笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

温故知新の旅・その2 薬師寺

2010年09月15日 13時02分55秒 | 日々雑記
今回の旅行の目的は、「薬師寺でのお写経」でした(^^)v

「初写経は薬師寺で」と決めていましたし、今年は色々な節目の年で、なおかつ、お願い事などもあり(^^)「今年行かずば、いつ行く」と、春頃から計画していたのです。
私は中学校の修学旅行以来、ず~~っと薬師寺が好きで、それなりの回数ここを訪れています。
特に月光菩薩には心を奪われているといってもいいくらい、大好き(^^)

いつもなら、薬師三尊像を心ゆくまで眺めるのが薬師寺での過ごし方なのですが、今回は写経道場に直行。
お写経用の半紙を受け取り、260文字の般若心経を書くのです。墨と硯で文字を書くのは数十年ぶりなので(^_^;)最初の文字はひょろひょろでしたが、後半はそれなりに文字の体も整い、なんとか1時間半かけて書き上げることができました。書き上げた達成感もそうですが、この写経が大好きな薬師寺の存続につながっていくのだなぁ~と、暖かい満足感で心が一杯になりました。
*ちなみに写経のお礼なるはがきが数日後には自宅に届き、その営業力、もとい復興努力に感動いたした次第です*

その薬師寺の東塔が、今年の11月から解体修理に入ります(2019年まで)。修理後は西塔のような朱色の塔に生まれ変わるはずですから、1000年かけて今にいたる現在の落ち着いた色彩の東塔はこれで見納めになります。言い方を変えれば、東塔の1000年後の未来の姿を見ることが出来るのは今しかないのです。これから行く予定の方はしっかり今の東塔を記憶に焼き付けてくださいね(^^)

さて、この日の薬師寺には、中学校の修学旅行生が大勢来ていて、

「あの塔は何階でしょう?」
「5階で~す」
「屋根と屋根の間にあるのは裳階(もこし)といって、女の子のスカートのようなものです」
「へ~」
「なので、本当は3階なんです」
「へ~」

などどいう、かつて中学生であった私が聞いたようなお話(もちろん実際は、もっと面白くお話されていました)を神妙に聞いていました。この子達が10年後くらいにまた薬師寺を訪れ、東塔を見たとき「なんか、前に見たときと違くない?」なんて会話をするかもしれませんね。

薬師寺のWEBサイトはこちら
関連情報 「高田好胤」でも検索してみてくださいね


写真は、東塔と金堂(上) 般若心経部分(下)(お写経後にお手本を頂くことができます。そこのあなた、道場内では携帯電源を切りましょう。「今写経中だからあとでかけなおすから」なんて会話をしないように願います(-"-))
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