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シリア危機:中国が高官を送る

2012-02-16 | Weblog
 
http://bbs5.as.wakwak.ne.jp/110307/1329398676.jpg
(写真)ホムズの近隣地区に入るシリア軍の戦車

中国は、危機を平和的に解決するために高官をシリアに送る予定だと言っています。

Zhai Jun副外相が、金曜日に、首都ダマスカスに行く予定です。

中国は、シリアの指導者に辞職を迫る国連安全保障理事会の決議に拒否権を行使したことで強く非難されました。

国連総会は、後日、アラブ諸国が提案しているシリア政府非難の決議を決定する予定です。人権団体によると、3月以来、およそ7,000人の国民が殺されました。

決議は、権限を副大統領に移譲するようアサド大統領に呼びかけているアラブ連盟の計画も支持しています。

法案は総会では拒否されることがないとしても、決議に拘束力はありません。

投票に先駆けて、パン国連事務総長はシリア政府に国民の殺害を止めるように求め、人道に対する犯罪が行われていると非難しました。

「地域が無差別に砲撃され、病院は拷問センターになり、10才の子供達が殺され、虐待されている。確実な人道に対する犯罪がある。」と彼は、オーストリア訪問中に報道陣に語りました。

Zhai氏は、北京で、中国は軍事介入もシリアの政変も認めないと言いました。

中国外務省のウエブサイトが主催したインタビューで、彼は、市民に対する暴力を非難し、改革に対する国民の正当な要求を尊重するようシリア政府に呼びかけました。

彼は、制裁や制裁の脅しはこの問題の正しい解決法ではないとも言いました。
中国外務省報道官は、Zhai氏が二日間の訪問中にシリアの野党の代表に会うかどうかについては語りませんでした。

「この訪問で、中国はシリアの状況を平和的で正当な方法で解決し、建設的な仲介の役割を果たすことを伝えるものです。」

先週、Zhai氏は北京でシリアの野党の代表に会いました。

         *************

中国とロシアは国連でシリア問題の決議に拒否権をつかって非難を浴びました。

ロシアの外務相もすぐにシリアに向かいましたが、政府側に英雄扱いを受けて効果的な解決はなかったようです。

中国も高官を送るようですが、拒否権行使でシリア政府の厚遇を受け効果はないでしょう。両国の拒否権はシリア国民のために吉となるか凶となるか結果はずっと先のようです。