笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

ゴリラ学・山極先生の講演会に行きました!

2016年02月22日 20時39分43秒 | 日々雑記
2月17日、朝日カルチャー横浜で京都大学総長 山極寿一先生の「共に生きる力 京大式 おもろい共生論」を受講してきました。
山極先生のことは、1991年 立花隆著「サル学の現在」という作品で初めて知って以来のファンなのです(^o^)/

その当時の私は、仕事や人間関係で結構なダメージを受けていた時期で「もう、人間なんて嫌だ!」と正直思ってたものでした。この状況から逃げたいな。。。と考えている時期に出会ったのがこの本で、この本に出会わなければ「多分救われなかっただろうな、自分」。という気持ちは今でもあるのです。
ひたすら「猿の研究」ばかりが書かれた本で、ゴリラについて書かれていたのが山極先生でした。

仲間やそれ以外の世界と共存する知恵(気づき)を私はゴリラの社会から教えてもらったのです。

で、その時から、山極先生は私にとってのシルバーバックになっちゃったわけですね(^o^*)
テレビなどで先生の様子は存じ上げておりましたが、ライブでお目にかかるなんて初めてですから。
もうねぇ「ナマ山極先生」との対面を、超、マジ、本当に、楽しみにしていたのです♪

今回のお話の中心は「多様性と共存」。

多様性とどのように付き合うか、共存していくか。。
共存するには(喜怒哀楽)共感できる力が必要であること。。
共感は音楽や踊りを通して可能になること。。
ヒトは二足歩行を手に入れた結果、歌う能力を手に入れ、手が自由になったことで踊れるようになったこと。。

先生のお話はどれも面白かったのですが、人間の脳の発達についてのくだりは特に印象深いものでした。

以下(聞き取りに間違いがなければ)
×脳が大きかったからヒトは言葉を話せたのではない
×言葉がを話すことによって脳が大きくなったのではない
○集団が大きくなることにより「社会脳」が発達し、大きな脳を持つに至った

研究によれば今の人間の脳が処理(記憶?)できる人数のサイズは160人
10-15人:言葉の要らないサイズ 例:サッカーチームなど
30-50人:顔と性格が一致できるサイズ(一致して動けるサイズ) 例:学校のクラス
100-150人:顔と名前が一致するサイズ(同じ時間を共有した、同じ体験を持つ、信頼できる、) 例:年賀状を出す相手
それ以上になると、なんらかの指標などが必要になる。。。
人間は、言葉や文字を生んだことで、今以上に脳を大きくする必要は無くなった。。

先生のお話はその後、二足歩行のロボットがなぜ人らしく見えないのかにまで及び、あっという間の2時間でした。

ゴリラの社会は「どちらも負けない社会」。
改めて、先生の本を開いてみようかな、という気持ちです。
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