Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

今年2012年の初仕事~

2012年01月31日 22時52分08秒 | Weblog

2012年1月1日

今年のお正月の天気は良かった~新年のテレビも飽きたので、家の周りをぶらりと散歩
ふと、我が家の屋根を観ると、『天日(太陽熱温水器)の下が湿っている』~ガーン『また漏水しているんじゃ
妻に言うと、『そう言えば去年も零下の朝はあったのに、水道管の凍結がなかった~』この証言で、漏水の確率は高まった。『いったい、いつから漏れていたんだ~』の疑問もあるが、たぶん冬の凍結で可塑性の無くなったパイプが割れたんだろう~の予測
とりあえず、元旦早々から屋根に上った。

 

案の定、パイプのひび割れから、ピューピュー程度の漏水が絶え間なくあった。
思えば、2008年夏から漏水が始まり、http://heartland.geocities.jp/nyankororin_mike_tama/nitiyoudaiku4.html

1年前の冬にも修理していた。2011年1月29日土曜日
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/175aa700bec2c4fdc1b6962a0d5e8e37

だから、その時の命にかかわる反省で、今度修理の時には、ちゃんとした道具を買おうと決めていた
原因はパイプの老化だが、10mを超えるパイプを買うとなると大変~やはり老化部分を切り落として、修理することにいた

2012年1月2日
明日はもう赴任先に帰らなければならないから~と、勇んで早起きし、ハンズマンに着いた
ところが、閉まっていた 初売りは3日だった
帰宅すると『ドジ~
』とバカにされた

2012年1月3日
時は正月連ちゃんの親戚の年始もこなしながら、今日の内に赴任先に帰らなければならないので、再び勇んで早起きし、ハンズマンへ
買ったのはパイプレンチと、パイプカッター
使用頻度は低いが業者を呼ぶより安いし、自分の命にかかわるから

 

水道の元栓を閉め、道具も準備ok
2階のベランダから屋根へは垂直なので、梯子を壁の洗濯物干しバーにロープで繋いで固定し~屋根へ登頂
安全のため、全ての道具はリュックに入れて~落下防止のため天日の取っ手に結び付けた。

 

パイプレンチで口金を緩め、しばらく圧のかかった水を出して

 

先ずはパイプの老化部分を3cmくらい切り捨てた。以前はカッターナイフでやっていたが、力を入れて切れると、屋根の上でバランスを崩し、怖い目に遭ったので、パイプカッターは安全に出来た
漏水防止のシーラーテープを巻いて


 

パイプレンチで締めつけて、ものの5分で完了
しばらく観察したが漏水も無く、修理は合格

 

上ったついでに、持ってきた雑巾で、温水器のガラス面の汚れをふき取った~真黒
さて実はもう一つ、『お父さんが居なくなる前に、お風呂のカランを直して~』とリクエストされていた。
温度調整の混流レバーがなかなかスムーズに回らなく、イライラの原因だった
分解しようにも、これは開けようがないと、新品購入していた。

 

二股カランをレンチで回して外すのは簡単~新しいカランをハメルのは回転数を覚えてバランス良く締め付ければ良いのだが、いざ、屋外の元栓を開いて戻ってみると、噴き出していた

 

締めつけ具合を調整して、噴出、漏れは止まった
これで、快適な温水調整が出来るようになった

 

元旦早々からの懸案事項はこれで解決し、これが今年最初の家庭向け仕事となった。無事に終わってなによりでした
と、安心して赴任先へ出発した

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名人から鋸づくりを習う・パート4 完成

2012年01月26日 22時14分03秒 | Weblog

2012年1月23日(月)~

包丁会は無くなったので、曜日は関係なく岡秀に出入りしている
おかげで、進みが早い

先生に鋸を預けている間に、この『アサリ出し』が行われていた。
アサリ出しは、刃の1本1本を互い違いに、左右に広げる作業『アサリ鎚』を使って、小さな刃に綺麗に当てて、表側(名を刻んだ面)を飛び飛びに開き、ひっくり返して裏を打って行く。開き過ぎもいけないし、足りないのもいけない難しい工程

 

さて、鋸の目立てを説明したかったけど、第一カメラで刃にピントを合わせる事が出来ないし、ヤする要領を文章ではうまく表現出来ない
そこで『鋸の目立て』で検索したらたくさん出てきた
その中から、一番良く分かり、しかも改良刃鋸のを見つけたので、ここに任せることにした。前篇(ひっこき)・後篇あり(アサリ出し・目立て)

http://www16.ocn.ne.jp/~nakaya2/metate.htm
http://www16.ocn.ne.jp/~nakaya2/metate2.htm

 

さて、鋭い切れ味になったところで、柄への取り付け
接着剤(ウルトラ他用途SU)を均等に塗って

 

柄の窪みに鋸を当て、2枚の半割の柄で挟みこみ貼り付け
バイスに挟みこむ~ところがバイスを締め付けると、微妙にズレるから困った


 

翌日24日、キッチリ固まった
柄の尻には、合わせハートになるよう、彫っていた

 

そしてまた次の日25日(水) 先生宅を訪れていた
生徒は一人なので、先生独占 4mmの穿孔ドリルで穴を開けた
そこに、接着剤を塗った4mmの真鍮製のピンを打ち込み


  

飛び出ているピン 後でフラットに削り込む
先生がここで鋸の切れ味を試した
縦引き、横引きもシャリシャリと切れ進む~さすが改良刃だ
『この鋸は切れるから、ゆっくり引かなあかん~さあ、これで完成~』
手づくりの指導を受けながら、格安のマイ高級品質の改良刃鋸をゲットした
一人っきりだが、卒業の答辞のお礼を言って帰った


 

帰宅して、ヤスリで飛び出したピンを綺麗に削った~これで本当に完成
実は最後に先生から大事な事を4つ言われていた
この鋸を人に貸すなプロ仕様だから、焼き入れの金属の性格を理解せず、市販品の様にシャカシャカと力まかせに引くと、引っ掛かった時にパキンと折れる可能性がある。ゆっくり引けば切れるんだから
堅い木と柔らかい木では、改良刃のここの角度が違う(ペン先の刃)、堅い木は鋭角に角度を付ける~まあ、そこまで調整することはないだろうけどな
改良刃の1番目のこれは(ペン先の刃)、他の刃と同じ高さでなければいけないこの刃が切り口の山を、フラットに削り取る。この刃が減って低くなって来たら、『ひっこき』で、全部の刃頭を揃えて目立てをやり直さなければならない。ひっこきすると、U字の湾が浅くなるから、チェーンソーヤスリの径があうので、深める事

 の説明はこの図のこと。

もうひとつコレ持つと、何でも切りたがるようになるので、注意する事~危ない人にならないように~『公園の小枝を大切に』ってあったような

最後に質問したのは、柄に色を塗るなら何色がいいでしょうか
『柄も鞘も赤系 山の中で使うと、目立つ色で無いと、ふと置いて動き回ると、どこに行ったか分からなくなるだから目立つ赤系
まあ、しばらくは山の中で枝打ちする事も無いので、このまま完成にしよう

さて、刃渡り8寸(24cm)の改良刃(6マド)鋸と鞘がやっと完成した
いままで研ぎ時間をかけ、一番汗をかいた作品となった


 

包丁会も閉校してしまったから、もう刃物づくりをブログに載せる事は無いだろう
それは寂しいが、手元には一生使いきれない手づくり刃物がある

岡秀~先生、3年間お世話になりました大事に使っていきます。ありがとうございました。岡先生の健康と伝統工芸のお店の発展を祈念します

 



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名人から鋸づくりを習う・パート3

2012年01月22日 20時49分53秒 | Weblog

2012年1月18日(水)

実は、昨年末に岡秀衝撃ニュースが先生から告げられていた
『包丁会は閉校する!今作成中の物が完成したら、サヨナラ~理由、高血圧のため薬を飲んでいるけど、キツイから~
先生の体調不良なら無理は言えない
手のかかる我がまま生徒たちの夜間の指導は身に堪えるのだろう

そんな訳で、今夜の生徒はたった2人
その彼もこの日完成したので、とうとう自分一人になってしまった

さて、焼き入れは他の商品とともに一緒に施され、済んでいた。
先ずは歪み取り。
金属は熱を加えると、鍛造で変形した分子構造がある程度元に戻ろうとする性質がある。この性質が強くなると、形状記憶合金になるが、鋸でも少し歪みがでる。
平面な金床の上で叩いて、少しずつ矯正していく曲げ尺(金属定規)を使って、凸凹を見つけて、縦横のわずかな隙間をフラットにしていく。


 

『よし、鋸の研ぎ方を教える~鋸の厚みは、手前が厚く刃先が薄く~さらに、刃は厚くミネは薄くせんといかん
『へーっそうなんですか、そんなにして作ってあるんですか

『市販品の機械で作るのはそんな手間はかけてない厚さは一緒 手前は厚くないと折れやすい。刃先に向かってだんだん薄くするのは、抵抗を少なくするため~刃で切る隙間よりもミネを薄くしないと抵抗がかかって動かせん。』
『なるほどですね
『砥石での研ぎ方は、刃にかからないようにミネ側を重点的に、斜めに研いでいく刃を細めたらイカンバイ

ここで、もっと早く載せるべきだった、改良刃鋸の特徴を説明パネルを載せますので、改良刃の働きをご覧ください。

 







さて、平らな板の上に乗せ、荒砥石で言われたとうりに研いでいく。
焼き入れで着いた黒い酸化鉄の膜が削れていく
ところが窪みのところには砥石面が当たらず、なかなか研げない

『先生、この黒く残る所は凹だから、裏から叩きだして平面にしたらと思うのですが~』
『まだ早いそれが無くなるくらいまで研がないと先は薄くならん~楽しようと思ってるど~
『いやそんな・・・・頑張ります
それから必死で研いだ。自宅に持ち帰って風呂場でも研いだ
裏表をトータル4時間くらいかけて、必死コいて研いだ

 

2012年1月20日(金)~21日(土)

もはや残された生徒は一人なので、先生は言った『もう包丁会ではないから、水曜日には関係なく、作業が進んだらいつでも持って来なさい
という訳で、金曜日の仕事帰りに歪み取りに寄った

先生は鋸の両端を持つと、力を加え逆U字に曲げた
『ホラ、曲がりの頂点は何処にある取っ手側にあるど、これが刃先側に頂点が来ないと、先が細まっていると言えない~まだまだやな~』
『ヒエーッ先生、お店の手づくりノコはみんなこんなに研いでいるんですか
『誰がコギャンこつするね~砥石でするなら値段を5倍にせんと引き合わん これも機械で研いでやってもよかばってん、そっじゃ勉強にならんどさあ、頑張って
『はい~頑張ります
その夜も、次の朝も、台所でひたすら研いだ
昔の鋸職人の大変さを思いながら~ホントにひたすら研いだ
暖房を持っていない部屋だが、汗をかきだした

 

砥石の角度はこんな感じ~刃先が薄くなるように、ミネが薄くなるように、刃は研がない~おかげで、凹の酸化鉄は取れ全体的に光出した
土曜日の午前中に再び歪み取りに行った

『ど~れ、うまく曲がるかな~
『うん、良かばい、ホラ、曲がりの頂点が先の方に移ったろ
そう言って歪み取りにかかった。
この道具は、歪み取り(鎚)というそうで、鎚面は直線的面で、両側が縦と横の関係になっている

 

これを手の中でクルッとひっくり返しながらクルッ| | | |と叩いていく
『鎚は普通の金槌みたいな丸い平面じゃいけないんですかなんか効率が悪いような~
『丸い平面じゃ、金属を延ばしてしまい収拾のつかんゴツなる、線の面だけんよかバッテン角で当てると傷になるけん難しかとバイ

 

歪みの矯正が出来た
『今度は、サンドペーパーの80番からナイフづくりと同じように、顔が映るようになったら、また持って来なさい、また歪みをとるから注意は指先で研がない事 平面なゴム板を当てて平面に磨く事
住まいに帰り、コタツの上で約2時間~80-150-240-500-680-800-1000-1500-2000番と上げていった

 

 

ここで、ノギスを使って測定した結果、手元=1.45mm 中央=1.15mm 刃先=0.55mmと判明した。

ノギスの使い方はこちら(アニメーション動画で分かりやすいです)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%AE%E3%82%B9

 

鏡とはいかないが、美男子の顔は映った
ツルツル面に水を落とすと、水玉が転がるまでになった


 

日曜日にまた岡秀に持ち込んだ~次はいよいよヤスリで仕上げの目立て、取っ手の取り付けで、完成となるつもり~また、報告します



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名人から鋸づくりを習う・パート2

2012年01月15日 23時28分58秒 | Weblog

2011年12月21日(水)

 さて、土曜日に課外授業受けたからあっという間に包丁会が来た。

『良し、だいたい分かって来たごたる。先生が甘いところを綺麗にしてやるから、見ときなさい~良~く観とかやんよ
素人の僕と違って、シャーッツ・シャーッツ・シャーッツと実にリズミカル

評価の言葉、『どこがイカンかと言うと、ホラッ、谷底に×の溝があるだろ~これはヤスリの角度が悪いから、こっち側擦る時と、ひっくり返して向こう側から擦る時の角度が悪いから、谷が×に掘り下がる。刃は△だけど、谷を×に掘り下げると、◇になるたいそうすると刃は根が細って来るタイこの原因はヤスリの手前が下がって、斜めに擦りあげているから谷に対しては水平に、向こうも水平に、同じ深さにせんとイカン~
成る程、ヤスリの角度や深さまでには気が回らなかった

 

ところで、以前からヤスリの鞘袋にメーカー名か、壷玉は良く見ていたので、『先生、壷玉って、ヤスリらしくないけど、メーカー名ですか~』と聞いてみた。
『ヤスリを作る時には、昔から味噌を塗って焼き入れしてた、その味噌壷の壷
『へえ~っ、そうですか でも味噌を付けて焼き入れしたら鋼鉄まで削れる堅さになるって良く気づいたもんですね~ところで、僕が買ってきたヤスリと、先生のヤスリって同じモノ(値段)ですか

『ちゃうちゃう、モノが違うよ~焼き入れ前なら、ナフコ(ホームセンター)のヤスリでも良かけど、焼き入れしたらすぐダメになる~焼き入れ後の鋸の刃は安物のヤスリより
堅い
鞘の袋の印刷を観ると、C Si Mn Cr まではわかるがV Vとはバナジウムだった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8A%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0
ナルホド クロムバナジウム鋼で表面を堅くしてる訳か~と納得

さて、これ以上ヤスリの失敗は無いとの判断で、刃が決まり、峰部分の余った身幅を削った。

 

次に金床の上で歪み取り~
それから小さな鏨(タガネ)で名(メイ)を入れた。
※いつも言うが、自分がやっているところは撮れないので、これは、『もうちょっと、光のハネを跳ね上げたが良かばい』って、仕上げているところ。

 

名も入って、歪みもとった。

 

サンドペーパーでグラインダー後のざらつきを滑らかにした。
曲面のアゴ部分は丸い棒にサンドペーパーを巻いて磨いた。

 

ところで、鋸の目立てをする時に固定するこの道具の名前を聞いたら『鋸ハサミ』という答えだった。
この棒もセット。

 

この楔型の棒を鋸ハサミの尻に突っ込むと、ヤットコみたいに先が締まる仕組み

 

今年最後の包丁会なので、『良いお年を~』の挨拶で、包丁会は冬休みになった。

2011年12月25日(日)

実は宿題が出ていた。『柄を作って来い』
世間ではクリスマスだが、冬休みの友?を行った。
商品の柄を模って、手持ちの樫の木材に書き取った

 

樫の木は堅いので、半割りも大変
バイスに挟んで、先ずは誘導の鋸引き
次に、電気丸ガンナで半分切り込み、逆から繰り返しで半割り完成
バイスのお陰で、短い材を安全に切れた

 

カーブ部分は、手づくり手斧で削った。

 

内側は手斧でやりにくいので、U字ノミで彫った~ところがポロッと欠けた(泣)すぐに接着剤で合体

 

内側のカーブは、突き出しナイフで削った。
切断面の均平化は、ベルトサンダーで行った。

 

見た目平らになったが、二つを合わせてみると尻部分が空いている。
出っ張りの発見方法は、鏡に紙を乗せ、鉛筆を塗り、そこに面を擦りつけた。

 

出っ張りは、こうして鉛筆の黒が付くから、そこだけを重点的に擦った。
2枚の合わせ目は、こうやってずれない様に紐で縛って擦った。

 

2012年1月11日(水)

2012年の年が明けた
多分、今年で異動だから、3年目の包丁会も残り3ヶ月となった訳だ
さて、余談だが、鍛冶屋さんの『打ち始め』には、この様な3本組みの道具を作り、祀る(店や仕事場に)と言う事だ
それぞれが意味あるみたいで、右の鎌は農業・中央の槍型は大工・左のカギ型は家庭のカギ保安を意味するらしい。
また、漢字の『永』の字みたいに、これらを作るには鍛冶屋のテクニックが全て必要とも聞いた

 

さて今夜の作業は、半割した取っ手に鋸を当てて、鋸の厚さ分を彫刻刀で削った

 

なかなか平らにはならないモノで、例によって鉛筆を塗って、挟んでみて、出っ張りについた黒い部分を削ることを繰り返した

 

一応、ぴったりと挟めるまでに至った

2011年1月14~15日(土日)

寒い土日だった
33年前に成人式した時は、まさかこんな趣味を始めるとは思わなかったなあ~なんて思いながら朝から鞘作りの作業開始
孟宗竹の節無し部分を、約3.5mmの厚さに鉋かけした
これが鋸の刃が納まる隙間の厚さ。
孟宗竹を使ったのは、『刃の方は、堅い材を挟まんと、だんだん刃で削られて行くけんね』と言われていたから


 

竹を、6:4くらいの割合で割った 刃の方に6を当てるつもり
これが擦り減るまで使いこむ事は、生きているうちは恐らくないだろう

 

鞘の2枚の板は、2日間に分けて接着することにした
右は、腰に下げるベルトを通す穴のあるブリッジ

 

夜中に2枚を接着し合体 僕は寒い部屋で相変わらずの一人寝
♪ひとりで寝る時にゃよ~お♪
そうそう、岡秀さんから『明日、焼き入れするけん、鋸を持って来て』とあったので、焼酎『大石』の金キラ空き箱で急遽、型紙を作った

  

翌日午後、ベルトサンダーで固まった2枚の板の合体鞘と、ベルト通しブリッジを綺麗に仕上げ、ブリッジを接着した

 

その夜、ガッチリ固まって鞘の出来上がり
鋸の鞘の場合、尻が閉じていると鋸屑が少しずつたまり底に押し固めて、とうとう入らなくなる可能性があるから、この様に通しの鞘にするのが常識だそうだ

 

 

早く鋸を仕上げて、実際使ってみたいものだ



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名人から鋸づくりを習う・パート1

2012年01月10日 22時46分52秒 | Weblog

熊本県人吉市の刃物鍛冶の『岡秀(オカヒデ)』は、日本で唯一残っている手づくり鋸の名人の称号を持つところ
その岡秀で刃物づくりを習い始めて早くも約3年目になろうとしている
前作、『槍鉋(ヤリガンナ)』が完成して、『次は何を作ろうかな~』と相談したところ。
『もうナイフも包丁もたいぎゃ作ったろけん、今度は鋸を教える
と、この上ない名誉なお誘いを頂戴した
『バッテン、鋸は難しかバイチミ(君)に出来るかな』の、試すような言葉付きだった。
『やります、やります、作らせて下さい~

2011年12月14日(水)

さっそく作成開始

鋸の場合、用途や種類により、この様に予め何十枚単位で原型の鋼材を作り置きしているとの事。
厚さ1mmくらいの鋸らしい型板がまとめられていた。

 

冬の作業場はシンシンと冷えるので、鍛造の釜を焚くためにエンジンオイルの廃油を暖めておく
さて先生は、2枚の板金(イタガネ)を取りだした。
『エッ、2本の鋸を作るのですか』と質問すると~
『鋸の場合、薄い板金だから、1枚だと鍛造が難しい~。そこで2枚重ねて叩くとうまく広げられる
『ヘー、なるほどですね!(納得)

 

そして、取っ手になる部分にこの様なC型の『鉄のクリップ』を突っ込み叩き締めだした。これでズレ無いように固定する訳だ
この奇妙なクリップは焼き入れの水槽の近くにあり、カンカンボックスに入っているのは以前から知っていたが、この為とは初めて知った

 

バーナーに火を灯すが、もうもうとした白煙ばかりで、なかなか火が着かない~この後、爆発的に炎が吹き出し、天井まで火柱が上がった
眉毛が焼き焦げたかと思った
先生は、釜が温まる間にと、鍛造製作過程を3枚の鋸を使って説明した。
右の原型板金を鍛造して左の大きさまで叩き延ばすことになる。

 

ヤットコで鋸の頭側をガッチリ挟む為に、太いリングをはめて強いグリップにする。先ずは取っ手側を微妙な角度を付ける様に、ハンマーで叩き延ばす

 

裏、表と叩き成形をして行く。叩いている途中、叩きの振動と高温で柔らかくなったクリップが外れ飛ぶ
手で抓んで取り付けたいが、熱いのでそれは出来ない
イライラするけど落ちたところに鋸を持って行き狭い穴に突っ込む事数回。

   

さて、いよいよベルトハンマーで本格的に鍛造する。
『鋸はナイフや包丁と違って、刃側が厚く、ミネ側を薄くなるように叩かないとダメこの厚みを間違うと、刃で木を削っても、ミネの厚みが引っ掛かって抵抗が増して、鋸の刃は入って行かなくなる。だから、ミネ側を強く回数多く、刃側はハンマーを半分だけかけて、弱くせにゃならん。』『最初、中央のミネのここら辺から、逆U字に刃の方にグルッと叩いて戻る。やってごらん。』
『トントントントン、もっと強く~トントントントン、はいそこでUターン刃は弱めて、トントントン~はい、ひっくり返して~今度は刃は左側だけんね!力加減を間違えるなよ~同じように、トントントントン、もっと強く~トントントントン、はいそこでUターン刃は弱めて、ハンマーの半分だけかけて~トントントン~はい、もう1回焼いて~まだ延びが足りん
緊張で、ペダルの踏み込みを加減する右足は固まっている
背中の背骨の窪みに汗が流れ落ちる

 
『今度は頭の方を叩いて延ばすバイヤットコを人型のハの字にして、こうしっかり持ってずれないように。トントントントン、ミネはもっと強く~トントントントン、先に延ばさやんばい。はい、ひっくり返して~今度は刃は左側だけんね力加減を間違えるなよ~、ハンマーの半分で叩く~トントントン~



今度はヤットコを持つ腕が、ゴッチゴチに
次に『どれっ』っと取りあげた。確認するのかなと思ったら、クリップを外して、2枚の板金をひっくり返し、今叩いた面がお互いに内側になるよう再び重ね合わせた
この入れ替えを行う事で、両面を叩くことになり、より均一に延びるそうだ。なるほど~




ここからはさっきの繰り返し



途中何度か曲げ尺で延び具合を確認~目標の8寸=24cmにはもう少し



寸足らずのため、再び延ばしのための鍛造
8寸になったところで、右の写真の圧延機で表面の凹凸を綺麗に延ばしていく。
『最初から圧延機で延ばせば簡単なのに』とも思うが、やはり鍛える鍛造が必要とのこと

 

帰り際、『年内最後の焼き入れに間に合わせるために、今度の土曜日に来なさい。特別個人授業をするから、ナフコ(ホームセンター)で、150mmのヤスリを買って来なさい。』が、宿題だった

2011年12月17日(土)

いよいよヤスリを買って、課外授業を受けに言った。
刃はまだ無いけど鋸らしい形になった
曲げ尺を当てて、刃の直線をケガキした

 

刃の部分の、はみ出た部分を切断機で切るあの堅い鋼鉄板が押し切れていくから凄い次いで、既に刃が着いているお手本の鋸を当てて、U字型の改良刃の部分を描き出した

 

さて、いよいよ刃の打ち抜く作業~残念ながらここだけはさせてもらえなかったミシンみたいに上下する△の刃が鋸の刃を型抜きする仕組み。リズムは一定だが、やや斜めの角度を付けて正確に運針していくのは至難の業

 

歪み取りをしたところ~改良刃が綺麗に並んでいる。

 

次はグラインダーで刃を深める~というところに『ピンポーン・ピーヒャラピーヒャラ』の来客の知らせ
先生は中断して来客対応
今日は昼間だから、来客は仕方ない、商売の方が優先だ
いよいよグラインダーに1.5mmの薄いデスクを取り付けて刃をU字型に掘った

 

次は、改良刃と改良刃の間に4つのVの刃を打ち抜く~これはもっと難しい工程となる

 

ちなみに打ち抜いた△の屑は下にこんなにたまっていた。
刃が付いて改良刃の深さとのバランスをとるために、再度U字の深さを調整した

 

いよいよ、ヤスリによる『目立て』に移った
先生は手のひらにヤスリを乗せると、鋸ハサミに挟んで1cm程出た刃に掌の中のヤスリを当てて、シャーッ・シャーッと滑らせた。見ていて手のひらを切りはしないかとハラハラ
同じ高さにするためだそうだ。
鋸が切れる仕組みは、押す時切れる刃と、引く時に切れる刃が交互についているから木材が切れる
ところが、打ち出しで形だけ付いた刃にはどっち向きかは書いても無いし、角度(切れる刃)も付いていない
ヤスリは切り出しナイフみたいなものをたくさん付けるイメージだが、抵抗が大きくてなかなかヤスリが動かない
先生はマジックで、2と4の刃に印を付けて、『これが引く時切れる刃を付けるところ。こっちからこう斜めに刃ば付けやんたい
と説明してくれるが~それは言い替えたら、
1と3の谷の向こうの上り面にヤスリを当てるという意味だろうが、やっていると分からなくなる。
迷って手が止まると、『な~んばしよるかいお手本の鋸を置くから、コンとおりに擦れば良か

 

お手本があっても、手元とお手本のピントが合わず、結局間違ったところを擦っていた
それに気づいた先生~『あ~ん、ストップストップ、どこば擦りよット どう交代~あぎゃん言うたのに、これだから素人はこまるなあ~』
と、再度実技で説明『これが引く時切れる刃、これとこれ、この順番を間違えると切れる刃にはならんバイ
先生はしばらく矯正を試みたが、間違った角度の刃を元に擦り減らして、再び正しい刃にするため~『ああん、イカン刃が細ってしまう。もう一度最初からやり直し~こまるなあ

 

悪い失敗をしでかしたなあ~と申し訳なく思うけど
『最初からやり直しとは、どういう意味
なんと先生はグラインダーの平面に尖がった刃を当てると、1mmくらいサーっと削り落してしまったあっという間に△の刃は台形になった
『同じ身幅の△刃を取り戻すためには、刃頭を切り、谷を掘り下げれなければならん~だけん使い込んだ鋸はだんだん細って来る~まあ、ぎゃん失敗で頭を落とすヘマはせんけどな~』(先生、嫌みが過ぎます
谷を掘り下げるのをヤスリでするのは大変な作業になるなあ~と覚悟はしていたが、先生はもっと薄いディスクをはめて、それで小さい刃の谷をジャンジャンと掘り下げていった。なんとなく安心した

 

相対的にU字の改良刃が浅くなるために、再度1.5mmのディスクで掘り下げた。
『今度は間違えたらイカンばい~使う前(完成する前)から細ってしまうバイ
今度は慎重に確認しながら再度挑戦。
右の様な感じに、なんとなく鋸らしい刃が付いた。買ってきた鋸にはこの角度が付いているからそのとおりに擦れば良いのだが、まるっきりノッペラ状態に規則正しい刃を付けるのは、本当に難しい
第一ヤスリが引っ掛かり動かないのだ
2往復擦って、全部に刃が付く事になる。最後の頃には素人ながら擦り方が分かって来た

 

今日はどっと疲れた課外授業だった。
でも鋸の目立てのなんたるかが分かってえるものが大きい半日だった。



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