恩田 陸 著作 「蜜蜂と遠雷」 幻冬舎
先日、コンサートに行った時に、友人から貰った。「返さなくってもいいの?」って聞いたら、「読み終わったら、ほかの人にあげればいい!」と言われた(笑)
私は知らなかった。今年の直木賞&本屋大賞受賞作らしい!!!
本は図書館で借りて読むようにしているが、もしこの本を図書館に借りる予約をしていたら、どれぐらい待たされるだろう・・・? 図書館で検索してみたら、1580件の待ち行列が並んでいた
人気のある作品は、誰かが一人買って、あとは、廻し読みすればよい!!!!
恩田陸という人は、どういった作家なのだろう? 初めて読むけど。
音楽に余程精通した人! この作品は凄いと思う。
芳ケ江国際ピアノコンクール(たぶん浜松国際)へエントリーした若者たちの奮戦記なのだが、曲に対する洞察、演奏者の想いは、作者自体が経験していないとこんな本、描けないんじゃないか!
音楽を外に連れ出すって発想が面白い!
自然界にある音に人が感動して音楽を作ったのだから、今度はその音楽を自然界に返してやればいい。
この本は、実際に音楽を聴きながら読むと良い。
例えば、一次予選で高島明石が奏でるショパンのバラード。聴きながら読んで行くと、書かれている妻・満智子の想いとリンクしてくる。
この小説に出てくるクラシックの名曲と、作者、恩田陸のおもいがリンクしている。
なるほど、この小説はそのように構成されているのだ!!
一度読み終えたけど、今度は曲を聴きながら読み直してみよう。
次の人には、しばらく待ってもらおう。
この本のお気に入り度: ☆☆☆☆☆
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