ろっくぶっくのいつものように

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二月大歌舞伎-美しや、ぢいさんばあさん

2010-02-27 19:24:16 | 中村屋・歌舞伎
二月大歌舞伎昼の部行ってまいりました。今回はなんと贅沢なことに最前列、花道からすぐのところでの観劇です。
爪王
勘太郎の悪狐と、七之助の鷹の吹雪の踊りがすばらしいです。花道をすべるように音も無く現れたかと思うと、タン、タン、タターン、と床を鳴らして小気味よく駆けていく。花道から落ちてくるんではないかという大迫力です。最後の方で、悪狐が花道で上に大きく跳ねて、そのまますっぽんで下がっていくところがありました。よく範囲からずれないなあって思いました。あと、鷹匠の彌十郎さんが素敵でした。もっと顔が大きいイメージがありましたけれど、小顔でした。
俊寛
勘三郎さんの俊寛。この演目は、幸四郎さん、吉右衛門さんで見ているので3人目の俊寛です。すごくよかったです。最後の岩山の上で無言で遠くを見つめる俊寛。満ち足りた表情にも見えました。幸四郎さんの未練がましい俊寛、吉右衛門さんの余韻の残る俊寛に対して、温かみのある深い満足を湛えた俊寛と見受けました。七之助の千鳥も初々しくて可愛い感じ。
口上
先代勘三郎の二十三回忌の追善の口上なので、先代との思い出をそれぞれが語る。小さい頃におじ様に云々、相手役として呼ばれて云々。ああ、こうやって歌舞伎っていうのは受け継がれていくんだなあ、と納得してしまいます。
ぢいさんばあさん
仁左衛門さんのぢいさんと、玉三郎さんのばあさん。37年の時を隔てて歳を重ねた二人が、それはそれは品良く美しいです。玉三郎さんも顔は老人メークだし、腰も曲がり、歩き方も年寄り風なのですが、でもきれい。とても気持ちよく泣けます。最初に、新婚時代の若々しい二人で出てきて、37年後の二人になる訳で、毎日毎日、37年を行き来しているのはすごいと思いました。

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