します』

一堂『へえ~っ、大変~』




畑の収穫が終わったら、庭先でも皮むき作業。



3時の休憩には、谷水で冷やしていたスイカが出された。





冨永さんちの愛犬、ラブちゃん
『やけに今日は知らない人が多いなあ~朝からしばらく吠えていたから、もう疲れてしまったワン』



さて、1泊2日の農業体験は無事に終わりました。
アンケートでは、次の様な意見を貰う事が出来ました





初めての企画でしたが、大変参考になるプログラムを実施する事が出来ました
次に計画しているのは、9月3~4日の『ゼロエミッション メイドイン 五木 炭焼き体験』です。
このブログをご覧になり、興味がある方は申し込んで下さい

http://www.geocities.jp/itsuki_mura/oyado/otameshi.html

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イイネ!宮園のお宿の薪風呂焚き用椅子の作成!

2011年09月04日 21時09分16秒 | Weblog

2011年8月28日

五木村の宮園のお宿は(1泊素泊まり2000円)、風呂は昔ながらの薪焚き風呂です
釜の焚き口の前にしゃがんで薪をくべるのですが、腹がつかえて苦しい~そこで、椅子を作ろうとなった訳です
材料は先日改築した洗面所設置で出た端切れの木材
それを適当に見つくろって持ち帰り作りました
宮園のお宿については、こちら
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/18ec875b2aef7035f18ad1f6a12a8ec4



ある材料に合わせて、作を作るのが応用技術っていうもの
冷蔵庫の中身の食材で何を作るのか考えるのと似ている(笑)
お尻が乗る台(尻乗せ板)の大きさと、脚になりそうな板



先ず、脚は安定度を増すため、少し開かせることにした
そのため電気丸鋸の角度を調整
材が短いので鋸のモーター部分が、押さえている手足に当たって切りにくい





なんとか安全に切れた
尻乗せに窪みを掘り、埋め込み部分を作り、脚をこれに差し込み頑丈にする計画~トリマーでコの字に溝を切り~

  

ノミで約20度の角度で斜めに溝を深めました
赤鉛筆は、盛り上がってて、これから削る部分~フラットに

 

接着面に木工ボンドを塗り、木ネジで尻乗せと脚を固定

 

補強のために、横板で脚を固定



ここで終わりでも良かったのだが、座ってみるとちょっとした拍子に前に倒れやすく、結果、後ろにひっくり返る事態になりやすいと判明
そこで、前の部分の突っ張り棒の役割の3本目の脚を付けることにした
尻乗せ板は出来るだけ刻みたくないが、固定の為に2mm程度の窪み凹を彫った
 

それだけでは3本目の脚がぐらぐらするので、脚に穴をあけ棒を通し~

 

両方の脚に固定した。はみ出た横木はカット

 

これでガッチリ安定の椅子ができた



実は、もう1脚作った
構造はほとんど同じなので、違う部分だけ説明
3本目の脚を、尻乗せ板の前に取り付けた
こちらの方が、前に踏ん張り出ている分だけ、安定している





2脚の椅子が昼飯前の2時間程度で完成した



さっそく、宮園のお宿に持って行った
これで、腹のつかえに苦しむことなく風呂焚きが出来る

 

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