☆~Carefree Life~☆

HPの管理人 Sugaryが、日々の出来事から、趣味や宣伝まで勝手気ままに綴ります。

「幸せのちから」

2007-02-02 08:07:53 | 映画

私が映画情報をGETするもののひとつに、「SHOWBIZ COUNTDOWN」というテレビ番組があります。
そこで惹かれたのが、数日前に「観る」と予告した「幸せのちから」。
今や20時半や21時には寝てしまうほど疲れてる旦那。
誘いましたが、やはりあまり行く気がしなかったので、今回は一人で観に行ってきました。

ウィル・スミスと実の子供が演じる、実話に基づく映画。
大量に買い取った医療機器はなかなか売れず、家賃などを滞納する日々を送るガードナー一家。何とか収入を助けていたのは妻だが、それも我慢の限界がきて、彼女は息子を連れて家を出て行ってしまいます。
それでも何とか息子だけは取り戻したものの、家賃の滞納で家を追い出され、駅のホームのトイレで夜を明かしたり、協会で泊まったり、自分の血液を売ったり…と何とかその日を過ごしていきます。

そんな彼らが仕事を得て「幸せ」の入り口に立つまでの話なんですが、「ワーキング・ガール」とか「摩天楼はバラ色に」のような、いかにもアメリカンドリーム的な映画ではありません。
アメリカンドリーム的な映画は、実際には有り得ない、あるいは無理だろ…と思うような事をしていきます(その会社の社員じゃないのに、偽社員として入り込んだり、色んな策を講じたり…)。
そりゃ無理だろ…と思うような事をやってしまうところが、観てて楽しかったり、観終わったあとの爽快感などがあるんですが、「幸せのちから」に関して言うと、この映画はとてもリアルなものを感じますね。
ジェットコースターのような部分も、コメディの部分もなく、いつまで経っても報われない話です。
でも、彼に起こる「不運」は、私たちが生きていても経験するようなことばかり。
急いでいる時に限って上司から用事を言いつけられたり、向かった先が渋滞だったり、お金がないのに運悪く財布を忘れた上司に出合ってタクシー代を立て替えたり、自分だけ上司に頼みごとをされたり…などなど。
どうしてこうもタイミングが悪いのさっ…と思うような事が次から次へと起こるんですよね。
けれど、そんなどん底の生活でもガードナーは息子の手を決して離しません。
女性と子供なら泊まる事ができる場所でも、「じゃぁ、息子だけお願いします」とは言わないんですよ。
子供だけでも…と思う気持ちは間違いじゃないですけど、多分、どんなに貧乏でも子供にとっては親と一緒にいてくれるほうがいいんですよね。
住むところがトイレでも、親と一緒にいれる方がどんなにか安心して眠れるんです。
そんな、親子に必要な絆を教えてくれる映画です。
最後の最後は、両手を挙げて声を大にして叫ぶ…というよりは、静かに、だけどとても熱く強いガッツポーズを心の中でしたくなるような、そんな気持ちになります。
サクセスストーリーというよりは、親子の絆とか諦めない気持ちとか、そういうのを感じる映画です。
是非映画館に観に行ってください、とまでは言いませんが、この世の中に欠けたものを教えてくれる話なので、是非、DVDでもなんでもいいので多くの人に観てもらいたいなぁと思います。

評価は(3.5)です。


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