思い切って過去の体験と訣別せよ！

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【贈る言葉】

過去の体験から抜け切れないというところに問題があるんですよ。要するに経験のある人間というのは、自分はよく分かっていると、これでいいんだと、過去にとらわれるんですよ。

　　　　　　　　　　～鈴木敏文～

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【本文】

■思い切って過去の体験と訣別せよ！■

経験は貴重であり、人間を成長させてくれる糧でもある。

だが、経験が次の仕事にどれほど役に立つかというと、仕事の中身にもよるが、おおよそ３０％ほどしか役に立たない。

確かに「昔取った杵柄」ということわざもあるから一概に過去の経験を軽視はできない。

経験のある人は「自分はよく分かっている」とか「これでいいんだ」といった強い信念を持っている場合が多い。

このように過去にとらわれることが、実は危険なのである。

言うまでもなく外部環境、特にお客の好みなどは刻々と変化している。

たとえばかつて一世を風靡したタレントが完全に干されてしまうことはよくある話だ。

だから“爆笑問題”というお笑いコンビは二ヶ月に一度の頻度で直接お客の前で漫才などのライブをやり、お客のトレンドの変化を掴むようにしているから売れ続けるのだ。

　　　　　　　　　　＝　コンピテンシー宣教師　＝


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価格を下げずに感動を売れ！

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【贈る言葉】

知恵がないからみんな価格を下げるんですよ。消費者は価格だけでは買わないんですよ。感動を提供することのほうがたくさん売れると思っている。

　　　　　　　　　　～鈴木　喬～

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【本文】

■価格を下げずに感動を売れ！■

牛丼は期間限定とはいえ、並み丼が２５０円の競争を演じており、王者、吉野家までが赤字経営に陥った様子だ。

居酒屋は２７０円の看板が踊るかと思えば２５０円まで現れ、利益なき繁忙ではないのだろうかと気に掛かる。

脱臭剤や消臭芳香剤などを製造販売するエステーの鈴木社長は「知恵がないからみんな価格を下げるんですよ。消費者は価格だけでは買わないんですよ。感動を提供することのほうがたくさん売れると思っている」と息巻いていたが全くその通りだと思う。

商品はもちろん機能という価値が大切であることは言うまでもない。

だが、機能はどのメーカーの製品も似たり寄ったりで差はあまりない。

驚きや感動を与えるのはデザイン、パッケージ、キャラクター、ネーミングなど機能以外のところに隠されている。

「消臭力」という商品があるが、プロレスラーの「長州力」にあやかって決めたそうだ。

ネーミングも十分情緒的価値になり、感動を与えるから差別化に貢献する。

　　　　　　　　　＝　コンピテンシー宣教師　＝


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