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歌舞伎座、おかりなさい!!

2013-05-31 13:15:49 | 中村屋・歌舞伎
 歌舞伎座新開場「杮葺落五月大歌舞伎」の千秋楽第二部に行って参りました。
演目は「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」御殿、床下と、「廓文章(くるわぶんしょう)」吉田屋です。お目当ては廓文章吉田屋の仁左衛門さんと玉三郎さんです。

 まずは新歌舞伎座。一言で言うと違和感なし。よくぞよくぞ、先代歌舞伎座そのままの姿にして下さってありがとう!という感じです。地下鉄東銀座の改札出ると、すぐに歌舞伎座の地下に直結していて、木挽町広場とのことですが、割と、ゆったりと、祭りのような雰囲気で出店が並んでいます。色合いが落ち着いています。1階に上がって、正面入り口から入ったところの絨毯もなんだか前と同じ雰囲気。場内の左右の壁のベージュのひし形の模様も多分先代と同じ。左右にごちゃごちゃとあったお店はなくなった。エスカレーターが2階、3階へと続いている。幅が狭くて一人用という感じなのはわざとそうしたのかしら。あと、あちこちに飲み物の自販機がありました。先代歌舞伎座では見た覚えがないので、これは新規なのでしょう。ただお値段はちょっと高くて、コーヒーが200円くらい。
左右の2階席、3階席は1列になってました。ゆったりしていいと思います。席は1階2階は前後も少し広くなったのでしょうが、3階は変わらないかなあという気がしました。4階にあたるところの幕見席がしっかり残っていたのはうれしいです。以前はすべて椅子席だったと思いますが、新歌舞伎座は、椅子席とその後ろに立ち見席を作ったようです。これはどうかなという気もしますが、入れる人数を増やしたのでしょうか?

 廓文章の仁左衛門さん、こういうなよなよとした役がしっかりはまります。凄みのある非情な役どころも魅力ですが、なよなよもいいです。オペラグラスで見ると前回見た時に比べるとやはりお顔が少し老けたかなと思いました。その点、玉三郎さんの夕霧はすごいです。一点の曇りもなく、ただただ美しいです。

 以前と同じように、2階の「想い出の歌舞伎座俳優」のコーナーに3段で鬼籍に入った役者さんたちの白黒の顔写真があるのですが、そこに、冨十郎さん、芝翫(しかん)さん、勘三郎さん、團十郎さんなどが新たに加わっているのは、なんだかとっても感無量です。新歌舞伎座の舞台で見たかったなあとすごく思います。
 勘三郎さんや團十郎さんが亡くなって、分かった当たり前のこと。亡くなってしまっては、もう観れないということ。たくさん観ることができて良かったなあ、という思いと、今いる人たちをしっかり観ておかなくちゃ、という思いです。仁左衛門さん、吉右衛門さん、玉三郎さん、三津五郎さんなどなど。あとは若手の成長を楽しみにいたしましょう。(ちょっと偉そうだけど、言ってみました。)
 

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