クウェートの首相は、議会選挙で保守イスラム勢力と野党グループが優位を占めたことを受けて新政府に権限移譲するために辞任しました。
国営ニュース局によれば、選挙を強行させることになった政治紛争の中で11月に任命された前防衛長のサバハ氏の日曜日の辞任をクウェートの首長が受け入れました。
首長は新政府を承認する予定ですが、主要ポストは有力な一族の中で維持すると予想されます。しかし、西側の同盟国の指導者たちも野党勢力にもっと強い役割を与えるように圧力をかけることになるでしょう。
イスラム主義勢力と保守派の部族同盟は、木曜日の選挙でクウェートの50議席の議会で過半数を得ました。
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クウエートも独裁的政治が長年行われてきました。アラブの春の影響が及ばないうちに選挙をしたことはよかったのかもしれませんが、選挙の結果が生かされなければ意味がありません。そこが世界の注目するところとなるでしょうね。
↓選挙の背景
昨年、与党系候補が政府側から多額のわいろを受け取っていた疑惑が浮上し、ナセル前首相の辞任や汚職追及を求めるデモが活発化しました。野党系議員らが議会に乱入するなど、混乱が続き、昨年12月にサバハ首長が議会を解散しました。