Runrun日記

最近読んだ本ーあい永遠に在り

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正月3日は、箱根駅伝を見ていました。総合優勝は、青学。復路優勝は、東海大学でした。東洋は10位でした。高速レースで区間新が続出。楽しめました。
4日は、社交ダンスの初レッスン。健康寿命を延ばす為のレッスンなので、気張らず気長に行こうと思います。

散歩道。昨年末から気になる木の実。ナンキンハゼではないと思います。遠くから見ると、実の房が黄色く見えます。ハゼの実?


◆最近読んだ本◆

小説家は、どの様な気持ちで小説を描いているのでしょうか。単なる妄想か、それとも人生観や主義主張を込めて描くのか。
私は、時代小説や歴史小説を読む事が多いが、何故だろう。 今の事を読むと、それは現在の自分に直結しているようで、何故か怖い。過去の事なら少し無責任に読めるし、過去の在り様を見て現代を考えることが出来る。ほんの少し、そう思っています。

高田郁 著作 『あい 永遠に在り』 角川文庫

『みをつくし料理帖』を書いた高田さんの小説なので、そういった類の時代小説かとおもって読みだしたら、実在した医師を支えたの物語でした。

関寛斎(せきかんさい)は、天保元年(1830年)から大正元年(1912年)まで生きた蘭方医だった。現在の千葉県東金市の農家の子として生まれるが、医師となって徳島藩主の侍医となる。戊辰戦争の時に官軍側の軍医として従軍するが、敵味方なく治療を行い名を知られたらしい。司馬遼太郎が小説『胡蝶の夢』などで書いているらしい。明治になってからは徳島で開業医として過ごすが、晩年、北海道陸別町の開拓事業に力を尽くす。

この小説では、関寛斎の事は、詳しくは書いていなかった。寛斎を支えた妻「あい」の一生が描かれていました。幼い頃から、寛斎を愛し、一生を通して夫を支える姿は、美しい。
寛斎が銚子で開業医をしていた時に支援してくれていた豪商「ヤマサ印醤油」の店主に云われます。「人たる者の本分は、眼前にあらずして、永遠に在り、と」
寛斎は五年ほどの長崎留学を支援するからと云われるが、断ります。借財による留学を心良しとせず、目の前の患者の命を救う事を大事にする。
なんかなぁ。今を大事に生きれば、将来の事は自ずと見えてくると思うのだけれど、それは、元々才能もなく、誰も支援してくれない凡人の事だろうか。

寛斎は、徳島で開業医として力を尽くし、後進の指導にあたります。そして今の私の年頃になって、北海道の開拓事業に向います???? 徳島にいれば、悠々自適の老後が送れたはずなのに・・・。
北海道小樽で、あいは亡くなります。

この小説では、関寛斎のなした事は細かく描かれていません。司馬遼太郎の小説を読めば、もう少し理解できるのだろうか。乾浩氏が『斗満(トマム)の河―関寛斎伝』なんてのを書いているようです。なにやら、興味津々となってきました (笑)

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